お姉さんの講演会でした。

今夜は前に頼まれた講演会がありました。
私はお断りしたので
変わりにお姉さんが話してくれました。

もちろん私は
聞きに行く事はありません。
何を話すのかさえ知りませんでした。

夜
講演が終わったからと
姉が報告に来てくれました。
私に…
と言うより アユに…


100人位のほとんどが泣いていたらしい
私も 原稿を見て 泣きそう

たくさんの人達が
テレビでしか震災を知らない
たくさんの人達が悲しみの事実を
実はわからない

でも
中々 話す事は出来ないから…

テレビの取材もそうだったけど
悲しみがリプレイされて
頭の中をめぐるのです。
だから私は話せない。
でも、知ってもらいたいとは思うのです。
こんな思いをした事実を
そんな人がここにもいる事を…
だから
姉に話してもらって良かったと思います。

震災から3年4ヶ月
テレビでは
生きている人のこれからの話ししかなくて
生きられなかった
アユと凛やたくさんの人達の事など
忙しい日々に埋れてしまっていて
多分
一年に一度
3月11日だけ取り上げられるんだろうな
イベントの様に…

たまたま見たテレビに女川の今が映っていて
そこでインタビューを受けた
若い家族が
「家もモノもみな流された。
家族しか残っていない！」
って答えてた。

家族が残ればいいんじゃないですか？
モノは何もなくなっても
家族が誰一人 流されなくて良かったんじゃない？
一人ぐらい流されないと解らない話しですかね？

解らないですよね。

だから
話さないといけないのかもしれない。
話しても
受け取りは様々だから…
わかる とか、わからない とか
わかってもらいたい とか
そんな思いではなくて
ただ、淡々と話す事も必要なのかもしれませんね。
姉の話しを聞いて
何となく、そう思いました。

講演の話しなんて いつか忘れるだろう
自分に降りかかった出来事でなければ
いつか忘れると思う。
だけど
ほんの少しでも涙を流して聞いてくれた事に感謝したいと思います。

結末が私の講演のようになってしまいました（笑）

誕生日メッセージ

FBやメールで
誕生日メッセージをたくさん頂きました。
ありがとうございました。

まだまだ
「おめでとう！」と言う言葉に違和感を感じて
中々真っ直ぐには受け取る事が出来なくて
申し訳ないと思います。
お祝いの言葉を真っ直ぐにくれた方への
私の真っ直ぐな気持ちです。

子供をなくしてない人と
なくしてしまった私との
高いハードルの違いです。

子供と孫が重ねられなかった年月を
私がただのほほんと重ねていく事は出来ない
ありがたい言葉に
本当は返す言葉も見つからない
上っ面だけ「ありがとう」を繰り返してる感じです。
申し訳ないけど
それが本音です。

娘がいなくて
孫が見つからなくて
誕生日を喜んでなんかいられない
愛しているからこそ
いつまでも、私が生きてる限り悲しみはなくならない。
それが我が子への愛です。

誕生日が一つ来ると
アユと凛までの道のりが少し縮む
だから、そこに
「おめでとう」かなぁ なんて思います。

アユも凛もこうやって歳を重ねるはずだったのに…
そう考えると悔しい、悲しい、寂しい

そんな事を改めて思う誕生日でした。

見守るだけ

アユと凛の花火を打ち上げてもらう事にしたのを
友達や知り合いにお知らせして
たくさんの人から見守ってもらいたいと思いました。

うまく打ち上がるのを
楽しみにしている
とコメントを頂いたり言葉を頂いたり

わたしもとても楽しみです。

でもね
その時、合掌して見る
とか
去年 なくなった人を一緒に思って…って言う人がいた。

待って、待って！
思うのは自由だと思うよ
そこまで 言うつもりはないけど
でも、わざわざ私に
「去年なくなった人を～」って
言わなくていい事じゃないかな と思いました。

花火は…
その2発の花火だけは
アユと凛だけの花火だから
見ている私達は
ただ見守るだけ です。
アユと凛の近くに上がってくれるのを
ただ 見守るだけ。

ご先祖様を拝むように 合掌なんかしなくていい！
アユと凛はご先祖様じゃないから
アユは凛と一緒に必ず見ていると信じて
私達は
下から見守るだけ
それしか出来ないから

「去年なくなった人を～」って言った方には
申し訳ないけど
そう言う花火じゃないから とお断りさせてもらいました。
なくなった人が皆 一括りじゃないんだから…と

誰でも我が子のためには一生懸命になるのが親だから
応援に行ったり
怪我や病気の時は付き添ったり
好きな事に付き合ったり
生きていればそんな事もできる。
出来なくなったから…
でも何かをしてあげたいと思うのが親だから
生きていようと、いまいと
子供を思って何かをしてあげたいといつも思う。

そんな思いが込められた花火
アユと凛の…
静かに見守ってもらいたい。

本日 誕生日

本日 誕生日 朝から頭痛です。

4年前 お腹の大きなアユが里帰りしていて
毎日アユが居る事が楽しくてウキウキしていました。
「アユがいる夏休みも
アユがいる私の誕生日もこれから先
何回もないかもね」
なんて話しながら過ごした。
何回もどころか
あの時でおしまい


今も
アユがいない感覚がわからなくて
「いる」と言う感覚しか私にはわからない。

楽しくて仕方なかった4年前の今日を
思い出して
やっぱり泣くしかない
誕生日に悲しくて涙が出ます。


自分の誕生日はもう来なくていいよ
あんまり歳もとりたくないって事ですかね（笑）
誕生日 涙が出るから…


ヨボヨボにならないうちに
アユと凛に会いに行きたいな

今年の私の誕生日の願いです。

アユはきっと
「くーちゃんを大人に仕上げたら
考えなさい！」
って 言うかな

アユと凛に
お土産話しをたくさん持って行きたい。
持って行かなくちゃ！
持って行くからね
また少し
アユと凛に近くなったよ。

誕生日プレゼント

明日は私○○歳の誕生日

4年前
アユがスニーカーを買ってくれました。
ついでにサンダルも…って

誕生日プレゼント

スニーカーはくたびれた感じになってしまったので
もう履いていません。
私がいつか
空の上に行く時に履かせてもらおうと思って
ずっととっておこうと思います。

捨てられない
アユがプレゼントしてくれた最後の…
本当に最後なの？
アユ
「ね～ね～何が欲しい？」って聞いてくれないかな？



誕生日なんて めでたくありません。
「おめでとう！」と言われても
これっぽっちも嬉しくない！

おめでたくなんかないんですもの これっぽっちも…

病気でも何でもなかった
たった6ヶ月の凛と
すごく元気だったアユの笑顔の写真
写真だけ…
「マチコ、おめでとう！」とアユと凛に言ってもらいたい。
誕生日に欲しいのはそれだけ…
アユと凛の生の「おめでとう！」を下さい。
あとはいらない