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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ドラマ「仁 ~jin~」 が終わった・・

2009年12月22日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

毎週欠かさず見ていたドラマ「仁」が終わってしまった。

なんだか、寂しい。

ブルーな日曜日の夜に大きな楽しみを与えてくれていた作品がなくなってしまい、心の中に喪失感がある。

思えば、・・大河以外、テレビドラマなど普段はほとんど見ない私が、ここまで入れ込んでしまうとは。

元々、原作コミックのファンだった・・という点が大きかったし、昔から坂本竜馬は大好きだったし、またこの「jin」は配役も脚本もよかった。

練ったシナリオで、演技力のある役者を使い、スタッフが丁寧に作れば、まだまだドラマはこんなに面白くなるのだ・・ということを実感した。

どの役者もよかったが、特にメインの南方仁、竜馬、野風、咲、緒方洪庵、あたりは相当ファンを増やしたことだろう。

繊細で、内面が伝わってくるような抑えた演技をしながらも、実は熱いハートを持ち、人間の弱さも併せ持つ南方仁を演じた大沢さん。
誰かとの会話での仁先生の、多くを語らず寡黙に「・・はい!」「・・・え?」という短いセリフには、たくさんの「込められた思い」があった。

当初、少々オーバーな演技かなとも思ったが、逆にそれが他の人物たちとの対比で鮮やかな存在感を示し、愛すべき人物としてキャラクターが立ちまくった、竜馬を演じた内野さん。その表情の豊かさは、まさに演技力の賜物でした。
まさに役者!

立ち居振る舞い、表情、そして性格すべてが素敵過ぎた野風を演じた中谷さん。
その、ちょっとした仕草や表情の端々、瞬間瞬間にも魅了された人は多いだろう。
儚さ、切なさ、可愛さ、美しさ、強さ、潔さ、かっこよさ。どれも満点。
こりゃ、惚れてしまうわなあ(笑)。

弱そうに見えて、芯が強く、けなげさ、誠実さ、一生懸命さで、仁を支え続けた咲を演じた綾瀬さん。その可愛さ、一途さは視聴者の心の琴線に触れたことだろう。
仁先生にとって、無くてはならない存在だった。

金八先生の匂いが強かった武田さんは、今回の緒方洪庵役での思慮深い演技や、洪庵の崇高さ、落ち着き、ハートの熱さで、作品そのものを1段高いレベルに引き上げていた。
仁先生と緒方先生の最後のツーショットは、ドラマ史上伝説のシーンとして語られていってもいいと思う。見る人の胸をうたずにはいられない、最高の演技。


脇を固めた恭太郎の誠実さもよかったし、優しくて情が深いながらもその表現が不器用な栄さんも大好きになれた。

子役の「ちちんぷいぷい」の喜市の演技力にも驚いた。
佐分利と山田は、このままドラマが続いていけば最高のコンビになっただろう。

原作では、福田もからんでくるので、ドラマが続けば、佐分利・山田・福田で最高のチームになるはずなのだ。


その他にも書きたいキャラや役者はたくさん。
どの役者もよかった。
ほんと、「キャスティング賞」をあげたいくらいだ。
実力のある役者が揃うと、見応えが違う。


今回の最終回では、番組オリジナルの設定「平成時代に残してきた、未来(みき)という恋人」の存在には、とりあえず決着をつけることはできた。

だが、土佐弁の包帯男、謎の胎児、「平成22年のコイン」などの謎は、そのまま残された。

まあ、胎児などは、原作がまだ終わっていない以上、うかつな扱いはできないはずなので、仕方ないだろう。

だが、包帯男やコインの謎は・・・決着つけてほしかったかなあ。

包帯男は、原作では、普通のおじさん。物語の奥深くまでからんでくるような「謎の人物」ではない。
「土佐弁をしゃべる包帯男」という設定は、ドラマオリジナルの設定だからね。
できれば決着つけてほしかった。

最終回とはいいながら、あまり「最終」という感じになっていないので、そのへんは続編へ期待したいと思う。

あまりに続編に期間をあけてしまうと、同じキャスティングを押さえるのが大変になるだろう。

来年NHKの大河で竜馬が描かれるので、その大河が終わった頃に、「仁」の続編を・・・作ってくれないかな。
じゃないと、竜馬がかぶってしまうものね。



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