
アメリカの生んだヒーローといえば、多数ある。
バットマンなどは、アメリカンヒーローの中でも代表的な存在のひとつであろう。
私が子供の頃、テレビでは「バットマン」のテレビシリーズが放送されていた。
それはアニメではなく、実写ドラマであった。
私はけっこう見ていた覚えがある。
印象的だったのは、バットマンが悪人を殴ったりすると、殴った時の擬音や効果音が英語のコミック文字で画面に挿入されていた点。それはコミックでよく描かれるような擬音や効果音の文字を、そのまま実写ドラマの画面に挿入している形だった。まさに、アメコミをドラマで見てるかのような印象だった。
画面自体は実写なのに、挿入される文字はコミック風・・・そんな感じ。
こういう演出は日本のヒーロー作品にはなかった。
例えば「BAM!」「BOOM!」「SMAAAASSH!」などのコミック文字だ。
そういう文字がコミック風の字体で実写ドラマの中に挿入されていたのだ。
文字はカラフルな自体で、カラフルな色がつけられていた。
今でこそ、日本のアニメや特撮が生んだヒーローは、各国で人気があったりするが、当時はアメリカンヒーローのドラマやアニメは、まだ黎明期だった日本アニメのヒーローや特撮ヒーローたちの目標であるかのように私には思えていた。
ヒーロー像そのものもそうだが、ドラマの出来や演出面でもアメリカンヒーロー作品は目標に思えてた。
なので、バットマンのテレビシリーズに挿入されてた擬音・効果音のコミック文字も、いずれ日本のアニメや特撮作品にも導入されるのではないかと思ってた。
その後、多数の日本アニメや特撮でヒーロー番組が制作されていったが、私の記憶ではバットマンのテレビシリーズに挿入されていたような擬音・効果音のコミック文字が導入されるのを見た覚えはほとんどない。
もしも日本語で日本のヒーロー作品に擬音・効果音が挿入されるとしたら「ドカッ!」バゴーン!」「ガーン!」などであろうし、それらの文字がカラフルな字体、カラフルな色に塗られて画面に登場したであろう。
だが、たまに似たような演出が施されたことはあったかもしれないが、かつてのアメコミドラマのように派手に何度も導入されたりはしなかった・・・と思う。
日本製のアニメや特撮ドラマはアメリカンヒーローを手本にした作品はけっこうあったはずだが、そういう演出はあまり取り入れなかったというのは、少し意外にも思える気がしている。
意図して導入しなかったのか、あるいは自然に導入されなかったのか、それはわからない。
お手本にはしながらも、取り入れる点は取り入れ、取り入れない部分は取り入れないで発展していったのだろうが、あの擬音・効果音のアニメ文字導入の演出は日本には合わないと判断したのかな。
あるいは、それをやってしまったら、あからさまにアメリカンコミックを模倣してる印象になってしまうから避けたのかもしれない。
まあ、なんにせよ、その辺の事情や理由は私にはわからない。
ただ、あの手法はいずれ日本製アニメや特撮にも導入されると私は思っていたから、模倣されなかったのが少し意外ではあった。
その後日本製アニメや特撮ドラマは発展し、レベルアップし、今では世界各国に認められるようになった。
日本独自の世界観や演出方法も進歩した。
もし、黎明期の日本アニメや特撮作品が、当時のアメリカンヒーロードラマのような擬音・効果音のコミック文字を作品に導入してたら、今それらの作品を振り返って見返してみたら、どんな印象を持っただろうな・・・などと思うことが私にはある。
バットマンの秘密基地から、原子力エンジンを
轟かせ、相棒のロビンと共に、ゴッサムシティーへ
ひた走るバットマンカーが、カッコ良かったです。
アクションシーンでの擬音が、アメコミっぽいロゴで
画面に出る演出も斬新でしたね。
静止画で表現するマンガは、映画のように音声が使えないので、状況を
擬音の形や大きさで表現するという、特殊な事情があります。
映画だとサウンドエフェクトや音楽が、使えるので、
普通の映像表現では、効果音のロゴを映像に入れなかったのでしょう。
日本のテレビドラマだと「マグマ大使」「光速エスパー」
「忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ」「バンパイア」などが実写とアニメを
