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ついに梅雨が明けた。
夏本番だ。
なので、夏にお似合いのアルバムを紹介したい。
今回取り上げるのは、サマーのセカンドアルバム「マリブの週末」だ。
ハワイのバンド・・というと、一般的にはなんといってもカラパナが有名だろう。
「ジュリエット」という大ヒット曲があるし、インストの「ワイキキの熱い砂」という曲も忘れられない。
また、カラパナ以外のポップスでは「セシリオ&カポノ」なども、よく知られた存在だった。
カラパナもセシリオ&カポノも、私もちょくちょく聴いていたっけ。
特にカラパナなんて、毎日のようにウォークマンで外に持ち出して聴いていた。
ファーストアルバムは、かなりのお気に入りだった。
でも、ここで今回紹介したいのは、サマーというバンドだ。
カラパナ同様、ハワイのバンドで、ハワイでの当時の位置づけは「カラパナの弟分」という感じだったようだ。
私が持ってるサマーのアルバムは2枚。
ファーストとセカンド。
これ以後サマーのアルバムが出たのかどうかは分からない。
カラパナやセシリオ&カポノは有名だったけど、このサマーは日本ではあまり知られてなかったから、その後サマーの情報は入ってこなかった。
セカンドアルバム出した後、このバンドは一体どうなってしまったのだろう。
ファーストアルバムではサマーは、グループだった。
でも、このセカンドではメンバーが抜けて、デュオになっていた。
もしかしたら、このセカンドアルバム発表後は、解散してしまったのだろうか。
ファーストは正直あまり聴いてなかったので、あまり印象はない。
だが、このセカンドアルバムは大のお気に入りだった。
良質のポップスアルバムに仕上がっていた。
ファーストは良くも悪くも荒削りな感があったような気がするが、このセカンドはけっこう洗練されており、ちょっとオシャレなサウンドでもあった。
アルバム全体を聴いてると、爽やかで、明るくて、楽しくて、穏やかで。
なんとも優しい気持ちになれた。
このアルバムが出た当時は、アメリカのウエストコーストサウンドが絶大な人気を誇っていた。
サマーはハワイのバンドだったが、このセカンドアルバムは、アメリカ・ウエストコーストサウンドや、AORに通じるものがあり、いわゆる当時の「旬なサウンド」だったということになる。
だからこそ日本で国内盤が出たのだろう。
ウエストコーストサウンドやAORに通じるものがあるとは言っても、このアルバムのもつ「大らかさ」「穏やかさ」は、ハワイの風土からくるものが大きかったのであろう。
そんな点が、本土のウエストコーストサウンドと違う感じがした。
また、洗練されて、ちょっと洒落たムードがあるとはいいながらも、本土のAORに比べたら「無邪気」なようなムードがあったので、聴いてて暖かい気持ちになれた。
スリリングな刺激を求める人には向かないかもしれないけど、暖かく優しく、明るく穏やかな気持ちになりたい人にはお勧めしたくなる好盤だった。
今の世界、色々ギスギスしたり暗いムードに覆われてしまっている。
このアルバムに詰まってる明るさ、穏やかさ、大らかさのある世界は、今のご時世は望むべくもないのかな・・・。
蛇足ではあるが、サマーというバンド名自体がまず「おおらか」だとは思わない?(笑)。そのものズバリなネーミングだものね。
このアルバムがCDで復刻されてるかどうかは分からない。出てないような気もする。
ということは、今の世界からは忘れられたような存在のアルバムかもしれない。
でも・・私の心の奥底には、このアルバムで描かれた歌が、サウンドが、そしてアルバム全体に漂っていた雰囲気が、しっかり残っている。
「マリブの週末」by サマー。
私の心の中に残ってる、忘れられないアルバム。
キュートな作品だった。
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