時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

2011年 イーグルス日本公演を観てきた

2011年03月09日 | 音楽全般

イーグルスの来日公演に行ってきた。

今回の公演は、ちょっと早めの開演で、開場が15時30分、開演が17時だった。

5分遅れくらいで、すぐにコンサートははじまり、途中少しの休憩をはさみ、20時半過ぎくらいまでやってた。

1曲目は「セブンブリッジスロード」。

かつて、ライブアルバムで初お目見えした曲で、今ではイーグルスのコンサートに欠かせない曲なのかもしれない。

この1曲めからいきなりそうであるが、ともかくイーグルスはコーラスが絶品。

コーラスと演奏は、彼らの音楽性の中で、どちらも対等の重要さだ。

 

お馴染みの曲が次々と披露される。

名刺代わりともいうべき「ホテルカリフォルニア」は、序盤で披露してしまう余裕ぶり。

普通なら、こういう代表曲は、コンサートの終盤に・・・へたすればラストで披露しそうなものだが、彼らは序盤でこのカードを切った。

それができるのは、「ホテカリ」以外にも大ヒット曲が多いからだ。

コンサートのほとんどをヒット曲だけで構成できてしまう凄さ。

やはり、良い曲をたくさん持ってるバンドは、強い。

 

 

演奏力も、歌唱力も、コーラスもどれも音楽性の中で重要な要素だが、それ以前に、オリジナルの楽曲が素晴らしいということは、最強の武器だと思う。

以前来日公演を行った時には、それぞれのソロ活動の成果がかなりフィーチャーされていた。

今回も、ドンやジョーのソロ名義でのヒット曲は網羅されていたが、グレンのソロ活動でのヒット曲は披露されなかった・・と思う。

前回来日時では、ドンの「ボーイズ・オブ・サマー」などに負けじと、グレンも「ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ」などのソロ活動でのヒット曲も披露されていたものだが。

個人的にはグレンのその曲も大好きなので、やってくれてもよかったのだが(笑)。

 

 

先日、このブログで、「これまで私がイーグルスの来日公演で聴いたことのない曲で、私が彼らに演奏してもらいたい曲」のリストをあげた。

そのリストの中から、今回披露された曲があった。

それは・・・ああ・・・何年この時を待ったことだろう・・・「我が愛の至上」であった。

最高だった。目がしらが熱くなった。そう、泣きそうになった。

やっとやってくれたね、ドン、そしてグレン。思わず走馬灯してしまったじゃないか・・。

コーラスも、歌唱も、アコギサウンドも素晴らしいし、なにより曲そのものが素晴らしい。

こんな曲が作れたら・・・・・。

この曲を生で聴くのを、何十年も夢見てた。それが今現実に・・。

もう、この曲を生で聴けただけで、私にとっては、この公演は元をとったも同然だった(笑)。

 

 

それと、ニューアルバムの中から、私が生で聴いてみたいと思ってた曲「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」も、しっかりやってくれた。

この曲はエスニックな感じと、少しプログレっぽいアレンジを持った大作で、聴きごたえ満点の出来栄え。

コンサートでも、ハイライトシーンではなかっただろうか。圧倒的。

バックで流れた砂漠の映像も効果的。

今後もイーグルスのコンサートで、重要な曲として君臨して、育っていきそうな予感。

 

 

それと!

 

 

サプライズ選曲もあった。

それは「魔女のささやき」である。

これはファーストアルバムに入っていた曲で、グレイテストヒットアルバムでの定番曲でもあったのだが、これまでの何度もの来日公演で一度も生で聴いたことがなかった名曲。

リンダ・ロンシュタットがモデル・・とされていた曲・・だったと思う。

これはもうあきらめてた。

だが・・・やっと、披露してくれた。まさか、この曲をやってくれるとは。

涙ナミダの選曲だった。  ウルウル来てしまった。

 

 

以前の公演に比べて、ソロコーナーが少し縮小されたのは、今回は数年前に出た新作アルバムの存在があったからだろう。

公演は1部と2部に分かれていたのだが、第2部の前半はニューアルバムからの選曲が目立った。

それは・・・自分らはナツメロバンドではなく、現役なのだ・・という意地や意思表示なのかもしれない。

そのニューアルバム「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」は、実は私は昔の彼らのアルバムほどには聴きこんでいない。

でも今回、ニューアルバムからの曲を生で聴いて、あらためてそれらの楽曲の良さを感じた。

 

 

新旧とりまぜたイーグルスの曲を聴いてて、しみじみ思ったことがある。

それは・・・やはり私はイーグルスの曲が、本当に好きなんだなあ・・ああいう楽曲は自分の趣味なんだろうなあ・・・ということ。

10代後半から20代前半にかけて浴びるように聴いてたイーグルスの音楽は、相当私の血や肉になっているのを実感した。

バンドやってる時、バンド用の曲を作ったり、そのアレンジを考える時、無意識のうちにイーグルスの影響はあった。

でも、バンドの雰囲気に合わなくて、ボツにしたことは多かったっけ。

イーグルスからの影響・・・それは、エレキとアコギのアンサンブル、コーラスワーク、広がりのある曲調、メンバー全員が歌を作れて歌うというスタイル、そのバラエティに富んだ楽曲群、その他いろいろ。

あのメロディライン、節回しは、けっこうマネてたなあ・・・。特に大学の頃。

遠い目。

 

 

「ボーイズオブサマー」「我が愛の至上」「呪われた夜」「いつわりの瞳」「魔女のささやき」「テイクイットトゥザリミット」「デスペラド」・・もう、このへんは、たまらなかった。

「我が愛の至上」は上のほうで書いたからいいとして、「ボーイズオブサマー」は、昔「お気に入りのベストヒット」カセットを作る時に、いつも入れてた曲で、この曲には私は数えきれないほどの思い出がつまっている。

受けた影響も、好きな度合いも、私にとっては桁はずれな名曲。

 

 

 

今回の公演で残念なことは・・・今回もまた「ラストリゾート」が聴けなかったことかなあ。

いつか生で、日本で聴かせてよ。お願い、ドン、グレン。

ティモシーやジョー、そのへんなんとかドンやグレンに言ってくれないかなあ(笑)。

お願い、ティモシー、ジョー。

 

ともかく、このイーグルスの来日公演を見に行った夜は、呪われた夜なんかではなく、私にとっては「幸せな夜」だった。

 

 

ドン・ヘンリー。 ちょっとふっくらしたんじゃないかい? 知的な貴方のハスキーボーカルはロック界の宝物さ。

グレン・フライ。 今もベースボールは好きかい? 私の気のせいかもしれないけど、ケンカしたら強そうだよなあ。これからもイーグルスをよろしくね、バンマス!

ジョー・ウォルシュ。 貴方と酒を飲んだら、場を盛り上げてくれそうだよなあ。よく通る歌声だったよ、今回も。

ティモシー・シュミット。 優しそうだよなあ。たまには「ソーマッチインラブ」なんかも聴かせてよ。そういや、ポコの「インディアンサマー」というアルバムでの貴方も好きだったなあ。

 

貴方たちのイーグルス公演、最高だったよ。ありがとう。

 

 

そして

 

イーグルスファンにとっては、上記のの4人だけがイーグルなのではない。

だから、更に名前をあげます。

 

ドン・フェルダー。  ・・・かつてジョーとツインギターでギターアンサンブルの核を作ってたね。ホテカリの作曲にもかかわってたんだよね。

ランディ・マイズナー。 ・・・今はグレンが歌ってる「テイクイットトゥザリミット」での貴方のハイトーンリードボーカルは輝いていたものさ。

バーニー・レドン。  ・・・今回グレンが「ピースフル・イージー・フィーリング」を歌ったけど、ああいうイーグルス初期のカントリーフレーバーあふれる要素は貴方の貢献が絶大だったよね。

 

この3人は、今はイーグルスにはいない。

 

でも

 

フェルダーやランディやバーニーの貢献もあったからこそ、今のイーグルスの栄光や歴史につながっているんだよね。

その辺私は分かっているつもり。

だからフェルダーにもランディにも、バーニーにも、ありがとう。

 

 

ヘンリー、グレン、ジョー、ティモシー。

そしてフェルダー、ランディ、バーニー。

貴方たちの作った音楽は、最高です。

 

やはり・・・良い曲を作れることこそ、音楽的才能としては最大の強みなんじゃないかなあ。

そう、自作曲が良い・・ということは、強い。

イーグルスのようなバンドのコンサートを見てると、つくづくそう思う。

 

 

ともあれ・・

 

 デスペラードたちのロングランは、まだ終わってなかった。

テイクイットイージーと言いながらも、呪われた夜も過ごし、我が愛の至上を心に持ち、いつかは本物のラストリゾートに向かって。

 そこはエデンなのだろうか? 道はまだ半ば。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初代タイガーマスクが登場した時 | トップ | CDアルバム制作状況 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽全般」カテゴリの最新記事