時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

失われた、あのわき水。今は埋められて、建物の下。

2008年08月29日 | 懐かしい系、あれこれ
人はとかく子供のころを美化する傾向がある。
懐かしいというのと、あの頃のほうがよかったと考えるのは別モノ。

だが、今では無くなってしまったけれど、昔はあった・・そういうものは多い。
中には「これは残してほしかった」というものは確実にある。

私が中学に通ってた頃の、学校からの帰り道(行きとは別ルートだった)の途中には、天然のわき水があった。
思い切り小さかった頃は、そのわき水を私は飲んでたように思う。
だが、ある日、その場所で友と遊んでいた時、その友は、こともあろうにそのわき水に向かって立ち小便をしてしまった。
わざわざその場所を選んで出さなくてもよさそうなものだが、私が目を離してるすきに、そこで出してしまった。


それを見て以来、私はそのわき水は飲まなくなった。

都心でも貴重な天然のわき水だったろうに・・。

でも、救いはその後もしばらくそのわき水は存在し続けてくれていた。
私はそこでは飲みこそしなくなったが、都心でも天然のわき水があるということは、幼心に嬉しいことだった。

だが・・・

学校を卒業して、私は引っ越してしまった。
引っ越してまた数年してから、また元の家に戻ったのだが、何かの拍子に久々にそのわき水があった所に行ってみたところ・・・。

通り抜けができたその道は壁で隔てられて、通り抜けできなくなっていた。
それだけではない。
わき水があったあたりに、目新しい建物が建っていた・・。

わき水があった場所は、昔はちょっとした崖になっていて、土などがむき出しになってたはずなのだが・・・コンクリートの通路が作られ、わき水があった場所は姿を消していた。
建物の下敷きになったようだった。
つまり・・埋められてしまった・・ということなのだろう・・。

こういうわき水は、地震が来た時には重宝すると思うのだが・・。
地震で断水になるというのは、よくあることだからね。
そんな時、天然のわき水のありがたみはしみじみ感じるはずなのに。


地震対策を考えるのなら、こういう存在は残しておくべきではなかったか。

区画整理や再開発の名のもとに、残しておいたほうがいいものまで、無くしてしまっている。

残しておいたほうがいいものというのは、ちゃんとよく考えて、残しておいてほしいと思う。

これって、かつてあったわき水を、単に懐かしがってる・・というわけではないのだ。

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