思えば・・・去年の今頃は、私は入院してたんだなあ。
この時期になって、ふとそう思う。
去年は11月下旬くらいからどうも体調がイマイチだった。
でも、そのうち治るだろうとたかをくくっていたら、12月に入ってからますます体調不良になっていった。
何度か町医者に行ったのだが、どうにも体調が回復せず。
このままじゃらちがあかないと思って、大きな病院に行って検査してもらったら、なんと!
すぐその場で入院ということになってしまった。
個室に隔離され、点滴をつけられ。
病室には頻繁に医者や看護婦がやってきた。
結局、点滴は10日間以上外れなかった。
都合2週間くらい入院していた。
時期が時期だっただけに、病室の窓からは、クリスマスイルミネーションで華やかに飾られた町の様子が見え、道を歩く人たちは幸せそうに見えた。
だが私は・・・1人で病室で、点滴をつけられたまま、自由な身動きもできず、どこか浮かれているようにも見えた町を、寂しく見つめて過ごしていた。
世間の人たちは、やれ忘年会だ、やれデートだ・・・と楽しく過ごしているのだろう・・と思うと、複雑な気分になっていた。
入院生活が思ったより長引き、クリスマスがやってきた。
病院で迎えるクリスマスだった。
すると・・・病院では、院内で、職員たちによるささやかな慰めのクリスマスコンサートが開かれた。
普段医療道具や書類を持ち歩いている医師や看護婦や、病院スタッフたちが楽器を持ち、どこか学園祭っぽいクリスマスコンサートを院内で開催してくれた。
お客さんは、その時入院していた患者たち。
出演者は医師・看護婦など。
クリスマスを病院で過ごさねばならない患者たちへの、病院側からのささやかなクリスマスプレゼントだったのだろう。
へえ、私が入院している病院では、こういうことをやってくれるのか・・などと思い、私も患者の1人としてそのコンサートの観客になった。
そういう企画をやってくれるなんて、粋な病院だなあ・・などとその時思ったのだが、今年身内が夏からずっと入院している病院に先日見舞いに行ったら、その病院でもクリスマスの時期に院内でクリスマスコンサートを開催することを知った。
ちなみに去年私が入院した病院と、今年身内が入院している病院は、全く別の病院である。
ということは。
クリスマスシーズンになると、大きな病院では、職員によるクリスマスコンサートが開催されるものなのかな。
まあ、全ての大病院がそうであるかどうかは分からないけれど。
ともあれ・・
暮れの時期を入院で過ごすのは、けっこう寂しい。
それが身にしみて分かるからこそ、・・暮れの時期に入院生活をおくっている人に私はエールをおくりたい。
そして、少しでも快方に向かうことを、祈りたい。
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