書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

万葉仮名文書(762以前)

2007-05-01 06:42:47 | Weblog
万葉仮名が実用が確認される最古のものは、
難波宮跡で発掘された652年以前の木簡である。
7世紀半ばには実用化されていた事になる。
この書は、当時の通常業務の記録体として、
万葉仮名が一般化し常用されていた事を物語る。

漢字は5世紀頃に我が国に伝わったが、
固有名詞を漢字で表現する不自由さ、
また、
中国語にはない助詞、助動詞が多く使われる歌の表記の不具合さなどから、
固有名詞、助詞、助動詞などを音訓で表す「仮名」が生じ、
漢字の意味とは関係なく漢字の音訓を借用し日本語を表記するようになった。
これが万葉仮名である。
かくして、
漢字で表される所は漢字で、表さられない所は仮名でと言う、
日本独特の漢字仮名交じりの文体が成立し今日に到るのである。

実は、この仮名的用法は、
漢字の本家で有る中国に於いても早くから用いられていた。
インド仏教の伝来に伴う固有名詞、仏陀(Buddha),卒塔婆(Stupa),
などがその例である。 朝鮮に於いても同様の用法が見られる。

和可夜之奈比乃可波利爾波(わかやしなひのかはりには)
我が養いの代わりには、の意。

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