今やカップ麺は、世界各地で食べられている。
日本の生んだ世界的な食品といえるだろう。
カップ麺の前の時代では、家庭でラーメンを食べるには、袋入りの即席ラーメンがメインだった。
まあ、今でも即席ラーメンは健在だが。
まだ「カップ麺」というものがなかった時代。それは私がまだ子どもだった時代。
私は子どもの頃からラーメンが大好きだった。
たまに中華料理屋などに親に連れていってもらえた時は、必ずラーメンを注文していた。
タンメンでもなければ、味噌ラーメンでもなく、ワンタンメンでもなければ、チャーシュー麺でもなく、ただただ「ラーメン」だった。
それがラーメンの基本に思えたからだ。
まあ、今では味噌ラーメンもワンタンメンもチャーシュー麺も大好きだし、店では注文したりもするが、子どもの時は、「ラーメン」しか頼まなかった。
たった一枚のチャーシュー。
メンマ。
半分に切られたゆで卵。
時にはホウレンソウ。
ネギ。
そして、しょうゆ味のスープ。
麺が縮れ麺なら、なおよし。
それが私にとって、「お店のラーメン」だった。
外の店でラーメンを食べることは私にとって「ごちそう」であった。
だが、そうそう外の店に食べに行くわけでもなく、基本は家での食事。
でも、家でもラーメンは食べたい。
そんな時には、なんてったって即席ラーメンだった。
自分でも作ったりしたが、自分で作る時は具がまったくないラーメン。
味気ない気もしたが、具をあらたに加えるのは、自分で作る時は子ども心に面倒くさかったのだと思う。
でも、夕飯に親が即席ラーメンを作ってくれた時は、麺の上に具が乗っており、満足度も高かった。
私があまりにラーメンが好きなので、親は3日に1回は夕飯をラーメンにしてくれた。
親としても、即席ラーメンなら作るのも簡単だし、ましてや子どもがそれで喜ぶのだから、まさに一石二鳥だったことだろう。
即席麺の種類は、サッポロ一番、出前一丁、エビスラーメン、チャルメラ、ほか。
色んな即席麺があった。
だが
そういう即席麺があれこれ出る前に
食べてた即席麺があった。
記憶が定かでないくらい、私が幼少の時代だ。
と書くと、それはチキンラーメンでしょう?と聞いてくる人は多いかもしれない。
だが、私にとって、それは違うのだ。
実は・・チキンラーメンは、子どもの頃はあまり食べた記憶がない。
ならば、私がサッポロ一番などが出る前に食べてた即席ラーメンは何かというと・・
それは「ピヨピヨラーメン」というラーメンだった。
だが、味もパッケージも、今となっては全然覚えていない。
ともかく「ピヨピヨラーメン」という商品名だけは、覚えている。
テレビCMもあった。
確か、こんな感じのCMソングだった。
♪ピヨピヨラーメン 食べてみな~~
ここしか覚えていないが、この部分だけは今も歌詞だけでなくメロディも覚えている。
歌うこともできる。
だが、私の周りでは、この「ピヨピヨラーメン」を知ってる人・・・少なくても覚えている人はいない。
家庭で食べたことがない人が多かったのかもしれない。
で、この「ピヨピヨラーメン」がどういうものであったか、ネットで調べてみた。
ピヨピヨラーメンはサンヨー食品の商品だったようだ。
そう、サッポロ一番などで今もお馴染みの会社だ。
あの栄光の「サッポロ一番」が誕生するまでの時代に売られていたのが、このピヨピヨラーメンだった・・ということになるみたいだ。
ということは、ピヨピヨラーメンという商品の開発が、後のサッポロ一番誕生のノウハウになったのかもしれない。
サッポロ一番が誕生すると、我が家ではピヨピヨラーメンの姿は見かけなくなった。
ピヨピヨラーメンを食べた期間が長かった・・という記憶は私はなく、食べてたのは短い期間だったかもしれない。
サッポロ一番が出ると、すぐにそちらにシフトしたように思う。
それまでラーメンというものは、外のお店で食べるもの・・というイメージがあった中に、家庭で食べられるラーメンが登場した・・という新鮮味が私にとって大きかったのだろう。
また、嬉しかったに違いない。
だから、ほんの一瞬だったにしろ、我が家で一時代(?)を築いた「ピヨピヨラーメン」という商品の名前を、今も覚えているのだろう。
サッポロ一番が登場して以来、我が家で見かけなくなったピヨピヨラーメンだが、その後は町のスーパーなどの食品売り場でも見かけなくなった。
まるで、即席めんが多数出回るにつれて、消えていったように見えた。
それで残念がった・・・という記憶は私にはない。
なぜなら、代わりに登場した色々な即席めんに満足していたし、なにやら後発の即席めんたちのほうが、より美味しかったように感じてたからかもしれない。
こうして、サッポロ一番やチャルメラや出前一丁などが全盛期を迎える影で消えていったようなピヨピヨラーメンだが、なんと!
