笑顔と涙

人は他人の事でも笑顔が好きなのかもね。

私も………そうかな？
怒っているより笑っていた方がいいかも。
悲しいのに笑っているのはどうかと思う。

私は
人が笑っていようと
泣いていようと
怒っていようと
いいような気がする。

いつも笑ってばかりじゃ
バカじゃん！
何も考えてないのか って思ってしまう。

笑顔は人を幸せにするかもしれない。
喜ばせるかもしれない。
安心させるかもしれない。

そのために笑顔はなれない。
そのためにに生きていない。

でもね
笑顔って簡単に作れます。
心で泣いてても笑顔は作れる。
涙って
どこかから簡単に流せない。
泣く事が出来なかったりします。
悲しいのに
心の中で泣いてるのに
涙が流せなかったりします。

泣く事より
笑顔は簡単なんですよ。
だからって楽しい訳ではありません。

言葉の地雷

昨日も取材の方が二人付いてくれました。
一人は地元タウン紙の記者さん
彼は毎年一緒なので余計な事は言わない。
そして多分 じーっといろんな場所で
しっかり見ていてくれたと思います。

もう一人は石巻の新聞記者さん

つながりは
私の母の親友のお孫さんだった。
彼が記者だった。って所からですが…
その人に代わって
可愛らしいお姉さん記者さんが取材

言葉って…
ダメだ。
ちょっとした言葉違いが
私の様な者には大きな違いに変換されてしまいます。
何気なく言った言葉だし
全然悪気ある言葉でもないし
でも、それが地雷になってしまったり
するんですよね。

もちろん記者さんなので
「そんな言葉じゃないんですよ」って
言わせていただきました。
「一般的にはそんな言葉かもしれない。
別の言葉は今見つけられないけど
その言葉ではないんですよ」

女川の海をバックに話したからか
悲しかった。

前に別の記者さんから
「遺族に話しを聞くのは難しい」って
言われました。
ホントに…
だって心の底の方に沈んでたモノを
掘り起こしてくる作業だよ。
澄んでた心も濁ります。
簡単じゃない
人の死は簡単じゃない。
まして、我が子のしは簡単じゃない 全然

そう言う事だと思います。

昨日 一緒に行った人も
笑ってる私に
「少し気持ちスッキリした？」
って聞いてきました。

これでスッキリできるなら
トックの昔に………(。-_-。)

「どんだけ笑っても
どんだけ涙流しても
スッキリする事はないし
薄くも、少なくもならないよ」
とお伝えしました。

わかったかな？
わからないだろうな
わからないんだよね…人って
その状況に立たされないと

私もわからない
自分の事しか…
自分の事もわからない。

言葉は難しい
だから、あんまり声掛けないで貰いたい。

また来るよ 女川

昨日は朝4時に起きて
くーちゃんのお弁当と朝ご飯を準備して
5時に集合してボランティアバスに乗り込みました。

5時半に出発
お獅子の会の皆さんと女川に行きました。

運転手さんのハンドル操作とブレーキの踏み加減が
中々ハンパないので
元々バスの苦手な私は
サッサとバス酔いです。
もう～～
寝るしかない（;￣O￣）
ただ爆睡です。
目覚ますとバス酔いだもーん。

前の席に乗ったおばちゃんから
りんごを貰って食べたら
大分 落ち着きました。

久しぶりの女川は
アユの社宅があった所
アユが見つかった所
それだけはちゃんと抑えて来ましたよ。



アユと凛が居た女川なのに
別の女川です。
どんどん違う女川に変わっていきます。

お獅子のボランティアは
仮設住宅を舞わり
施設を舞わり
高政の蒲鉾屋さんを舞わらせてもらいます。
今年は阿部さんって個人のお宅も
めでたく新築されたそうです。
御神酒、いただきました。

行く所、行く所で
沢山の方に喜んでもらいました。

私も
構えながら行った割に
アユと凛とちゃんと楽しんで来ましたよ。
ワンちゃんに癒された。
彼は津波から逃れたジャッキー君
凛をペロっと舐めてくれました。

ジャッキー君ありがとう
凛
喜んでる。

女川の景色見ない様にしても
見えた。
ちょっと涙が出た。

今でも あの海を見ると
憎いと思います。
でも、キラキラしてキレイなんだよ。
憎たらしいほど
アユと凛の二人分をのみ込んだから
2万人分をのみ込んだから
キレイなのかな…なんて思ってしまった。

街は変わっても
海は変わらないね 全然
あっケラカーンとしていた。
悪気もなく。

また来るよ 女川