6月5日 ゆう君の誕生日
忘れてました。
ごめん、ごめん!
今日 慌てて
「おめでとう!」メールをしました。
30歳です。
アユと同じ歳
震災の時は26歳だった。
30代に突入してしまいました。
本当はアユと凛と……
26歳で
妻と子供を突然なくして
子供は行方不明のまま
家財道具は泥まみれで一切を捨ててきた
車もめちゃめちゃで
小さい川の奥の方からやっと見つけた。
電気の付かないアパートで
数ヶ月一人でただひたすら毎日捜索活動に明け暮れて
どんなに逃げ出したかったか
アユの遺骨と一年
さみしい女川のアパートで過ごした事が
どんなに苦しかったか
友達もなくなり
同僚の家族もたくさんなくし
戦争でもあるまいし
一度にこんなにも沢山の死に関わってしまう事が
26歳でそれを経験させられてしまった事が
あまりにも過酷過ぎる。
ゆう君と同時にアユも凛も…
そんな事を経験させられて…
生きているゆう君には
未来の道がちゃんとあって
それを進んで行かなくちゃいけない
一緒に進む と約束したはずの
アユには
未来の道がなくなって……
どうしてなくなっちゃったんだろう?
凛の道は
どうしてたった6ヶ月しかなかったんだろう?
現実だかなんだか
わかんない
わからないです。
みんな 笑って生きてるよ
泣いても
苦しくても
生まれたら
時々 笑って
ちゃんと生きてるよ
なのに
なんでアユと凛はいないの?
アユだって来月 30歳
「おっ母 あなたの娘は30歳です!
おっ母も歳とるはずだよ!」
って言いに来るはずだよ!
なのに
どうしてだろう?
ゆう君はアユと凛とは別の道を歩いて行ってしまう。
ゆう君には
いつか凛に会った時
「父ちゃんはカッコ良かったよ!」
と言われる人生を歩めと
アユには
いつか会ったら
いっぱい怒られてね とメールしました。
たった三年しか経ってないのに
人の道はどんどん変わってしまう。
誕生日に
「おめでとう」って言ったけど
本当は全然 めでたくない
生きるって 大変
忘れてました。
ごめん、ごめん!
今日 慌てて
「おめでとう!」メールをしました。
30歳です。
アユと同じ歳
震災の時は26歳だった。
30代に突入してしまいました。
本当はアユと凛と……
26歳で
妻と子供を突然なくして
子供は行方不明のまま
家財道具は泥まみれで一切を捨ててきた
車もめちゃめちゃで
小さい川の奥の方からやっと見つけた。
電気の付かないアパートで
数ヶ月一人でただひたすら毎日捜索活動に明け暮れて
どんなに逃げ出したかったか
アユの遺骨と一年
さみしい女川のアパートで過ごした事が
どんなに苦しかったか
友達もなくなり
同僚の家族もたくさんなくし
戦争でもあるまいし
一度にこんなにも沢山の死に関わってしまう事が
26歳でそれを経験させられてしまった事が
あまりにも過酷過ぎる。
ゆう君と同時にアユも凛も…
そんな事を経験させられて…
生きているゆう君には
未来の道がちゃんとあって
それを進んで行かなくちゃいけない
一緒に進む と約束したはずの
アユには
未来の道がなくなって……
どうしてなくなっちゃったんだろう?
凛の道は
どうしてたった6ヶ月しかなかったんだろう?
現実だかなんだか
わかんない
わからないです。
みんな 笑って生きてるよ
泣いても
苦しくても
生まれたら
時々 笑って
ちゃんと生きてるよ
なのに
なんでアユと凛はいないの?
アユだって来月 30歳
「おっ母 あなたの娘は30歳です!
おっ母も歳とるはずだよ!」
って言いに来るはずだよ!
なのに
どうしてだろう?
ゆう君はアユと凛とは別の道を歩いて行ってしまう。
ゆう君には
いつか凛に会った時
「父ちゃんはカッコ良かったよ!」
と言われる人生を歩めと
アユには
いつか会ったら
いっぱい怒られてね とメールしました。
たった三年しか経ってないのに
人の道はどんどん変わってしまう。
誕生日に
「おめでとう」って言ったけど
本当は全然 めでたくない
生きるって 大変