分かってはいたし、いたしかたないことでもあるのだが、「ゲゲゲの女房」が終わってしまった。
NHKの朝の連ドラを欠かさず見るなんて・・・何十年ぶりだっただろう。
それこそ、幼少の頃の「おはなはん」以来かもしれない。
途中、例えば「おしん」のように、「ゲゲゲ」に負けないくらい人気を博したドラマもあったのだが、私はついに見たことはなかった。
だが、「ゲゲゲ」は、私自身が子どもの頃から水木ファンだったせいもあり、見ずにはいられなかったし、見てみたら実際面白かった。
今回なぜこんなに「ゲゲゲ」が当たったのだろう。
思うに、それは題材の新鮮さもさることながら(なんてったって、実在する人気マンガ家の奥さんが主役という点)、幅広い層に受けた・・というのが大きかったのではないだろうか。
例えば、私みたいに普段連ドラに関心がない人までもを巻き込んでしまったぐらいだから。
おそらく、連ドラには連ドラという枠そのもののファンの方もいるだろうし、そういうファン層だけでも、番組の人気は、ある程度の一定の線はいったとは思う。
だが、「ゲゲゲ」は、連ドラのファン以外の人にもアピールした。
鬼太郎は今や日本では子どもから大人まで知名度があるし、番組内でアニメがたまに使われたりしたことからも、子どももこのドラマを見ただろう。
そして、かつて子ども時代に鬼太郎ファンだった大人も見ただろう。
若い世代も、大人も。
そして、水木先生本人が主役ではなく、その女房が主役だったということで、主婦層も見ただろう。
水木夫妻に世代が近いお年寄りの世代も見ただろう。
戦争体験、昭和の懐かしい光景や暮らしぶりなどに懐かしさを覚えて。
つまり、普段の連ドラのファン以外の幅広い世代からの支持があったからこそ、あそこまでのヒットになったのだろう。
ドラマだけでなく、音楽もそうだと思うが、一定の世代がターゲットになった作品というのは、仮にそれが傑作であっても、中ヒットにはなってもメガヒットにまでなるのは至難の業だろうと思う。
一部の世代だけが知ってても、他の世代がその作品を知らないのでは、津々浦々までは知れ渡りにくい。
一部の世代だけに受けて、他の世代には受けにくいものだと、どうしてもその作品の活躍範囲・普及範囲は狭くなる。
受ける世代の幅が広ければ広いほど、モンスター級の人気になれるのだと思う。
もちろん、人には様々な好みがあるし、幅広い世代に受けても、その作品が好きじゃないという人だっているはず。
でも、そういう人は、どんな世代にもいるものだ。
それはそれで仕方ないこと。
あらゆる人に好きになってもらう・・というのは、どだい無理な話なのだ。
そういうつもりで作品を作ると、八方美人的になりすぎて、突出した作品にはならないだろう。芯も弱いだろう。
中途半端な作品になってしまいかねない。
その点「ゲゲゲ」は様々な世代を巻き込む要素があった。
芯もあった。
通常の連ドラらしい要素はしっかり確保しつつ。
連ドラとしては異色の演出であるアニメ挿入が違和感がないばかりか、作品に華やかさを加えていた。
コアなファンの、作品に出てくる登場人物のモデルになった人へのマニアックな関心をも刺激した。
これが一部の世代に受けてるだけの漫画家の奥さんを描いた作品じゃ、ここまではならなかったかもしれない。
やはり・・一部の世代に受けてるだけじゃ、作品はメガヒットにはならないのだ。
個人的には、先生の作品が初めてテレビ化された時の盛り上がりや、倉田・小峰・菅井の3人のアシスタントが揃った時などは見ててワクワクした。
また、先生がスランプになって、妖怪に対して懐疑的(?)になりかけた時に、茂が「(それでは)鬼太郎が悲しみますよ」と言われたことは、深く深く心に突き刺さった。
自分の作った作品を自分が信じてやらないでどうするのだ、自分が愛してやらないでどうするのだ・・・これは、作品作りをする人間すべてに当てはまることだと思う。
「ゲゲゲの女房」は終わってしまった。
面白かった。
悪い人間が基本的に出てこない、暖かい作品であった。
水木ファンである私にとっては、たまらない作品だった。
終わってしまったのは寂しいが・・まだ終わったような気がしないでいる。
まだ続きがあるような気がしている。
この先は、実在する水木夫妻が今後も健在であることで、このドラマの続きを見てる気になれる気がする。
どうか・・・水木先生と奥さん、今後もいつまでもお元気でいてください。
それは・・
「ゲゲゲの女房」というドラマのファン、
私のような、水木作品のファン、
スタッフをはじめとする、夫妻の周りの皆さん、
親族の皆さん、
妖怪さんたち・・
の共通の願いだと思います。
もちろん・・・鬼太郎や悪魔くん、河童の三平、のんのんばあ、その他、水木劇場のスターたちもそう願っていることでしょう。
周りの人たちからだけでなく、妖怪さんたちからも水木先生夫妻は守られているはずなので、きっと大丈夫ですね。
本来怖がられ、人から避けられることの多かった妖怪さんを、ここまで愛すべき存在にした功績は、妖怪の世界でも勲章モノでしょう。
・・と手紙に書いて、先生と奥様行きの妖怪ポストに入れたい。
そうしたら、ほら・・
