今年も連休は

今年ももうすぐ連休がやって来ます。

連休はアユが見つかった日

だから
あの時から毎年
苦しい思いで連休を過ごします。

どんな風に海の中の
沈んだガレキや家や車をくぐって来たのか
キレイな顔で
傷のないキレイな体で見つかった。

唯一の救いです。

凛ともはぐれて
大事なバックも財布も携帯も母子手帳も
何もなく
3月11日から
たださまよった。

あの時
私の夢の中にたった一回
「凛が居ない！
助けて、おっかぁ！」って叫んだのは
まぎれもなくアユで
いつもは
泣き言なんか絶対に言わないアユが
泣きながら
泣き叫びながら
私の夢の中に飛び込んで来た。

あの夢の中のアユを忘れる事も出来なくて
毎年3月11日と同じ位
5月の連休辺りからザワザワが消えなくなります。

落ち着ける月はいつなのか？
と聞かれたら
答えられない程
毎月、毎月様々な思いの月日が巡って来て
その時間をやり過ごす事が大変な時があります。

その一つが5月連休

今年も
5月3日はいつも通り 女川へ
そして今年も
青いこいのぼりを見に行きたいと思います。

オバァちゃん

タカが結婚して7ヶ月程たったのかな？
「まだオバァちゃんにはなってない？」
って聞かれましたけど
なんて答えればいいのやら
「アユに子供がいるから、まだ？と言われても…」
って答えは間違ってませんよね。
私 りんりんのオバァちゃんですから

かわいい りんりん
今はヤンチャ坊主の年中さん
想像出来ない…
赤ちゃんの凛しかわからない

私は年々 年増していっているのに

日常は幸せボケから

普通の日常は99%幸せボケで出来ているんじゃないかと思います。
そんな私も幸せボケた日常を送っています。

それじゃあダメだと思うわけではなくて
そんな日常しか送れない
人はそんなものなのだろうと思います。

美味しいモノを食べて
お買い物をして
女子会でおしゃべりして
夜はお酒を飲む


それでも幸せは感じれなくて
やっぱり
ただ時間をやり過ごしてる感がいつもあって
いつも何処か冷めざめと世間を見ている自分がいます。

毎年 心苦しくて嫌だと思う桜が
ようやく散って葉桜になってくれた事に
毎年の事ながらホッとしています。

アユに
「桜は毎年 しつこく咲いたよ」と
桜を見た事のない凛に
「りんりんと一緒に見たかったよ」と
伝えに行くまで あと何年…
何回 桜を見るんだろう


また時々思い出す。
4年前の今頃はアユと凛は何処にも居なくて
探して探して
あの地域でたった二人の人を探すって
果てし無く大変な事だって…

ネットやあらゆる通信で
遠く離れていても
何処かで人はつながっている感があるけれど
つながってはいなくて
錯覚で
見つけられなかった。
それも
幸せボケてるからなんだろうな。

いつかまた
そんな事が起こるかもしれない。
自分一人どんなに頑張っても
またそんな事はいつかある。
絶対

その時の為に何をする⁉︎
ではなくて
その時の為にいつも覚悟を決めておこうと思います。

「ごまめ」になりたい人

あるブログで
震災で被災した人を
「ごまめ」にして欲しい
と書いた人がいました。

「ごまめ」
子供の遊びやゲームで
年下の子や女の子など同等では不利になる子に
有利になるルールの事だそうです。

それを震災で被災した人や遺族に有利になる様に
市、県、国、警察など全ての行政で
「ごまめ」にして欲しい。
免許証の色を変えて
更新期間をプラス1年にするとか
保険証の色を変えるとか
4年も経つと支援も国がなくなり、県からもなくなり
世間からも風化の一途になる。
ずっと期待していた…と


そんな事を考えていたの？
なさけない
なぜ甘やかされたいの？
なぜいつまでも支援されたいのか
わからない。


仕事ちゃんと出来てないの？
震災後に生まれた子供の養育費がかかるから？

「ごまめ」はもうしてもらったんじゃないですか？

被災地と呼ばれる所に住んでない私から見たら
支援は受けたのだと思いますけど…
今も、ボランティアさん達からしてもらってるじゃないですか！
子供無くした親が手を貸さなくても
ボランティアの方達が一生懸命探してくれているんでしょう？

被災地と呼ばれる場所に住んでない私は
支援は受ける事はありませんでした。
全て自分で何とかしなくてはならなかった。
自分で娘達を探しに行かなくてはならなかった。
全て自費です。

それでも、そんなみっともない文句は言った事がない。
少なくともそんな私達より何らかの支援受けたでしょうに
あとは自分の力で何とかしなさいよ。

被災すれば大変だし
その支援はいつまでなのかわからない。
でも
いつまでも支援受けたいものなのだろうか？
いつまでも特別扱いしてもらいたいものなのだろうか？

「かわいそう」な人になりたいだけなのかなぁ

大切な言葉は今言わなくちゃ

今言っておかないと
明日はもう会えないかもしれない。

今聞いておかないと
明日はもう居ないかもしれない。

震災の時
沢山の人がそう思った。

仕事から帰って来たら言おう
学校から帰って来たら謝ろう
そんな思いをした沢山の人が
その言葉を伝えられずに
大切な人と会えなくなりました。
沢山の人が「ごめんなさい」や「愛してる」を聞けないまま
帰らぬ人となりました。

だから
大切な言葉は今言わなくちゃ
「ごめんなさい」や「愛してる」はいつも聞かなくちゃ

明日と言う日は来なくなる時があるから
それは突然やってくるから。

そう言う事です。