小中学生の頃、私は漫画の単行本をやたら集めていた。
レコード収集が趣味になるまでは、もっぱら漫画の単行本集めが趣味だった。
小学校の時のクラスメートで、当時すでに300冊くらいの単行本を持ってる奴がいて、私は彼におおいに刺激受けたもんだった。
ちなみに、漫画単行本を集めるようになるまでは、切手収集が趣味だった。
どうやら私には、子供の頃から「収集癖」があったようだ。
まあ、それはさておき。
ある日そのクラスメートの家に遊びに行った時に、その漫画単行本の数の多さに圧倒された。まるで漫画図書館のように思えたもんだ。
手元にこれだけ漫画単行本があったら、毎日飽きないだろうな・・・と思った。
ならば!
「ようし、僕も漫画単行本を集めよう!」と決意を持ってしまったわけだ。
完全に影響された。
それ以来、ちょっとお金がたまるとすぐに単行本を買った。新品だけだとお金が足りないので、古本屋で安売りコーナーに置かれてる漫画単行本が私の主なターゲットだった。
漫画の単行本は、色んな出版社から色々なネーミングで発行されていた。
当時一番メジャーに感じたのは、秋田書店発行の「サンデーコミックス」。
なにしろ作品の種類が多かった。
どこの本屋に行っても、サンデーコミックスの単行本は多数置かれていた。
サンデーコミックスは、他社の漫画単行本を圧倒していたように思う。
その他には、朝日ソノラマの「サン・コミックス」。少年ジャンプの「ジャンプ・コミックス」。
少年キングの「ヒット・コミックス」。少年チャンピオンの「チャンピオン・コミックス」。
講談社の「KC」。小学館の「ゴールデン・コミックス」。
もちろん、他にもあったはずだ。
で、異彩を放っていたのが、「虫コミックス」だった。
どこが「異彩」だったかというと、カバーの裏にも「オマケ」みたいなものが掲載されていたからだ。
後にも先にも、本のカバー裏に「オマケ」が掲載されている本なんて見たことが無い。
そのアイディアは虫コミックスだけだった。購入者にとっては、「ちょっぴり嬉しいオマケ」だった。
ただ、残念な点もあった。それは、虫コミの晩年は、紙質が悪くなってしまったことだった。
「矢車剣之介」あたりは、紙質が落ちている頃に出た本で、最初の頃の「パーマン」などと比べると、その紙質の低下はよくわかった。藁半紙よりはちょっとマシ・・・そんな感じの紙質になってしまっていたのだ。
子供心に「運営が苦しいのかな」などと大人びたことを感じたものだったが、その不安は的中してしまった。
その後、虫コミは本屋から姿を消していったからだ。
私が持ってる虫コミックスの漫画は、「オバケのQ太郎」「パーマン」「背番号ゼロ」「スポーツマン金太郎」「矢車剣之介」「怪球Xあらわる」などだったと思う。パーマンなどは、全巻そろっており、初版だ。
他にもあるかもしれない。
今思えば、「魔法使いサニー(サリーの前身)」あたりは持っていたかったかなあ。
時は流れ、今や古い漫画にプレミア値段がつくようになった。
高値がつく作品としては、手塚治虫の初期作品、水木しげるの貸本漫画、などは定番。
なんでも、虫コミックスにも高値がついているという。
虫コミックスのどの漫画作品に高値が?ということではなく、虫コミックスそのものに高値がついているという。
現役で虫コミを買ってた私としては、びっくりだ。
まさか、当時、将来虫コミックスに高値がつくなんて、まったく予想もしていなかった。
だって、普通に本屋で売っていたからね。
こうなることを予想してたら、もっともっと虫コミックスを集めていたのに(笑)。
まったく、何が将来高値になるか、わからないものだ。
なんでもかんでも保存しておいたら家の中のスペースがなくなってしまうが、何でもかんでも捨てればいいってものでもない。
ちなみに、自分が買ったソノシートなどは親にいつの間にか捨てられてしまったが、幸い漫画単行本だけは親に捨てられることなく、今も我が家の本棚に残っている。
益子かつみ先生の「怪球Xあらわる」、寺田ヒロオ先生の「背番号ゼロ」「スポーツマン金太郎」あたり、また読み返してみようかな。
のどかなんだよねえ、これらの漫画って。
今読むと刺激は少ないかもしれないが、その分、殺伐ともしていない。
私は虫コミックスを購入したことはありませんでしたが、秋田書店の月刊マンガ雑誌『冒険王』は好きで読んでおりました。
また、小学館の学年誌も『幼稚園』から『小学6年生』まで読み続けたものです。
残念ながらお風呂の焚き付けに燃やされてしまい、もうほとんどが残っていない有り様です。
いやはや…。(´;ω;`)
将来価値がつくなんて、夢にも思ってませんでした。
虫コミックスはなぜ価値がつくようになったんだろう・・・と思うこともあります。
冒険王・・読んでました。
毎号ではなかったですが。
当時は少年月刊誌の黄金時代だったと思います。
特に付録が豪華でした。
小学館の学年別月刊誌は毎号買ってもらってました。
毎月発売日が楽しみだったものでした。
あれらを保存しておいたら、今頃ある程度の価値はついたんでしょうね。
我が家では知らない間に母親に捨てられていました・・。