NHKの「みんなのうた」では、良い曲が多数流されてきているが、中には面白い曲も多い。
その中の1曲に「テトペッテンソン」という曲がある。
「みんなのうた」で流れたバージョンは、井上順さんによって歌われていた。
この曲のインパクトは私にとって絶大であった。
もう、1回聴いただけで、強烈に頭にインプットされた。
メロディもいいのだが、なんといっても歌詞が妙で。
「なんじゃこりゃ」と思いながらも、つい耳が引き込まれてしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=C_7UV94f-HQ
この歌詞は、おそらく意味はないのだろう。
ただ、メロディには恐ろしいいぐらい、よくハマっていた。
誰がこういう曲を作ったんだろう・・と思って調べてみたところ、これは原曲は外国の曲だそうな。
それに日本人が歌詞をつけたようだ。
ともかく、この曲を知らない人は、1回聴いただけで頭に残るであろう。
ウィキによると・・
「「テトペッテンソン」は、フランスののアンリ・デス作曲の「ル・ボー・タンブール」(Le beau tambour)を原曲とする日本の歌。作詞:佐藤雅彦、編曲:栗原正巳、歌:井上順。2002年10月から同年11月までNHKの歌番組「みんなのうた」で放送。」
だそうだ。
ユーチューブで原曲を調べてみたところ、あっさり原曲の動画が見つかったので、見てみたところ、ユーモラスな映像がついていた。
独特のノリの良さはそのまま。
「ル・ボー・タンブール」のほうは歌詞に内容はあるようだが、こと井上順さんの日本語バージョンには、歌詞に意味があるとはどうしても思えない。
でも、そこがいい。
試しに原曲の歌詞の和訳を読んでみたのだが、「テトペッテンソン」とは全く別物の歌詞だ。
そしてそれがなにゆえに「テトペッテンソン」という意味不明(?)の歌詞になったのか知りたい(笑)。
とりあえずいえることは、日本語の歌詞は、おそろしいぐらいこのメロディの音感にフィットしているということ。
音符に乗る言葉を、楽器の一部として楽しみながら歌う曲・・・そんな感じだ。
この歌を聴いてると、曲における歌詞の役割や存在感に、別の用途や効果や意義を実感させられてしまう。
ちなみに、原曲の作者アンリ・デスは元々はスイス生まれのミュージシャンで、フランスをはじめとするヨーロッパでは、「子供向けの曲だけを歌うシンガーソングライター」としてかなりの人気者らしい。
そして、原曲の「ル・ボー・タンブール」とは「素敵なドラム」という意味らしい。
そして、原曲の歌詞の内容は、男の子がドラムを手に入れてはしゃいでいる・・そんな内容の歌のようだ。
原曲の歌詞を訳した内容でも、十分に「みんなのうた」にピッタリの、かわいい曲だ。
もちろん、作詞・作曲はアンリ・デスだ。
日本語(?)バージョンの「テト・ペッテンソン」は、原曲の歌詞の内容とは別物であり、日本語歌詞をつけたのは佐藤雅彦さんだそうな。
このナンセンスな歌詞に、無理に日本語の意味合いを持たせようとして、例えば迂闊に「てっぺん損」などと変えて歌おうものなら、そのバージョンで頭の中でリピートされてしまう危険性(?)があるので、要注意(笑)。
歌詞を間違えて覚えてしまうモトになってしまいかねない。
「テトペッテンソン」は1番だけで終わってしまう曲ではなく、それなりの長さがある。
2番3番と続けて聴いているうちに、歌詞が「わけがわかんなくなってくる」(笑)。
なまじ意味不明で、とりあえずメロディへの歌詞の「乗り方」を追求してる感じで、意味不明ながらも歌詞が微妙に変わっていくので、こんがらがってしまいそうだ(笑)。
でも「テトペッテンソン」のバージョンは、それが狙いなのではないだろうか。
わけがわからない・・というか、ナンセンスというか、こんがらがるというか。
ともかく「みんなのうた」屈指のインパクトを誇る曲ではあると思う。
1回聴いてしまうと、聴き終わった後につい「テトペッテンソン テトペッテンソン」と歌ってしまう人は、多いに違いない。
良い意味での中毒性がある曲だと思う。
私など、ハマりまくってしまい、一度これを聴いてしまうと、しばらくはこの曲が頭の中をエンドレスでまわりはじめてしまう。
困ってしまうぐらいに。
しかも、ついリズムもとりたくなってくる。歌いながら。
ほら、また。 誰か助けて・・(笑)。
それにしても・・テトペッテンソンという言葉、よく思いついたものだと思う。
どこからそんな言葉が出てきたんだろう。
原曲の作者アンリはもちろん、日本語歌詞をつけた佐藤さんも、きっと只者ではなかったに違いない。
更に…、日本版のこのアレンジもまた見事!素晴らしい。
ちなみに・・アンリ・デスの原曲は、こちら ↓
……?
え?
迂闊に聴いてしまった貴方も、頭の中でこの曲がまわって困ってる……?
どうしてくれるんだ……って?
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