時が勝手に

今日 三回忌の打ち合わせでゆう君から電話がきました。
ヤダな
いよいよ近くて ヤダな

アユの手
アユの目
アユの耳
アユの口
アユの歩き方
凛のオムツを変えてるアユの手
化粧をしてるアユ
髪 結んでるアユ
アユの声も 笑い声も 何でも覚えている。
二年経っても忘れてないよ
凛の笑い声も
小さな手
小さい足
おでこの巻も
クリクリのお目々も
ずっとずっと覚えている

三回忌なんてヤダ

お葬式の前日
子供のように寝っ転がって
だだこねて斎場に行くのを止めるって
冗談っぽく言ったけど
冗談じゃなくて
ホントにそうやってだだこねてどうにかなるなら
そうして止めたかった。

今
もうすぐ三回忌だと思うと
あの時と同じように
寝っ転がって何もわからない子供の様に
だだをこねて三回忌なんか止めてしまいたい。

ウチのアユと凛はいなくなってなんかいないからって
言いたい。

哀しみなんか乗り越えてもないし、立ち直ってもない。
あの日から全然

だから
お葬式をしたあの日と何にも変わらない。
あの時のあの気持ちのまんま

そんな気持ちのまんまで三月に時が勝手にむかってる。