若い頃仕事で車を運転し、都心に向かう場合、いくつかのルートがあったのだが、そのルートのひとつには、調布方面から高速に乗って都心に向かうこともあった。
ご存知のように、首都高はよく混み合う。
首都高に乗って都心方面に走っていると、新宿近辺で大きなカーブがある。
けっこうハードなカーブなので、それを分かっているドライバーはそのカーブの手前あたりでは速度を落とす。
ここで私が取り上げたいのは、そのカーブが現れる前の高速道路。
首都高が混み合い渋滞することはよくあったのだが、カーブが現れる前の直線ルートで渋滞に巻き込まれると、当然車は止まってしまう。
で、高速の上でのろのろ運転をすることになる。
そんな時に、反対側の車線がスムーズに流れていると、反対側車線の車の移動の振動がもろにこちら側の車線にも響いてくる。
向こう側は渋滞してなくてスムーズに車が流れているので、その振動は体感しにくい。
だが、渋滞で止まっているこちら側は、その振動をもろに味わうことになる。
まるで道路がクネクネ脈打っているように感じることもある。
これがなんとも気持ち悪いやら、怖いやら。
そんな状況に置かれた時に、よく私が妄想したのは地震であった。
もし今大きな地震がきたらどうなってしまうんだろう・・・と。
高速道路の揺れ自体がまるで地震がきたようなものに感じられたし、ましてやそんなタイミングで大きな地震が来たら・・・と思うと恐怖だった。
宙に浮いてるような態勢になっている道路が割れてしまうんじゃないかと思ったし、揺れで高速が崩壊し、地面に落下するかもしれない。
そうなったら・・・命など風前のともしびであろう。
なので、一刻も早くその渋滞を抜けたいと思った。
でも前の車が動かないのでは、こちらも前進できない。
新宿付近の大カーブには要注意だったが、それ以上に高速道路の脈打つような揺れは危険に思えた。
高速道路といえば、どこにも逃げ場がない場所。
そんな場所で、渋滞して、動けなくなっている時に大きな地震でもきたら・・・と思うと、本当に怖い。
高速道路で渋滞してる時に、反対側車線の車の走行によって、宙に浮いてる道路がユッサユッサ揺れるのは、どうにも気持ちが悪い。
首都高などで同じような思いをしたことがある人は、きっといるはずだと思う。
そういえば阪神大震災の時に、高速道路が崩れて地面に横倒しになった映像を見たことがある。
おそらくその映像を見たことがある方は多いのではないか。
あの時の高速道路は、道路を宙に持ち上げている柱は1本づつだった。
あの柱が2本による構造だったら、どうだったんだろう。
あの映像を見て以来、道路を柱1本づつで宙に持ちあげている高速道路を見ると、一抹の不安を覚えるようになっている。
ともかく、高速道路に乗ってる時の道路の「揺れ」は、・・・怖い。
渋滞で車が止まっている時に感じる、振動による「道路の揺れ」が。
ユッサユッサ・・・。
それが、グラッグラッ・・になり・・。
ガラガラガラ~~~・・になりそうに思えて。
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