初登場してから数十年たった2004年に期間限定で復活したことがあるらしい。
しかも、カップ麺として!
これは知らなかった!
知らなかったのが残念でならない。
あまりにも幼少の頃なので、味も食感もパッケージもよく覚えていない・・でも初めて家庭に「自分で作るラーメン」が登場した衝撃のあった・・・そんなピヨピヨラーメン。
できれば、復刻されたものを食べてみたかった。
カップ麺バージョンということは、昔の即席めんとは若干食感も味もアレンジされているだろうし、何もかも昔のままというわけでなないであろう。
だが、「ピヨピヨラーメン」という商品名をつける以上、かつての要素はある程度再現されているはず。
美味しいとか美味しくないとか、そういう問題ではなく、久々に食べてみたかった。
いや、この場合「会ってみたかった」。
そして、私にとっては、すっかり忘れられて、今じゃ「幻の即席麺」であったピヨピヨラーメンを、もう一度確かめてみたかった。
ピヨピヨラーメン、それは私にとって、初めての即席麺だった。
ピヨピヨラーメンのオリジナルを、昔食べたことがある方は、このブログを読んでくださる皆さんの中にいるであろうか。
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ホンコンやきそばも好きでした。
懐かしいです。
書き込み、ありがとうございます。
ピヨピヨラーメン、御存知ですか。嬉しいです。
以前、この記事を読んで、ピヨピヨラーメンのCMに出てらっしゃった方から、暖かく嬉しいメールをいただいたことがありました。
このラーメンが忘れられない人も、けっこういるんですね。
ちなみに、ホンコンやきそば?不勉強ながら知らないです。
もしくは私が忘れているだけかもしれませんが。
どんな焼きそばだったのかなあ。
当時、小学校のクラスにすっとんきょうな男の子がいて、突然授業中に「ピヨピヨラーメン、食べて〜みな!」と歌ったことを思い出します。
書き込みありがとうございます。
まずは・・
「おお、同士よ!」と言いたいです(笑)。
ギターを弾いて歌う場合、仮にキーがCだったとしたら・・
♪ぴよぴよラーメン 食べてみな
のコード進行は・・ C→Am
になると思います(笑)。
そんなメロディの流れでしたよね。
私もよく歌っていましたよ!
ってことは、私もすっとんきょうな子供だったということです(笑)。
だんぞうさんも授業中に歌ってたわけじゃないですよね(笑)
明星即席ラーメンのCMで「♪雨が降ってる日曜日、坊や泥んこ、何故泣くの、あそこの角で転んだの、どうしてそんなに急いだの…」ってのもありましたよね。…って、年バレバレ(笑)
失礼しました。
授業中?
心の中では歌ってたかもしれません(笑)。
明星即席ラーメンのCM?
いやあ、それは知らないかも、、、。
すみません、、、。
多分、ピヨピヨラーメンより後かと…。
「♪…どうしてそんなに急いだの、
明星即席ラーメン、
パパと一緒に食べたいな」ってオチです。
あるいは完全に忘れているだけかもしれませんが、、、。
その場合、CM映像を見れば思い出すかもしれませんが、、、。
すいません。
時間の外に、ようこそ。
今ではピヨピヨラーメンなるものを知らない人も多いんでしょうね。
平成の世に、一度復刻されたこともあるようですが、私はそれを知りませんでした。
食べてみたかったです。
今ではピヨピヨラーメンがどんな味だったかは、覚えてません・・。