法師温泉・長寿館に行き、温泉に浸かってきた。
私にとっては今年最初の温泉ってことになる。
長寿館は昔「フルムーン」のCMで、高峰三枝子さんと上原謙さんがこの宿の湯に浸かっているシーンが流され、一躍有名になった宿。
あのCMが流れたのは、今となっては相当昔だが、館内には今でも「フルムーン」のポスターが貼られてあった。
宿泊代は、いつもの私の旅の相場よりは少々高めだったが、宿自体は満足度の高い、良い宿だった。
新幹線で東京を出た時は晴れてたのに、上毛高原駅に近付くにつれ雪が。
しかも、吹雪いてきていた。
上毛高原から猿ケ京行きのバスに乗り、通常はそこから法師温泉行きのバスに乗り換えるのだが、タイミングが悪かったた上に雪が激しくなってきてたので、タクシーで法師温泉へ。
宿の造りは古い木造で、相当年季が入っている。こういう感じ、大好き。
こういう外観って、なぜこんなにに心が安らぐのだろう。
ここは山間の1軒宿。まわりには何も無い。ちょっとした隠れ場だ。
で、館内には、普段の生活環境から隠れた人達が集まってきてるというわけだ。
館内の様子も、実に良い感じだった。懐かしくもあり、別世界のようでもあり。
つげ義春の「初茸狩り」に出てくるような古くて大きな時計などがあるロビー、陳列ケースのある渡り廊下、などなど。
色んなものが展示されており、例えば川端康成の書などもあるようだ。
館内は絵になる場所がいっぱいなのだ。
リピーターが非常に多いらしいのだが、その気持ちは分かる。
過去には与謝野晶子をはじめ、著名人が何人も泊まりにきているようだった。
ともかく、全体的に風情満点。心が安まる建物だ。久々に、また泊まりたい宿に出会った思いだ。
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