♪ カランコロン~ カランカラン コロン・・
NHKの朝の連ドラを欠かさず見るなんて・・・何十年ぶりだっただろう。
それこそ、幼少の頃の「おはなはん」以来かもしれない。
途中、例えば「おしん」のように、「ゲゲゲ」に負けないくらい人気を博したドラマもあったのだが、私はついに見たことはなかった。
だが、「ゲゲゲ」は、私自身が子どもの頃から水木ファンだったせいもあり、見ずにはいられなかったし、見てみたら実際面白かった。
今回なぜこんなに「ゲゲゲ」が当たったのだろう。
思うに、それは題材の新鮮さもさることながら(なんてったって、実在する人気マンガ家の奥さんが主役という点)、幅広い層に受けた・・というのが大きかったのではないだろうか。
例えば、私みたいに普段連ドラに関心がない人までもを巻き込んでしまったぐらいだから。
おそらく、連ドラには連ドラという枠そのもののファンの方もいるだろうし、そういうファン層だけでも、番組の人気は、ある程度の一定の線はいったとは思う。
だが、「ゲゲゲ」は、連ドラのファン以外の人にもアピールした。
鬼太郎は今や日本では子どもから大人まで知名度があるし、番組内でアニメがたまに使われたりしたことからも、子どももこのドラマを見ただろう。
そして、かつて子ども時代に鬼太郎ファンだった大人も見ただろう。
若い世代も、大人も。
そして、水木先生本人が主役ではなく、その女房が主役だったということで、主婦層も見ただろう。
水木夫妻に世代が近いお年寄りの世代も見ただろう。
戦争体験、昭和の懐かしい光景や暮らしぶりなどに懐かしさを覚えて。
つまり、普段の連ドラのファン以外の幅広い世代からの支持があったからこそ、あそこまでのヒットになったのだろう。
ドラマだけでなく、音楽もそうだと思うが、一定の世代がターゲットになった作品というのは、仮にそれが傑作であっても、中ヒットにはなってもメガヒットにまでなるのは至難の業だろうと思う。
一部の世代だけが知ってても、他の世代がその作品を知らないのでは、津々浦々までは知れ渡りにくい。
一部の世代だけに受けて、他の世代には受けにくいものだと、どうしてもその作品の活躍範囲・普及範囲は狭くなる。
受ける世代の幅が広ければ広いほど、モンスター級の人気になれるのだと思う。
もちろん、人には様々な好みがあるし、幅広い世代に受けても、その作品が好きじゃないという人だっているはず。
でも、そういう人は、どんな世代にもいるものだ。
それはそれで仕方ないこと。
あらゆる人に好きになってもらう・・というのは、どだい無理な話なのだ。
そういうつもりで作品を作ると、八方美人的になりすぎて、突出した作品にはならないだろう。芯も弱いだろう。
中途半端な作品になってしまいかねない。
その点「ゲゲゲ」は様々な世代を巻き込む要素があった。
芯もあった。
通常の連ドラらしい要素はしっかり確保しつつ。
連ドラとしては異色の演出であるアニメ挿入が違和感がないばかりか、作品に華やかさを加えていた。
コアなファンの、作品に出てくる登場人物のモデルになった人へのマニアックな関心をも刺激した。
これが一部の世代に受けてるだけの漫画家の奥さんを描いた作品じゃ、ここまではならなかったかもしれない。
やはり・・一部の世代に受けてるだけじゃ、作品はメガヒットにはならないのだ。
個人的には、先生の作品が初めてテレビ化された時の盛り上がりや、倉田・小峰・菅井の3人のアシスタントが揃った時などは見ててワクワクした。
また、先生がスランプになって、妖怪に対して懐疑的(?)になりかけた時に、茂が「(それでは)鬼太郎が悲しみますよ」と言われたことは、深く深く心に突き刺さった。
自分の作った作品を自分が信じてやらないでどうするのだ、自分が愛してやらないでどうするのだ・・・これは、作品作りをする人間すべてに当てはまることだと思う。
「ゲゲゲの女房」は終わってしまった。
面白かった。
悪い人間が基本的に出てこない、暖かい作品であった。
水木ファンである私にとっては、たまらない作品だった。
終わってしまったのは寂しいが・・まだ終わったような気がしないでいる。
まだ続きがあるような気がしている。
この先は、実在する水木夫妻が今後も健在であることで、このドラマの続きを見てる気になれる気がする。
どうか・・・水木先生と奥さん、今後もいつまでもお元気でいてください。
それは・・
「ゲゲゲの女房」というドラマのファン、
私のような、水木作品のファン、
スタッフをはじめとする、夫妻の周りの皆さん、
親族の皆さん、
妖怪さんたち・・
の共通の願いだと思います。
もちろん・・・鬼太郎や悪魔くん、河童の三平、のんのんばあ、その他、水木劇場のスターたちもそう願っていることでしょう。
周りの人たちからだけでなく、妖怪さんたちからも水木先生夫妻は守られているはずなので、きっと大丈夫ですね。
本来怖がられ、人から避けられることの多かった妖怪さんを、ここまで愛すべき存在にした功績は、妖怪の世界でも勲章モノでしょう。
・・と手紙に書いて、先生と奥様行きの妖怪ポストに入れたい。
そうしたら、ほら・・
♪ カランコロン~ カランカラン コロン・・