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ここ数年、自分が所持しているギターを少しづつリペアに出している。
もちろん全てのギターではなく、昔に比べて近年少し弾きづらくなったように感じているギターを選んで。調整の意味も含めて。
比較的最近リペアに出して戻ってきたギターで、マーチンの000-45というギターがある。
このギターをリペアに出したのは、これで2回目だと思う。
今回リペアに出した理由は、ヘッドの縁取り部分がはがれてきたからだった。
これって、そのままにしてると、けっこう目立つ。
放置してると、縁取り部分が完全に取れてしまいそうだった。
ペグを回してチューニングするたびに気になり、早いとこリペアに出さないと・・・とは思っていたのだが、コロナや様々な理由で中々楽器屋に行けなかった。
多少なりともコロナが落ち着いてきはじめた時期に、久々に楽器屋に行き、000-45をあずけてきた。
その場で少しみてもらったところ、縁取り意外にもリペアポイントがあるようだった。
それはボディ内部の力木が数本剥がれてきてるようだ・・・とのこと。
これは自分では気がつかなかった。
せっかくリペアに出すのだから、この際力木のほうもリペアを頼んだ。
で、数週間。修理が終わったとの連絡があり、取りにいった。
すると、思った以上に費用がかかっていた。
ヘッドの縁取り部分の直しだけならたいした金額にはならない。
だが、内部の力木の直しに関しては、1本単位で金銭が発生。
なんでも、私の000-45は力木が数本剥がれかかっていたらしく、そのぶんだけ値段もいってしまったようだった。
まあ、ほうっておいて直るわけでもないので、これでよかったのだろう。
マーチンの000-45と言えば、高額なギターである。
そのへんはギターファンならお分かりかと思う。
せっかくリペアに出すのなら、問題点は可能な限りクリアしておきたい。
私の愛着はひとしおのギター。
低音の音量はD型に比べたらおとなしいが、ともかく弾きやすく、特に高音部が美しい音がする。キラキラした音。
音の立ち上がりがよく、弾くとピーンとすぐに音が立ち上がっていく感じで、粒立ちが良い。
低音に関しては、低音が出すぎるドレッドノート型よりすっきりしてるので、かえってサウンド全体のバランスがよくまとまっている印象だ。低音・中音・高音のトータルのバランスが。
リペアから帰ってきて自宅で弾いてみたら、なにやら音が購入時の深みのある音に戻った気がした。
なんか、000-45のくせに近年は音が少し薄くなったかなあ・・などと思っていたのだが、それが解消されていた。
購入時の深みのある音に加え、これまで弾きこんできた分の「こなれて、なじんでる」感もあり、あらためて愛着度がアップ。
ボディ内部の力木がどうなっているかは、私にはイマイチ判断できなかったし、情けないことに気がつかないでいた。
リペアに出したからこそ・・・だったかもしれない。
楽器屋の様子では、表板を軽く叩いてみると、力木の状態がわかるようなのだが、私もそれがわかるようになりたいものではある。
ともかく、000-45が我が家で復活した感じ。あの良い音が。
思えばこのギターを購入してから、もう20年以上もたっている。
その割には、ライブやレコーディングなどに持ちだしたことがない。
自主制作アルバムを制作する時に、これを導入すればよかったかな・・・とも思いもあったのだが、我が家で最近ケースに入れっぱなしで中々弾いてあげられないギターもくすぶっていたので、そちらのギターの方を優先。
活躍の場を与えたかったから。
この000-45は、自宅では特に弾く頻度が高いギター。
なので、自分の中ではメイン級の1本。くすぶっている印象はない。
レコーディングはともかく、いつか何かの機会にライブに持ち出したい気はしてるのだが、なまじ高級ギターなので、外に持ち出しそびれてしまうことも多い。
それに・・持ち出して、他の人のギターと弾き比べなどをした時、他の人のギターがドレッドノートとかジャンボタイプ中心だと、音量的には負けてしまいそう。
賑やかな場所では、音量というのは分かりやすいポイントだからね。
でも、静かな環境で弾いたら、このギターの良さはわかると思う。
音の粒立ちの良さや、立ち上がりの良さなど。
高音部など、指に音が吸いついてくるような感覚を感じることもある。
力木の具合って、かなりギターに影響を与えるんだなあということを、今回のリペアで今さらのように実感した次第であった。
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