久々にイーグルスが来日公演を行う。
もちろん、チケットは入手済み。
イーグルスといえば、私にとって70年代を代表するロックバンドのひとつであり、まさに「心のロックバンド」。
来日するたびにコンサートは見に行っている。
色々な思い出もある。
コンサートでは、大体どんな曲をやるのかは分かっている。
これがディランだと、コンサートごとに、どの曲をやるか分からないスリリングさ(?)があるが、イーグルスの場合は、そのへんはある程度予想できる。
意外性には欠けるかもしれないが、安心感はある。
イーグルスには私は大好きな曲は実に多い。
でも、それらを全部コンサートでやってくれるわけではない。まあ、それは時間的にも仕方ない。
だが、これまで何度かコンサートを見てて、一度も聴いていない曲はけっこうある。
中にはどう考えても名曲と思える曲でも、コンサートでは割愛されてたりする。
そこで。
イーグルスの公演で、私が聴きたい曲をあげてみたいと思う。
ただし、「テイクイットイージー」「ホテルカリフォルニア」「デスぺラード」などは、私があげなくても黙ってても(?)やってくれると思うので、今までイーグルスのコンサートで聴いたことのない「私の聴きたい曲」をあげることにする。
初期の曲から順にあげていこう。
● 哀しみの我等
ファーストアルバムに入っていた地味な曲。ベストアルバムには今後も入ることはないであろう曲だが、この曲に関しては「私の趣味」としかいいようがない(笑)。 さわやかな朝のようなサウンドと、メロディを持つ1曲。
● ドゥーリン・ドルトン
セカンドアルバム「ならず者」のオープニング曲。個人的には「デスぺラード」に迫るくらい大好きな曲。でだしのハーモニカが、一気にこの曲の世界に誘ってくれる。
● サタデーナイト
「ならず者」のLPバージョンではB面に入っていた曲。アルバムの中の1曲・・・そんな感じではあるが、味わい深い。間奏のセンスも好き。
● オール55
サードアルバム「オン・ザ・ボーダー」に収録されてた曲。実はイーグルスのオリジナルではなく、オリジナルはトム・ウェイツ。トムのバージョンも良いが、イーグルスのバージョンはより洗練されている感じ。珠玉の名曲であることには変わりはない。
● ジェームス・ディーン
サードアルバムの、LPではB面の1曲目として登場した、ご機嫌なロックンロールナンバー。曲の構成が素晴らしく、ドラマチック。聴いてると、気分が高揚してくる。
● 我が愛の至上
「オンザボーダー」のラスト曲。全米一位になった大ヒット曲だし、ベストアルバムでも必ず収録される名曲なのに、なぜか来日公演ではやってくれたことがない。全米1位の曲なのに、もったいない限りだ。
● アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーン
アルバム「呪われた夜」収録曲。ベストアルバムにも収録されたことのある、ファンの多い名曲。この曲を来日公演でも聴きたい方は、密かに多いのではないだろうか。
● 安らぎによせて
アルバム「呪われた夜」収録曲。だが、バーニーがいない現状のイーグルスでは、この曲をやれないのは仕方ないとは思う。でも、あえてあげておきたい。映画音楽を思いおこさせるような、タイトル通りの安らぎを感じさせられる曲だ。
● ラストリゾート
ご存知の名盤「ホテルカリフォルニア」で、ラストを飾った大傑作曲。はっきりいって、「ホテルカリフォルニア」や「デスぺラド」に勝るとも劣らない、イーグルスを代表する名曲のひとつ。なのに、来日公演ではやってくれたことがない。これほどの名曲をコンサートから外してしまえる点に、イーグルスの楽曲群のレベルの高さを感じる。もしも私がこんな曲を作れたら、名刺代わりにするだろう(笑)。
● サッドカフェ
アルバム「ロングラン」のラスト曲。イーグルスの全盛期の時代の終わりを感じさせられた、哀感漂う珠玉のバラード。
このほか、「素晴らしい愛をもう一度(「ホテルカリフォルニア」収録)」、「ハリウッドよ永遠に(「ロングラン」収録)」、なども捨てがたい。
ヘンリーのソロの曲で「トーキング・トゥ・ザ・ムーン」、グレンのソロの曲「恋人」も個人的には大好きだ。
これまで一度も日本公演でやったことがない・・というのは、その曲ごとに何か理由があるのだろう。
例えば「ラストリゾート」などは、オーケストラを入れたくなるとか。
「哀しみの我ら」は、あまりにも無名な曲であるとか。
脱退したメンバーが中心の曲とか。
その他の理由があるのだろう。
だとしたら、上で私があげた曲は、今回も演奏されない可能性が高い。
分かってはいる。
でも・・もしかしたら・・というかすかな希望と、定番曲への期待もこめて、今回もイーグルスを見に行く。
・・と、ここまで書いて、とりあえず、久しぶりに、現時点で一番新しいイーグルスのアルバム「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」を聴き返してみた。
元々イーグルスは70年代当時も「目新しく衝撃的な音楽をやっていた」・・・というわけではなく、むしろポピュラリティにあふれた「まとまった音楽」をやっていた。
その姿勢はこのアルバムにも発揮されており、驚くような新鮮味はないが、その分1曲1曲が味わい深く、クオリティは高い。
どの曲も、ある意味拍子抜けするくらい、違和感なく聴ける。
安定感や安心感を与えてくれるバンドなのだ。
心もち、重たくて、少し暗めの曲が多いかもしれないが、買って損はしない内容になってるのは、さすがである。
ただ、悪くはないし、がっかりはしない内容なのだが、70年代当時のような「突き抜けた」オーラがないような気がするのは、おそらく私というリスナーの感性の変化なのだろうか。
あれからもう30年近いものね・・。
このアルバムでは、アルバムタイトル曲が異彩を放ち、聴きごたえもあるのだが、なにぶん長い曲。
この曲、ライブでやるだろうか。
そんな点もチェックしながら、コンサートを見ようと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます