昔の漫画やドラマでは、ちゃぶ台をひっくり返すシーンがよくあった。
有名なのは「巨人の星」だが、実は一徹は作品内ではさほどひっくり返していないのだ。
歌のバックに流れるシーンで、そういうシーンがあったから、毎週ひっくり返していたような印象が強いのかもしれない。
ちゃぶ台といえば、昔の日本の食卓ではお馴染みだったはず。
今ではちゃぶ台を使って一家だんらんで食事をする家庭はあまりないだろう。
かく言う私の家でも、食事は洋式テーブルだった。
もしかしたら私が幼児の時に使っていたかもしれないが、幼児の頃ゆえ覚えていない。
実は、私は1度でもいいから、ちゃぶ台をひっくり返してみたかった(笑)。思い切り。
でも、そんなことができるのは、父親だけだっただろう。それも家の中で絶対的な威厳のある父親だけが許される(?)のだろう。
いやなに、家族にとっては、そんなことをされたら迷惑このうえないし、決して許される行為ではないのだろうが(笑)。
もしひっくり返すなら、食事の時。ちゃぶ台のうえに食器、おかず、ごはん、みそ汁などが一そろい揃ってる状態でのちゃぶ台を思いっきりひっくり返してみたかった。マンガやドラマ通りに。
そんな状態のちゃぶ台をひっくり返したら、後始末は大変。
醤油やみそ汁はこぼれるわ、御飯やおかずは畳の上にちらかるわ、もろい食器ならへたしたら割れかねない。
醤油がこぼれたら畳に染み込んで、「染み」として残るだろう。
それに、辺りに散らばった御飯やおかずはもう食べられない。
だいいち、もったいない。
そう考えると、ちゃぶ台をひっくり返すのって、とんでもないことではある。
当時、食事中のちゃぶ台をひっくり返したオヤジって、実際にはどれくらいいるのだろう。
というか、本当にいるのだろうか。
いたとしたら、奥さんや子供には嫌がられただろうなあ。
せっかく用意した御飯が無駄になるのだから。
ひっくり返した後って、気まずかっただろうなあ。
現実的にはとても実行できそうにない。
だからこそ、一度やってみたかった(笑)。
食事中のちゃぶ台をひっくり返した時って、どんな気分だったのだろう。
「スッキリした」?
「ごめん・・つい」?
「あ・・やっちまった・・」?
「しまった、御飯がもったいない・・」?
「このワシに逆らうから、こうなる!」?
「ザマーミロ」?
「後片付け、どうしよう』?
「今日は全員、飯抜きだ・・」?
「醤油やみそ汁だけでも、どかしておけばよかった」?
「どうだ、ワシはエライのだ」?
まあ、なんにせよ、ちゃぶ台をひっくり返してスッキリするのは本人だけだ。
他の人にとっては、とんでもない行為。
やりたいが・・・その後が怖い(笑)。
それを考えると・・
やっぱり、やらないほうが身のためだね。
今のご時世では、そんなことができるオヤジは、まずいないのではないだろうか。
たとえ、ちゃぶ台が今も現役で使われてたりしても。
まず、オヤジのキャラクターが今と昔ではだいぶ変ったし。
となると・・・どこかのテーマパークや遊園地などで、食事中のちゃぶ台を思いっきりひっくり返せるアトラクションでも登場しないかな(笑)。まだ、そういうアトラクションって、ないよね。
アトラクション名は「頑固オヤジのちゃぶ台」???
かっこ良く(?)表記したいなら、さしずめ「ローリング・チャブダイ」???
・・まさかねえ(笑)。
そういうアトラクションが似合うような遊園地があるとすれば、「昭和30年代ランド」みたいな遊園地だろうなあ。
まだそういう遊園地は無いみたいだけど。
それに近い雰囲気のテーマパークみたいな存在は、探せばあるみたいだけど。
例えば横浜のラーメン博物館なんて、それっぽかったなあ。
でも、ちゃぶ台をひっくり返してウサを晴らすようなアトラクションは無かった。
あ、でも、こういうアトラクションが現実にあったら、それで遊んだ子供が家で何かをひっくり返して真似するケースも出てきそうだ。
そうしたら、きっと今の親は、その遊園地やテーマパークにクレームをつけるんだろうなあ。
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