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気取りも なんのてらいもなく  あるがままの自分を 感性の赴くままに そんな独りよがりの書き捨て日記です。

血が騒ぐ!【2023年12月最強寒波を実感する旅】その①

2023-12-25 17:31:27 | 旅行

 

わたくし、既にこのブログをご覧いただいてる方には周知の事実なのですが

なんせ

"最強寒波” ”日本海が大荒れ” "暴風雪警報" "不要不急の外出を控えるように”

これらのフレーズに敏感というか滅法弱いヤツ

 

12月19日にそんな気象情報を耳にして

20日にはもう居ても立っても居られない状態になってしまい

 

会社に出勤しながらも気を落ち着けることができず

Google Mapsの航空写真を眺めながら

どこに行こうかと思案

 

最初に思いついたのが”津軽海峡冬景色”の青森県龍飛埼

 

実は、普段から次はどこに行こうかなと夢ばかりみていて

冬の龍飛埼はいつか行こうと思っていた土地のひとつ

 

頭の中でいろんなルートをシミュレーションしていて

理想は、函館に飛んで津軽海峡フェリーで下北半島の鮪で有名な大間に渡り

 



 

バスで下北経由で脇野沢へ行き

 



 

むつ湾フェリーで対岸の蟹田へ渡り

 



 

そこで一泊して翌朝鉄路で青森に出てレンタカーを借り

龍飛埼で荒れた日本海の波しぶきを心ゆくまで堪能してから

日本海側の漁港、小泊の民宿に泊まり

翌日青森に戻って飛行機で伊丹に戻るもの

 



 

ただ、バス乗り継ぎの下北が16分しかなく

バス停も駅から離れた場所で競歩並みに歩いても大間からのバスが遅延したらおしまい

 

どうしたものかと悩んでいたところ

下北から大湊行の鉄道があり

大湊まで乗れば余裕で同じバスをキャッチできることがわかり

 

あと、脇野沢でのフェリーへの乗り継ぎ時間が10分しかなく

これは乗り遅れたら大変なことになるとフェリー会社に電話して

 

「下北からバスで向かうつもりなんですけど、乗り継ぎ10分でフェリーに乗れますか?」と尋ねると

「下北からバスに乗ったと電話してもらえれば、バス停まで迎えに行きますし船も出航を待たせるから大丈夫」との

ビックリするような優しいアドバイス

 

『ドッヒャ~これはご厚意をありがたく受けなければ』とその気になっていたのですが

 

20日に津軽海峡フェリーとむつ湾フェリーの運航状況を調べようとしたところ

むつ湾フェリーは、11月中旬から4月上旬まで冬季休業と知り呆然

 

となると、下北から鉄路で野辺地に出て、青い森鉄道で青森に行く手段しかなくガックリ

このルートでの旅の魅力が半減してしまったのですが

とりあえず旅程を作り

それでも今季の大荒れの日本海ツアーの目的地として考えていたのですが・・・

 

大好きな健さんの映画”駅”の舞台増毛近くの留萌が大雪で大変なことになってるとの報道を知り

 





 

 

 

 

『これは道北に行くべきだろ』と気持ちが変わり

どうせなら最北の稚内でノシャップ岬と宗谷岬にしよう と

地図と睨めっこしながらアレコレ思案

 





 

 

いずれにしても行くぞ~と心に決め

オフィスで心の底から信頼し家族のようにおもってるスタッフに

「明日から北海道に行ってくるけどいい」と尋ねると
「急ぎの仕事はありませんから、大丈夫ですよ」との優しいお返事

「それにしても、いつもながら近所の銭湯にでも行くような気軽さですね」

と揶揄されて、むしろ内心喜んだりして

 

 

午後になって稚内周辺を調べていると

利尻島と礼文島が目に入り

 





 

これは離島めぐりの方がもっと魅力的だなと旅程を作り

(字が読めなくて適当に鷺泊としちゃいましたが、利尻の港は鴛(オシ)泊でした)

ただ、懸案はフェリーの欠航だなと思いつつ

 

夕方家に帰ってから

チャンカーに「明日から冬の日本海眺めに北海道行ってくる」と伝えると

いつもの事なので驚きもせず「はい。でも気をつけて」と一言

「始発の空港バスに乗らなきゃいけないから朝5時に西大寺駅まで送ってくれる」と頼み

 

普段なら夕食時の晩酌でいい気持ちになってしまい

すぐに寝てしまうところ

 

この日は珍しく雪山行並みの準備をしてから就寝

朝、3時目を覚まし、愛猫に見守られながら荷造りを済ませ

 

5:43 大和西大寺駅前で空港バスに乗り込み

移動中にフェリーのサイトで運航状況を確認したところ

 

↓ 平常通りの運航です。と書いてあるのに

全ての便欠航の表示

折角旅程を考えて、すっかり礼文・利尻に渡るつもりになってたので

気持ちが落ち込んで、伊丹から奈良に戻ろうか とも思ったのですが

 

それでも諦めきれず

とりあえず稚内まで行って

島に渡れなかったら南下して留萌から増毛に行ってもいいやと思い直し

 

バスの中で伊丹~羽田、羽田~稚内のチケットを購入

 

続けて気象状況を調べてみると

どっひゃ~期待通りの暴風警報発令中 

 

スマートシニア割なので通しのチケットが買えなかったものの

チェックインの時に「お乗り継ぎの稚内までお荷物お預かりします」と言ってたのに

フライト状況を調べ、

即座に「すみません。羽田から稚内の便が気象確認中でとりあえずお荷物は羽田までとなります

とのこと

 

まあ、それも仕方ないなと

ラウンジで青汁ラテとコーヒーを飲みながら

『さて、この先どうなるのかな』と

実は不安よりも予期せぬハプニングを期待しちゃったりして

機上からは久しぶりに富士山もしっかりと眺められ

喜びと不安の入り混じった感情で羽田に到着

荷物を受け取ってプレミアムラウンジで荷物を預けようとしたところ

 

稚内行のフライトが未だ気象確認中で保安検査場に入れず

決定待ちをしながら気象状況を調べてみると

大雪警報も発令してしまい

更にフェリーの運航状況の表示も”全便欠航”となって

『いい加減な会社だなぁ』と思ってたので、とりあえずそちらは一安心(?)

