先日このブログでとりあげた、ドラマ「JIN」。
毎回感動してしまうのだが、今回の回は特にヤバかった。
ウルウルしてしまったよ、本当に。
なんといっても、緒方先生と仁先生の別れのツーショットのシーンだ。
もともと原作でも、緒方先生と仁先生の別れのシーンは感動的だった。
大好きなシーンであるし、この作品の中でもハイライトシーンだ。
なので、このドラマでも緒方先生と仁先生の別れのシーンには、すごく期待していた。
結論からいうと、期待を裏切らなかった。
素晴らしかった。
ちゃんと、素晴らしい出来になっていた。
このドラマでは、そのシーンは、単に原作をなぞるだけではなく、原作の良さや大事な部分をそのまま活かしながらも、さらに膨らませてあった。
ここ数年のテレビ番組の中でも、屈指の名場面ではないだろうか。
セリフまわしもさることながら、大沢さんと武田さんの芝居が見事だった。
2人の表情が、芝居とは思えないくらいだった。
決してオーバーな芝居ではなく、むしろ2人ともあえて「抑えた」ような芝居だった。
そこがよかった。
それだけに見る人の胸をうつ。
セリフにならない、心の中の色んな思いが、その表情にあふれていたと思う。
セリフよりも、表情が雄弁だった。
抑えられながらも、雄弁・・そんな感じ。
期待して、よかった。
いや、むしろ・・・期待は期待以上の出来となって、映像になっていた。
心から感動した。
原作ファンにとっても、何の文句もないどころか、よくぞここまで・・と感謝したい。
緒方洪庵先生は実在の人物。
もちろん、このドラマ内での緒方先生像はフィクション。
私は緒方先生は、名前はよく知ってたけど、その生きざままではよく知らなかった。
調べてみたら、私利私欲なく、医療の向上につとめた偉大な人物だったことが分かった。
もしも、仁先生のような「未来ドクター」が実際に緒方先生の前に現れても、こういう人間だったのではないか、このドラマのような関わりかたをしたのではないか・・と思える。
ドラマ内で、仁先生と緒方先生は、医療の知識や技術は仁先生のほうが上でも(まあ、未来の先生だから、あたりまえか)、人間としての器では、緒方先生には仁先生はかなわない。
知識や技術では、仁先生の方が緒方先生の「師」だったかもしれないが、人間としては、緒方先生は仁先生の「師」であろう。
実在した緒方洪庵先生の墓参りをする人、今後多くなるかもね。
医療は、こういう人物が各時代にいたからこそ、今の医療がある。
我々は先人にもっと尊敬と感謝の念を忘れてはならない。
そして、我々も、医療にとどまらず、いろんな分野で、未来の人に感謝されるように努めていかねばならないのだろう。
そういうことを、しみじみ感じた。
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