時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ご当地ソングという作風

2022年01月21日 | 音楽活動

 

以前にも書いたかもしれないが、昔・・1960年代の中盤頃だったかもしれない・・ある瞑想(?)の場にビートルズとビーチボーイズのメンバーが同席したことがあったらしくて、その時にポール・マッカートニーがビーチボーイズのボーカルだったマイク・ラブに、「ねえマイク。ヒットソング作りのコツは、君は何だと思う?」と聞いたことがあったらしい。

 

 

天下のポールに曲作りの秘訣の意見を聞かれるなんて相当なものだと思うのだが、まあその頃はビーチボーイズも多数ヒットを放っていたから、ポールは参考までに聞いたのだろう。

その時マイクはこう答えたらしい。

「そりゃポール。歌詞に地名を入れることだと思うよ。」と。

実際、ビートルズも地名の入った曲は何曲か作っていたっけ。

「ペニーレーン」しかり「ストロベリーフィールズ」しかり。

ポールなど、ビートルズ解散後にもウィングスでバンドメンバーだったデニー・レーンと共に「夢の旅人」という曲も作ったし(ちなみに「夢の旅人」は、キンタイア岬について歌った歌で、歌詞の中にキンタイア岬の名前は出てきていた)。

 

この逸話に影響されたわけではないが、私もひところあれこれご当地ソングを作ってたいたことはあった。

「旅歌」という路線で。

 

私が旅歌を作るようになったきっかけは、岡本おさみさんと吉田拓郎さんのコンビの影響が大きかったと思う。

岡本さん作詞、拓郎さん作曲の旅歌路線では、「襟裳岬」「竜飛崎」「都万の秋」「旅の宿」「落陽」などなど名曲が揃っている。

リアルタイムでそれらの曲を聴いてたわけだから、どうしても影響を受けずにはいられなかった。

 

私がこれまで作った旅歌はそこそこあるが、「わかりやすい旅歌」を上げると、

「風の礼文島」

「さいはての町(稚内)」

「岩瀬の湯(岩瀬湯本温泉)」

「古道にて(熊野古道)」

「白神の森(白神山地)」

「心静かに屋久島で」

など。

 

歌詞の中に具体的に地名はあげてなくても、旅がきっかけでできた自作曲としては

「よどみない流れ(釧路湿原)」

「昭和のカンバン(大内宿)」

「雷鳴の海原(函館)」

「ひきしお(犬吠埼)」

その他いくつもある。

 

この他、作ろうとしてやめた旅歌も多数ある。

恐山、軍艦島、、その他・・。

 

あと、一回完成させたのだが、メロディを忘れてしまったのが摩周湖のカムイシュ島を題材にした歌。まあ、そういうパターンもあった(笑)。ちなみに歌詞は作詞ノートに書いてあるので、今でも残っている。メロディに関しては、メモ代わりのカセットに録音しそびれたので、今ではロスト状態・・。

 

恐山を題材にした曲は、その旅の最中に冒頭部分が浮かんだのだが、出だしの雰囲気が暗くて縁起が悪い感じになってたので、やめておいた(笑)。

周りからの反応は「気持ち悪い」だの「縁起が悪い」だの。

完成したら、どんな歌になっていたことやら・・。

軍艦島の場合は、すでに頭の中に出来ていた「歌詞のないメロディ」に歌詞をつけて軍艦島の歌にしようかと思ったが、歌詞がどうしても浮かばず、そのメロディは結局今でもメロディだけが存在しているだけだ。なので、そのメロディにはいずれ全く別の題材で歌詞をつけることがあるかもしれない・・・と思いつつ、年月がどんどん過ぎていってる。

 

 

時代屋ユニットを組んだばかりの頃、ご当地ソングを自分のひとつの作風としていこうかなと思ったこともあった。

だが、歌謡曲の歌手の中に、ご当地ソングを売りにする歌手が出てくるようになったので、その路線はあきらめたことがある(笑)。

そのままご当地ソングを自分の特徴にしていったら、真似をしてるみたいに思われそうで。

 

10代20代の頃は、やたら曲を乱作していたので、乱作した中に旅歌路線の曲も混ざっていたことはあった。

だが30代中ごろになってバンド活動停止した時、それまで乱作してた自作曲のペースがガタッと落ちた。

よく言えば充電期間と言えなくもないが、スランプとも言えたかもしれない。

ただ、その頃から旅に出ることが多くなり、だんだん旅経験が曲作りにインスピレーションを与えてくれるようになった。

 

旅経験が私の曲の空白を埋めてくれたような感じだった。

 

なので、今でも旅経験は、その後の自分の音楽活動に良い影響を与えてくれたと思っている。

 

ご当地ソングも、自然に頭に浮かんできた場合は、今後もたまには作りたいとは思ってはいる。

でも、すでにその場所の有名なご当地ソングがあるなら、なにも私のようなアマチュアが作らなくても・・・(笑)。

 

ということは、あまり人が題材にしてない場所のご当地ソングこそ、狙い目なのかもしれないね。

そういう意味では、恐山や軍艦島などは、狙いとしては悪くなかったのかもしれない。

場所自体の知名度はかなりあるしね。

 

 

 

なお、トップ写真は軍艦島。

軍艦島を題材にした歌って、すでにあるのだろうか。少なくても有名な曲は私はまだ知らない。

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寝てる間に見た夢を録画する... | トップ | 2000円札は何だったのか? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鮎川愛)
2022-01-28 09:35:00
だんぞうさんのアルバムを持つ者として、「旅」をコンセプトにされたアルバムも作製出来たら、どんなに理想的でしょうね。

「軍艦島」は、ビートルズによる「マザー・ネイチャーズ・サン」のように、ほんの数行の歌詞を付けてみては如何でしょうか?

「軍艦島小唄」というわけです(笑)

一方、「恐山」…。

これは歌詞も旋律も完成させることが極めて難しいような…。

まさしく、だんぞうさんならではの楽曲になりそうですね。

恐山をテーマにした音楽、他にあり得ないでしょうからね。

ベートーベン「月光」のような仄かな光を思わせるような、ビートルズ「ビコーズ」のような暗い小唄にしてみては如何でしょうか?
返信する
Unknown (だんぞう)
2022-01-28 15:28:02
旅をテーマにしたアルバム、考えたことはあります。
それ用の曲も、すぐに何曲も用意できたと思いますから。

でも、ご当地ソングを中心に歌う歌手が出てきたので、その路線はやめました。

私なんかがそれをやってもしょうがないような気もしましたし(笑)。


軍艦島の曲用に考えてたメロディは、けっこう尺があるメロディです。
なので、それに入れる歌詞を作るとなると、それなりの長さが必要になります。
アコースティックロック・・そんな感じのメロディでした。


恐山を題材にして作りかけた曲は、重たく暗く、ひきずるようなメロディでした。
それゆえ、人に聴かせたら、気持ち悪いとか縁起がわるいとか言われ、作るのをやめました(笑)。
返信する

コメントを投稿

音楽活動」カテゴリの最新記事