時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

私の「奥の能登道」 1 : 「奥能登にひとっ飛び」

2015年09月25日 | 

以前にもブログで書いたことだが、私は過去に能登半島には2回ほど行っている。

2回ほど訪れたとはいっても、能登半島に関しては私は消化不良な思いでいた。

過去の2回は、和倉温泉や能登島止まりで、その先には行けていない。

やはり、その先にも行っておきたい。

どうせ行くなら、能登半島の奥の奥、突端まで行ってみたい。

あの独特の地形だから、なおさら。そう思っていた。

 

当初は、せっかく北陸新幹線も開通したことだし、北陸新幹線で行くことも考えた。

というか、北陸新幹線に乗ってみたいという思いは、能登半島を旅先に選ぶ時に、最初の「きっかけ」にはなっていた。

だが、北陸新幹線の駅である金沢から、能登半島の奥の突端まで行くとなると、大周りになりすぎる。

北陸新幹線で行った場合、私の今回の日程的には、せいぜい輪島が到達点になりそうな気がした。

 

だが私の目的地は輪島止まりではない。

その先、奥である。地形的には、輪島から更に東の奥に向かいたい。

そこで、少しでも現地での時間的なロスをなくすために、北陸新幹線はあきらめ、輪島近くの「のと里山空港(能登空港)」を使うことにした。

そう、能登半島への移動は、新幹線はあきらめ、飛行機にきりかえることにした。

そして、旅するエリアを、奥能登に絞ることにした。

気分は・・・「奥の細道」ならぬ、「奥の能登道~~」。

 

奥能登を旅する場合は、輪島や里山空港あたりが拠点になるだろう。

東京から一気に里山空港まで飛んでしまえば、奥能登に足を延ばす場合、現地での時間はたっぷりとれる。

 

東京から里山空港に行く空便は、一日に2便しかない。

朝と、夕方である。

なので、行きは朝便、帰りは夕方便にした。

 

飛行機のフライトの所要時間は、正味1時間ちょいぐらい。直線距離だと、東京と輪島近辺までは、飛行機でたったそれぐらいの距離でしかない。

これが陸路だと、いくら新幹線が通ったとはいえ、時間がかかるが。

 

羽田空港を離陸した飛行機は、飛行機の中で飲み物が配られて来る頃には、もう着陸の時間が近付いていた。ほんと、あっと言う間だ。たとえて言うなら、1枚のCDを聴きはじめて、聴き終わるぐらいの時間でしかない。

 

里山空港の中は、特設コーナーがあった。NHK朝の連ドラ「まれ」の舞台が能登だということで、「まれ」関連のコーナーだ。

 

私は「まれ」はほぼ毎回見てはいるが、大ファンである・・というほどではない。もちろん、嫌いではないけど。

NHK朝の連ドラなら、前作の「マッサン」や数年前の「ゲゲゲの女房」の方が私の好みだと思う。

なので、「まれ」の影響で能登半島に来たわけではない。

 

「まれ」のスタジオセットのレプリカや、ポスター、出演者たちのパネル、メイキング映像・・などが、空港のロビーの中に陳列されていたのは、帰る日に見ることにして、とりあえず、予約しておいた「ふるさとタクシー」に乗ることにした。

「ふるさとタクシー」は、タクシーというより、乗合バスに近い。

 

とにもかくにも、1泊目の宿「百楽荘」に向かった。天気は曇りだった。

 

この旅で、1日目と2日目に泊る宿は、私の旅相場からいうと、けっこう高級宿。

特に2日目の宿は、選択の余地がない「果ての果て」にある宿で、相当な人気宿。

地元の人いわく、「よくその宿の予約がとれましたね」とのこと。

それほど予約がとりづらい人気の宿で、マスコミにもよく取りあげられる宿だ。

現に、数か月前にも、テレビで紹介されていた。

 

だが、この旅で私が1泊目に泊る「百楽荘」も、かなりの人気宿。九十九湾と呼ばれる場所にある。

リピーターも多い。

とりあえず宿には着いたが、チェックインにはまだ時間があるし、昼飯も食べたい。

昼飯は、宿のスタッフのお勧めの店に、宿の車で送ってもらった。

着いた店は、「日本海倶楽部」という店で、これまた高級感のある店。

 

 

西洋風の品のある外観の店。実際、料理は美味しかった。

 

 

店の周りは庭園みたいな場所があり、手入れが行き届いている感じで、品がいい。

 

 

 

 

店の横手・・というか裏側(?)には、小さな牧場みたいなものがあり、珍しい動物エミューがいた。

 

 ↑ エミューと視線が合った(笑)。

 

豚もいた。

庭園にある鐘をならすと、けっこうあたりに響き渡った。遠くに見える海には、荒波が行き交っていた。近づいてきていた台風の予兆みたいな気もした。

現場には行けなかったが、はるか向こうの海には、海に長く突き出した橋が見えた(冒頭の写真)。あの橋は釣り人のためのもの・・・という話も耳にしたが、そうなのだろうか。

 

また、店の前の庭園から、海辺に降りていける階段があった。面白いのは、海に降りるその階段と並行するように、長い長い滑り台が続いていたこと。その滑り台もまた、丘陵の上から海辺に向かっていたのだ。

 

 

この日の天気はあいにくの小雨まじりの曇り。滑り台も濡れていた。晴れていれば、童心に帰ってこの長い滑り台を滑ってもいいのだが、濡れてる滑り台を滑ったら、ズボンのお尻の部分が悲惨なことになりそう。仕方なく(?)、階段と並行して海辺に向かう滑り台を横目で見ながら、階段を下りて行った。

 

海辺につくと、新たな公園みたいになっており、子供用の遊具がいくつも設置されていた。

子連れの家族旅行などにはピッタリの場所だろうと思った。子供たちは、遊具で遊びながら、海を見れる・・というわけだ。中々贅沢。

 

 ↑ こうして見ると、蛇が丘の上からくねくね降りてきているかのような、滑り台ではある。

 

やがて、この日の宿のスタッフが私を迎えにきてくれたので、宿に戻った。

 

だが、まだチェックインまでは時間がある。それまでどうやって時間を過ごすか。その答えはすぐに見つかった。

 

 

              

 


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