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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

永遠の課題? エレアコと、その生音

2015年09月23日 | 音楽活動

エレアコの生音・・・・これって、アコギやエレアコを弾く人にとっては、長く続く課題なのではないだろうか。

 

エレアコと生アコは、用途も構造も違う。

同じアコースティックギターではありながらも、別の楽器だと捉えたほうが分かりやすいかもしれないぐらいだ。

 

生アコは、その楽器だけで音が成立し、生で弾いて、その響きの良さで楽しめたり、演奏する楽器。なので、生で弾いている時に、一番良い音がするように設計されている。

 

一方エレアコは、ラインを通して音を出して音が成立するように作られている。なので、ラインを通した時に起こりそうなハウリングへの対策として、生鳴りが押さえられている場合が多い。

その結果、エレアコは生アコに比べて、生で弾いた時に、あまり鳴らないことが多い。

 

アコギを弾く人にとっては、その辺のことは理屈では分かっている。

なので、エレアコを家などで生で弾く時、あまり鳴らなくても「エレアコだから仕方ない」と思う。

まあ、家で生で弾く時は、なにもエレアコを弾かなくても、生アコを弾けば問題解決なのだが。

とはいえ、普段家の中の、一番手に取りやすい場所に置いてあるのがエレアコだったり、あるいはライブが近い日に、ライブで使う予定のエレアコで家で練習しておきたい時などは、家でエレアコを弾くことになる。

 

そんな時や場合。

家にある生アコの良いギターの音と、エレアコの生音の違いをついつい比較して実感し、エレアコの生音に物足りなさを感じてしまう。

 

アマチュアの場合、いくらエレアコはライブ用のギターとして所有していても、ライブの機会は、プロと違ってそうそう多くはない場合は多いだろう。

むしろ、ライブの機会はたまにしかないとか、あるいはめったにない・・という場合は多いのではないだろうか。

もちろん、アマチュアでもライブの機会が多い人はいるが、そうじゃない人のアマのほうが多いのではないか。

 

すると、例えば生アコはたいした良いものを持ってなかったり、生アコを大事にするあまりケースの中にしまって、めったに弾かない・・そんな場合、家で普段エレアコを生音で弾くことが多くなる。

すると、エレアコの生音が、普段家で弾く機会の多い音になる。

 

生音で弾いてると・・やはりエレアコもアコギの一種である以上、生音もそれなりであってほしい・・・と思うのではないだろうか。

 

まあ、元々生アコだったギターに、後付けでピックアップを取り付けた場合は、生音も良い。

だが元々生アコだったギターに、加工してピックアップを付けるのは嫌だという人もいる。

だったら、当初からエレアコとして設計・制作されたギターのほうが割り切れていい・・と考える人もいる。

 

 

生音が鳴りすぎると、ラインを通した時にハウる危険性があるし、かといってラインを通した音にこだわったエレアコだと生音がショボくなる。

ほんと、そのへんは永遠のジレンマであろう。

 

エレアコは、お店の事情にも適応しやすい。

生音で音をとる店の時は、エレアコを生アコとして使ってマイクで音を拾うこともできるし、ラインでとれる時はラインを通せばいい。また、ラインを通せば、エレキバンドの中にも入っていける。エレアコには、状況に合わせて色々な使い方ができるし、つぶしもきくのだ。利用範囲、活動範囲が生アコに比べて広くて、応用もきく。

 

そう考えると、利便性や順応性を考えれば、エレアコのほうが使い勝手がいいのだ。生音さえ我慢すれば。

とはいえ、その生音というのも、ギター弾きにとっては・・やはり気になってしまう要素ではあるのだ。エレキならともかく。

 

ほんと、このへんは、いくら書いても、「どうどうめぐり」になるばかり。

 

生音が良くて、生アコとしても満足できて、ラインにも通せて、しかもハウリングもしにくい・・・これが一番理想なのだが、生音とハウリングは相反する要素でもあるので、そこが難しい。

基本はエレキギターに近い扱いなのだが、エレキとは違って、生音でも演奏しようと思えばできる・・・・生音も出せるエレキ・・・エレアコをそう思って自分を納得させようと思ったこともあった。だが、なまじ生音も出るだけに、生音も気になってしまう。

これが、セミアコのエレキなら気にならないのに、なぜエレアコだと気になるんだろう。

セミアコのエレキだって、生音は多少は出るからね。

 

それは・・自分なりの答えは、エレアコとセミアコでは、やる音楽や、アプローチの仕方や、楽器の捉え方が違うからだ。

セミアコの場合は、基本エレキギター。だが、エレアコは、基本アコギ。そう捉えているからだ。

分かりやすい例をあげれば、例えばエレキにはオーバードライブのエフェクターをかけたりするが、私はエレアコにはオーバードライブはかけない。それは、エレキとエレアコで私の楽器の捉え方やアプローチの仕方が違うからだ。

 

エレアコをエレキとみなしてしまえば、生音は気にならなくなるのだが、エレアコに張る弦は基本アコギの弦である。

エレキの弦とアコギの弦は違う。アコギの弦を張ると、どうしても弾き方はアコギの弾き方をしてしまう。この、弦の違いは非常に大きい。

 

そういうこともあり、やはりエレアコはエレキとみなすことは自分の中で難しく、どうしてもアコギ。

 

やはり・・・このネタの冒頭部に戻るが、エレアコは、エレキでもアコギでもない、もう一種類のギター・・・せめてそう捉えるのが一番なのだ。

いや、本当にそう捉えられれば(笑)問題ないのだ。

 

・・理屈ではそう分かってはいるのだが・・・。

 

と言って、結局話はふりだしに戻っていくのであった・・。

 

こうなったら、エレアコは、ギターという種族名称を変えてみたらいいのかな?・

エレアコ・・・つまり、「エレクトリック・アコースティック・ギター」・・の最後の「ギター」の部分を、別の新しい楽器名に。

 

そうなれば「別の楽器」という意識も強まるかもしれない。 気持ちや捉え方が割り切れるかもしれない。

ふと、そんなことを考えてしまった。

 

 

 

 

 


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