書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

孟浩然詩 望洞庭湖贈張丞相-1

2011-10-30 09:08:01 | Weblog
八月湖水平
八月 湖水は平らかに

望洞庭湖贈張丞相(洞庭湖に望んで張丞相に贈る) 孟浩然
八月湖水平
涵虚混太清
気蒸雲夢澤
波撼岳陽城
欲濟無舟楫
端居恥聖明
坐観垂釣者
徒有羨魚情

孟浩然(689-740)
若くして任侠の徒と交わり諸国を放浪した。
長安に出てから張九齡、王維、李白などと交わり詩名を馳せた。
この詩は雄大な洞庭湖を望み其の雄大な景色を描くとともに、
親しい友人である張丞相(張九齡?)に湾曲に官職への斡旋を頼んだと言われる。

私はこの地、岳陽に一年余り住み着いたことがあるが、
岳陽楼から洞庭湖の景色は、まさに、この詩の如くであった。


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