合成する手法を使っていたと記憶しますが、擬音も画面に
合成されていたら、もっとおもしろい表現になっていたでしょう。
現代だと民放のバラエティー番組で、M.Cやコメンテーターのセリフが
画面に活字で出てくるけど、アレッてyoutubeの影響なんでしょうか。
その棒は、消防署にあるような棒でした。
で、悪者を殴ると、アメコミらしい擬音文字が画面に出てきました。
あれって、面白い効果がありました。
てっきり日本の特撮ヒーロードラマも真似するんじゃないかと思ってました。
でも、意外にあの手法は真似しなかったんですよね。
マグマ大使、とバンパイアのアニメと実写の合成は覚えてます。
エスバーやハットリ+ジッポウも私は見てましたが、アニメと実写の合成はよく覚えてません。
あったんですね。
機会があれば見直してみたいです。
ただ、あったとしても、バットマンのアメコミ文字の挿入とは違ってたんでしょうね。
>現代だと民放のバラエティー番組で、M.Cやコメンテーターのセリフが画面に活字で出てくるけど、アレッてyoutubeの影響なんでしょうか
たぶん、ニコニコ動画あたりの影響なのではないかと。
確かに最初の実写とアニメの合成は、マグマとバンパイアだったのですが
ハットリくんでは、ハットリくんやジッポウの顔の表情の変化の表現(笑った顔、泣いた顔)
エスパーでは、夜空に小さな流星が流れるシーンに
アニメの合成を、使っていた気がするんです。(ボクの記憶違いかも知れません)
それから、アニメの画像に実写を合成した作品も、あるんですよ。
ボクのハンドルネームの「キャプテンゼロ」(原題space angel)が、その作品で
アニメのキャラの、唇の部分だけが実写で撮影された合成
なのですが、ちょっと不思議な映像でインパクトがありました。
バットマンの擬音のコミック文字の映像化といい、アメリカの映像表現の
多様性には感心させられます。
バラエティー番組の活字は、ニコニコ動画の影響だったんですね。
納得です。
たしか、目の中の黒目…瞳の部分が少し斜めになる変化で、それでハットリ君の心境の変化を表現してたと思います。
どちらかというとハットリ君が、しおれた気分のシーンだったと思います。
エスパーは…うーん、思いだせません。
毎回見てたはずなのに…。
アニメのキャラの、唇の部分だけが実写で撮影された合成?
な、なんか、想像してみたのですが、違和感を感じるかも(笑)。
なぜ、唇の部分だけが実写だったんだろう。
不思議な手法に思えますね。
TVシリーズ『バットマン』私も好きな番組でした。
思うにあの擬音の演出に通じるモノといえばアニメのプロダクションであるマッドハウスのTVアニメ『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』における「ざわ ざわ」という描写がございましたがアレが似ているかしら…という感じです。
『バットマン』は語り出すと長くなりそうです。
悪者のアジトのシーンで画面がナゼか斜めになるとか、ネルソン・リドルの音楽が良いとか、ロイ・ジェームズの「来週もバット・タイム、バット・チャンネルで!」のナレーションとか…。
どうも失礼致しました。m(_ _)m
五輪選手が気の毒なくらいです。
テレビシリーズのバットマンでは、あのテーマソングも私は好きでした。
近年制作された映画版でも、あのテーマソングを使ってほしかったです。
逆境無頼カイジ?
すみません、見てないのですよ。
そこでは、テレビシリーズのバットマンと似てる演出がなされてたのですか。
演出家は、バットマンが好きだったのかもしれませんね。
テレビシリーズのバットマンは、今となっては相当古い作品なので、細かいところは私は忘れてしまってます。
ロイジェームス!いやあ、懐かしい名前です。
何十年ぶりに聞く名前だろう…。
そのナレーション、かすかに覚えてる気がします。
なんか、また見たくなってきますね!
あのテーマソングと共に。
ソノシートで持っています。
黒いマスクコウモリマント
金のベルトをキリリと締めて♪
なんか少しクヤシイです(笑)。
ちなみに、テレビシリーズで使われてたテーマソング、近年制作された映画版では、なぜか使われなかったような気が。
使って欲しかったのに。
ビートを強調するようにギターで弾くと、なかなかカッコイイし、気持ちいいのです。