私がこの曲を初めて聴いたのは、NHK「みんなのうた」で、だった。
調べてみたところ、「みんなのうた」で流されたのは2004年10月から11月にかけて・・だったようだ。
「みんなのうた」では、様々な楽曲が流されるが、時々ハッとさせられるような名曲に出会うこともある。
この「月のワルツ」は、私にとってそういう曲の中の1曲。
ともかく、一回聴いただけで耳に残り、魅了された覚えがある。
「みんなのうた」で流された時は、曲の良さもさることながら、アニメ映像もまた素晴らしかった。
映像と楽曲のマッチングが素晴らしかった。
幻想的でロマンチックで哀愁のある旋律。
どこかミステリアスな雰囲気も、この曲の魅力であった。
できればこの曲は「みんなのうた」で毎回聴きたかったが、そうそう毎回聴けるものでもなく、気がつけばこの曲のオンエアは終わっていた。
聴ける時、見れる時は見ていたが、この曲のオンエアが終わっていたことに気付いた時は、無性に寂しかった覚えがある。
この曲の作曲はシンガーである諌山実生(いさやまみお)さんご本人だが、作詞は湯川れい子さんだ。
当初私はてっきり諌山さんご本人が作詞も手掛けたのかと思っていた。
というのは、諌山さんの曲が「みんなのうた」で採用されたのは、「月のワルツ」が初めてではなく、その前に「恋花火」という曲が「みんなのうた」で採用されてたことがあったらしいから。
らしい・・・と書いたのは、「恋花火」は「みんなのうた」では私は見たことがなかったから。
ただ、諌山さんは作曲だけでなく作詞も手掛ける人だったので、この「月のワルツ」も諌山さんの作詞作曲によるものだと私は勘違いしていたのだった。
この曲、メロディが先にあったのか、あるいは歌詞が先にあったのかはわからないが、歌詞の世界観とメロディの世界観と、「みんなのうた」でのアニメ映像のマッチングの見事さは、数ある「みんなのうた」で採用された曲の中でも、間違いなく大傑作の部類に入ると思う。
さらに言えば、リスナーの心の琴線に触れてくるようなアレンジの方も素晴らしい。
「みんなのうた」ではソングライターが腕を競うように良い曲、面白い曲、可愛い曲が溢れているが、「月のワルツ」の印象深さは特筆ものだったと思う。
映像はともかく、とりあえず曲だけでも聴いていただければ、数ある「みんなのうた」の膨大な楽曲群の中でも、この曲が大傑作であることは、おわかりいただけると思う。
ちなみに「みんなのうた」でのこの曲の映像はアニメーション作家の「いしづかあつこ」さんが手がけた作品だったそうな。
なんでも、いしづかさんにとっては「月のワルツ」のアニメは、初監督作品だったらしい。
初監督作品で、あんなにイメージ豊かな作品を作ってたなんて。
諌山さんのあの楽曲と、いしづかさんのあの映像は、合体して化学反応を起こしていたように私には思えている。
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