電子音ジャングル

家にいたり、会社にいると、あちこちで電子音の音がすることがある。

時々、今鳴っている電子音が、一体何の機器の電子音なのか分からないことがある。
ともかく、何かが鳴っている。
それは何かの警告音なのか。
それとも。

会社などでは、今鳴ってる電子音が、他の人の機器が出してる音かと思ったら、実は自分の機器の音だったりもするし。
逆に、自分の機器の音かと思って、「あれ？どれだ、どれが鳴ってるんだ？」と思って、自分の持ち物や机の機器などをあれこれチェックしたら、実は隣や真向かいの社員の機器だったりもして。



家でも。何かの電子音がなると、あちこちの機器をチェックしたりする。

「どれが、なんのために鳴っているんだ・・」という感じで。


この電子音、屋外でも聞こえる。
それは例えば電車内。
電車内で聞こえる電子音は、たいがい携帯だったりする。
時には、音でなくて、音楽だったりする。

電子音も音楽もどちらも妙に耳に響く。

こういう環境の中にいると、自分はなんて電子音に囲まれた世界にいるのだろう・・・と思う。

新たに何かの家電でも買うと、それにも電子音はついてる可能性があり、ますます自分をとりまく電子音の種類は増えることになる。

昔「刑事くん」というドラマがあり、その主題歌で、都会を「コンクリートジャングル」と表現していた。
このままいくと、都会はコンクリートジャングルというよりも、電子音ジャングルになってしまうかもしれない。

いや、家電は都心の家だけにとどまらず田舎の家にもあることを考えれば、「電子音ジャングル」は、人のいる場所すべてに広がっていくのかもしれない。

そのうち、・・自然を科学が管理するようになると、自然世界にも電子音ジャングルが進入していくのかもしれない。


ともあれ・・

電子音というものは、どうも耳に響く。
その音は、多少なりとも人の心をあせらせたり、苛立たせたりすることがある。

警告という意味での電子音は、人の注意を呼び起こすことを考えれば、あまり心や耳に優しい音ではない。


このままいくと、立場逆転で、電子音に人間が管理されてしまうようになるのではないだろうか。

すでに、電子音に振り回されることのある自分が、ここにいるし・・・。


ほんと、先ほども書いたが、私は・・というより、現代人は、なんとも電子音の海の中に暮らしていることよ・・・。ヨヨヨ・・。