日本富貴蘭會が13番目に発行した銘鑑を入手できました
昭和33(1958)年と記載がありますので私が生まれるずっと前の64年前の銘鑑です
銘鑑 第1号のレプリカを全国大会(大阪)の参加賞にいただいてからというものの、興味を持ち始めて銘鑑を探していたのでした。年代が古い銘鑑はそんなに簡単に手に入るものでもなく...、やっと念願が一つ叶いました
これでその品種が登録されているかを調べるのに便利になりました。ただ全号が揃っていないので、いまだ完全ではありませんが基礎資料は整いました
その成果は富貴蘭銘鑑 後編としてまとめましたのでご覧ください
さて、13号の新登録品種は貴青玉(きせいぎょく)でした。貴青玉は育てたことがないのですが登録者に13人もの名が連署されています。当時は人気の木だったのでしょう
13号だから13人だったりして
登録者には鈴木吉五郎の名が記載されています。氏は春及園の園主(横浜市金沢区富岡にあった園芸店)でアワチドリや富貴蘭「春及殿」のを名付け親でもあります
わたし的には牧野富太郎の次に園芸文化を広めた人物としています
また73号と変わらない地位にある品種や除外されてしまった品種もあります。例えば「羅因の光」はこの号では記載されていません。14か15号で再登録されています。
ただ記載するのを忘れただけだっりして
といったことも判明していきます。おもしろいですよね
銘鑑にはこのようにさまざまな情報が隠されています。その時代に育てられていた流行の品種や趣味家のことに思い馳せるのも一興です
これからも富貴蘭を栽培しながら歴史も楽しもうと思っています
うんちくもます。
新登録品 貴青玉 きせいぎょく
此ノ編ニ漏レタルハ後編ニ出ス
(除外)
羅因ノ光 らいんのひかり
辨財天 べんざいてん
新月殿 しんげつでん
万才司 ばんざいつかさ
此ノ編ニ漏レタルハ後編ニ出ス
(除外)
羅因ノ光 らいんのひかり
辨財天 べんざいてん
新月殿 しんげつでん
万才司 ばんざいつかさ