『欠航にはなるなよ~』と強烈な念力を送ったのが功を奏したのか

ようやく、遅延ながら条件付き出発することになり

 



 

1時間遅れの11:40発で搭乗を開始

滅多に羽田発で北方面へのフライトに乗らないので

興味深く仙台上空から牡鹿半島や金華山を眺め

10年前までよく訪れていた八戸だ と、

取引先から約束を突然一方的に反故にされて絶縁した経緯もあって実は憎々し気に眺め

当時八戸へのアクセスに何度か使った三沢空港に

六ケ所村らしき施設や

船に乗ってた頃にはよく沖合から眺めてた尻屋埼灯台

大雪山の山々も目に入り旭川らしき上空を過ぎて

これは無事稚内に着陸してくれるかも と期待していたのに

道北に入った途端、厚い雲に覆われて

機長からのアナウンスで

「降り続く雪で除雪作業が進まず上空で旋回しながら1時間ほど様子を見てみます」とのこと

高度下げて雲の中に突入し速度も落ちて 

一時的にフラップを下げたのが見えたので着陸をトライするのかなと期待したのですが

 

揺れが激しくなり、直後にフラップを畳み速度を上昇しはじめたので

ゴーアラウンドしたなと気づいたところ

 

「その後も雪が継続的に降り続いていて除雪した場所にも積もりだし、

視界測定器が故障したのとの連絡があり修復の目処が立たないとのことで

誘導灯も視認できないことから着陸を断念して新千歳空港に向かいます」とのアナウンス

 



 

ちょっとショックでしたが、まあ仕方ないかなと納得

JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の影響なのか 

半端ないまるで壁のような雲の厚みに驚かされ

晴れた石狩平野が眺められるようになると

暴風雪で荒れた海に訪れようとしてるのについホッとしちゃいました。

新千歳に到着してからもANAとしても直ぐに判断できないのか

機内でそこそこ待たされた挙句

 

その後荷物を受け取ってから出発ロビーのカウンターに向かい

選択として、①新千歳から羽田に戻る②払い戻しを受ける③翌日のフライトに振り替え

が告げられ、このままスゴスゴと帰れるかと③を選択

 

宿泊代として11,000円までANAが負担すると言われたため

それなら翌日の移動も楽にできるようにと

限度額いっぱい使って泊まろうと札幌駅前のホテルを選び

今夜はジンギスカンだぞ~と心躍ろかせながら

空港バスに乗り込んだのですが・・・

 

15:00に新千歳空港に着陸してバスに乗れたのが16:40

平日の夕方でラッシュアワーと重なり札幌駅に到着したのは18:30

 

JRのエアポート快速なら運賃1,990円するけど所要時間は45分程度

空港バスは1,300円と安いけど これだけ時間かかると辛いなぁとの印象

 

更に、北海道のインバウンド観光客の数も半端なくて

駅から離れたホテルへのアクセスに便利なバス利用者でほぼ満席

(中国語やタイ語などが飛び交っていて東南アジア系がほとんどでした)

久しぶりの冬の札幌だったので

地下道が発達してるのをスッカリ忘れて積もった雪とツルツルの歩道を

転ばないようにとビクビクしながら歩き

ネットで予約しておいたホテルにチェックイン

この日は結局、朝昼抜きだったため腹ペコ

荷物を放り込んで

有名な松尾ジンギスカンの札幌駅前店に行ったところ

予約してなかったら早くて8時過ぎと言われ

腹ペコだったので「それじゃあいい!(いらない)」と告げて

全国チェーンの店だらけの地下街から地上に出て路地裏の昭和風居酒屋を発見

ここしかないだろう と入ってみたのですが

他のお客の様子を覗ってみると

どうやら道庁職員の溜まり場みたい

シメ鯖と、カキフライ、湯豆腐で

生ビールと芋焼酎のお湯割りを数杯飲み

早々に退散して表に出てみると

サッポロクラシック飲み放題750円 の広告を見つけ大ショック

なんせ飲食費のほとんどが酒代なので

そんな店にしたら良かったのになぁと

トボトボと肩を落としながら 地下街に戻り

 

シメのラーメンならぬオムカレーをいただきましたが

味も、カツもって感じ

でもインバウンド観光客だらけで満席なんですよ~

 

SNSの評判だけで人気になったりする傾向って

好きくないなぁ。。。

 

と思いつつホテルに戻り

浴室TVのあるバスタブにゆったりと浸かり

 

3時起きしてから20時間

そこそこ怒涛の一日だったなぁ

警報が出てるのに明日は無事に飛行機飛んでくれるのかな❓と一抹の不安を感じつつ

あっという間に眠りにつきました。

 

【さて、願い通り稚内に辿り着けるのでしょうかその②に続く】

 


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