アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

お姉さんの講演会でした。

2014年07月24日 | アユと凛のこと
今夜は前に頼まれた講演会がありました。
私はお断りしたので
変わりにお姉さんが話してくれました。

もちろん私は
聞きに行く事はありません。
何を話すのかさえ知りませんでした。


講演が終わったからと
姉が報告に来てくれました。
私に…
と言うより アユに…


100人位のほとんどが泣いていたらしい
私も 原稿を見て 泣きそう

たくさんの人達が
テレビでしか震災を知らない
たくさんの人達が悲しみの事実を
実はわからない

でも
中々 話す事は出来ないから…

テレビの取材もそうだったけど
悲しみがリプレイされて
頭の中をめぐるのです。
だから私は話せない。
でも、知ってもらいたいとは思うのです。
こんな思いをした事実を
そんな人がここにもいる事を…
だから
姉に話してもらって良かったと思います。

震災から3年4ヶ月
テレビでは
生きている人のこれからの話ししかなくて
生きられなかった
アユと凛やたくさんの人達の事など
忙しい日々に埋れてしまっていて
多分
一年に一度
3月11日だけ取り上げられるんだろうな
イベントの様に…

たまたま見たテレビに女川の今が映っていて
そこでインタビューを受けた
若い家族が
「家もモノもみな流された。
家族しか残っていない!」
って答えてた。

家族が残ればいいんじゃないですか?
モノは何もなくなっても
家族が誰一人 流されなくて良かったんじゃない?
一人ぐらい流されないと解らない話しですかね?

解らないですよね。

だから
話さないといけないのかもしれない。
話しても
受け取りは様々だから…
わかる とか、わからない とか
わかってもらいたい とか
そんな思いではなくて
ただ、淡々と話す事も必要なのかもしれませんね。
姉の話しを聞いて
何となく、そう思いました。

講演の話しなんて いつか忘れるだろう
自分に降りかかった出来事でなければ
いつか忘れると思う。
だけど
ほんの少しでも涙を流して聞いてくれた事に感謝したいと思います。

結末が私の講演のようになってしまいました(笑)



コメント (2)
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