我が家には何冊かの、幕末の写真集がある。
こういう本を見てると、あの幕末の時代にカメラが間に合って、よかったと思う。
おかげで、我々は、坂本龍馬や高杉晋作や勝海舟や新撰組、桂小五郎をはじめ、著名な歴史上人物の実際の顔を知ることができている。
でも、写真のあった幕末の時代でも、写真が残されていな有名人も多い。
例えば、西郷隆盛や沖田総司がそう。
西郷のリアルな肖像画らしきものも世には知れているが、あれは実際の隆盛ではない。
親族の顔を組み合わせて描かれたという説もある。また、上野の銅像を見て、隆盛はこういう顔ではないという奥様の感想もあったとか。
西郷は、写真が嫌いで、ついに本人の写真は撮られなかったらしい。
沖田に関しては、映画などの影響でかなり美青年のイメージが出回っているが、実際の沖田はヒラメ顔だったと伝えられている。
もしもタイムマシンがあったら、過去の時代に行って、実際にどんな顔をしてたのか見てみたい有名人はたくさんいる。
海外では、イエス・キリスト。釈迦。チンギス・ハーン。三蔵法師。
私の好きな「三国志」世界では、それこそたくさんいる。蜀の国では諸葛孔明、劉備。趙雲や馬超をはじめとする五虎将。姜 維や龐統も見てみたい。
馬超が、どれぐらいハデだったのか。孔明が実際にどんな顔してたのかは、ぜひ知りたい。
魏の国では、もちろん曹操。司馬懿。割と、イメージは流布してるけどね。
呉の国では、美青年だったらしい周瑜。甘寧。陸遜も見てみたい。
それ以外では、やはり呂布かな。
三国志の武将の肖像画みたいなものも残されているが、どれも似たような顔だし(笑)。
中国モノでは、三国志以外では始皇帝や、劉邦や項羽、韓信や張良も。史記に出てくる人物だね。
日本では、それこそあまりにもたくさんいる。
まず、古いところで卑弥呼。どんな顔をした女性だったんだろうね。個人的には、お婆さんみたいなイメージと、怖い姉さん的なイメージと両方持っている。
聖徳太子なんてお札の顔のイメージが強いけど、実際は?
紫式部や清少納言も。顔だけでなく、どんな性格だったかも興味ある。
平将門は、どうだったんだろう。首塚などの影響もあって、現代人としては少し怖い気もする。
源義経などは、すっかり美青年のイメージがあるけど、実際にはそうではなかったという話もあるし。
信長は、西洋人が描いたリアルな肖像画(まるで写真である)があるから、ある程度想像つくにしても、妹の「市の方」なんて戦国一の美女といわれてるし、当時はどんな顔が美女だったのかを知るうえでも、興味ある。お市に会えるなら、ついでに淀君の顔も見てみたい。
前田慶次などは今では漫画の影響が大きいけど、実際には偏屈な爺さんだったかもしれない。でも、人を惹きつける要素はあったようなので、ぜひ見てみたい。
服部半蔵(忍者というよりも、武将だけど)、飛び加藤、百々地丹波、霧隠鹿右衛門、上月佐助、風魔小太郎、などの有名忍者も、実際の顔を見てみたい。
秀吉や家康、光秀も押さえておきたいし、真田幸村や石田光成などの名前を挙げる人も多いだろう。
武田信玄、上杉謙信ももちろん。謙信にいたっては、謙信女性説などという凄い説もあるくらいだ。
伊達政宗や直江兼続は、美青年だったというが、どんな美形だったんだろう。
宮本武蔵や佐々木小次郎、柳生十兵衛をはじめとする伝説の剣豪の顔も見てみたい。
小次郎なんて、美形の青年イメージもある一方で、老人説も根強いから、ぜひ見てみたい。
大石内蔵助の名前を挙げる人も多いだろう。
また、伝説の美女たちの顔も気になる。真間手児奈(実在したかどうかは不明だけど)、額田王、そしてなんといっても小野小町など。ね、どんな顔だったか、気になるでしょ(笑)?
幕末では、やはり西郷隆盛と沖田総司は、見たい顔の双璧。龍馬に会えたら、岡田以蔵も。
あと、個人的に尊敬している高田屋嘉兵衛も。
肖像画は、実際の顔にどれぐらい似てたか分からないものね。
実際の顔写真やリアルな肖像画が残ってなくて、一定の容姿的イメージが今の世に定着してる人物は、ぜひ見てみたい。
まあ、もっとも、実際の顔が分からないからこそ、後世の人物が勝手にイメージを作り上げることもできるわけだし、そこに「想像」という楽しみもあるのではあるが、ある固定のイメージがあまりに定着すると、ならば実際はどうだったんだろうという興味もまた尽きないわけだ。
ちなみに・・・・たま~に思うのだけど、今の自分の肖像画を、昔の絵師が描いたら、一体どんな絵姿で描かれるのだろう(笑)。
また、多分歴史好きな方がよく思うであろうことは、カメラを持って過去世界にタイムマシンで遡って、過去の風景や歴史上の有名人物などの写真を撮ってみたいということ。