先日、NHKで由紀さおりさんにスポットをあてた音楽番組を放送していた。
「SONGS」という番組だった。
由紀さおりさんが海外で人気を集めているのは、周知の通り。
言わば、今由紀さんは「旬」なのだ。
NHKは、・・そういう番組を作るなら、なぜ去年の紅白歌合戦に由紀さんを出演させなかったのだろう。
ホント、不思議でならない。
まさに絶好のタイミングだったはずなのに・・。
由紀さんが長年童謡を歌ってきてるのは広く知られている。
世界的に認められた今、私は・・由紀さんに海外で歌謡曲だけでなく、日本の童謡も歌ってほしい。
そして世界に広めてほしい。
「ゆうやけこやけ」や「赤とんぼ」などを、あの声で世界に知らしめてほしい。
日本の生んだ超名曲だと思うので。
あの旋律は、国境を越えて、人の心の奥底に響くと私は確信している。
ちなみに由紀さんの持ち歌の中で私が一番好きなのは「生きがい」である。
歌謡曲を世界に広めるなら、「生きがい」も歌ってほしい気がする。
「生きがい」って、歌詞をよく読むと、少し不思議な感じがする歌。
メロディや曲の全体的なムードは癒し系、やすらぎ系なのだが、歌詞は別れた恋人への未練の歌。
歌詞を読んでると、この歌の主人公の女性は、この後どうなったのだろう・・という気もする。
無事に恋人とヨリを戻せたのか、それとも誰か別の恋人を見つけのか、あるいは別れた恋人を想い続けて一生独身のままだったのか。
まあ、そのへんは歌詞だけではわからない。
だが、別れてしまった恋人の幻影といつまでも一緒に暮らし続けている感じで、少々怖さも感じてしまう私は変だろうか(笑)。
別れた恋人への思いは、別れた後でもまったく衰えず、その恋人がさも今も同じ部屋にいる・・という幻影の中で生きている感じ。
しかも、それが「生きがい」なのだ。
現実の世界の中にいながら、心は現実の中にはいない。幻影と現実の違いがついていない状態だと、少し心配になる女性ではある。
聴いてると、切ないというより、悲しい。そして少し怖い。
でも、このメロディラインに乗ることで、癒し系・やすらぎ系の曲に聴こえる。
で、私は、その「やすらぎ系」な雰囲気が、この曲を大好きな理由なのだ。
「夜明けのスキャット」も「手紙」も素晴らしい。
だが、私が一番好きな由紀さんの曲は・・・やはり「生きがい」。
この曲は、初めてこの曲を聴いて以来、いつも私の心の中にある。
昔も、今までも、今も。
~~~ おまけ ~~~
かつて、私のHP「時代屋小歌」の掲示板が、この「生きがい」という曲のことで盛り上がったことがあり、掲示板のレスの流れで悪乗りしてしまった私は、「生きがい」の替え歌を作って、HPの雑記帳(旧)で発表(?)したことがあった。
で
その時書いた「生きがい」の替え歌とは・・・・以下の通りであった(泣)。
■ 「活きがいい」 (由紀さおりさんの「生きがい」の節で)
替え歌作詞 だんぞう
今あなたは目覚め まな板に乗ってる
早く眠って 客が引くでしょ
お茶さえ飲まないで お刺身になるのね
調理に毒は 使えないのよ
ああ そんなに見つめないでちょうだい
ああ そんなに尻尾をふらないでよ
口パクが 切ないわ 活き作り
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
由紀さおりさん、そして由紀さんファンの方、ごめんなさい(泣)。
若気の至り・・・と言い訳したいところですが、しっかりオヤジになっていた状態で作った替え歌でした・・・。
なお、写真は、我が家にある、由紀さおりさん&安田祥子さんコンビによる童謡のCD。
このアルバムには「生きがい」は収録されていないので、念のため。
時間の外にようこそ。
そうなんです!
あの歌は、癒し系のメロディーと、さおりさんの済んだ歌声のおかげで、安らぎ系の曲に聴こえます。
ですが、あらためてあの歌詞だけを読んでみると、受け取り方によっては、どこか怖さを感じるのです。
ちょっとミステリアスでもあります。
もしあの歌を題材にドラマや映画でも制作したら、どんな作品になるのでしょうね。
でも、好きな曲です。良い曲ですよね。