私にとってはベーシックなミュージシャンのひとり、それがマイク・オールドフィールド。
私にとっては、サウンドクリエーターとしては究極の存在であり、神にも等しい。それがマイク・オールドフィールドなのだ。
マイクというと、エクソシストのテーマ「チューブラーベルズ」のイメージが一般的には強いが、それはマイクの才能からしたら、ごく1部の要素でしかない。
むしろ、エクソシストのテーマのイメージが強いことは、ファンとしては不満でならないぐらいに私は思っている。
思えば、ロンドン五輪の時、その前の北京五輪のラストで、次の五輪の開催地であるロンドン五輪へのデモンストレーションで、元レッドツェッペリンのジミーペイジが出てきて「胸いっぱいの愛を」を演奏した。
そして、ロンドン五輪の実際の開催式では、マイク・オールドフィールドが出てきてロンドン五輪のオープニングの音楽監督を担当し「チューブラーベルズ」特別バージョンを披露した。
さらに、ロンドン五輪の閉会式ではポールマッカートニーが出てきて「ヘイ・ジュード」を演奏した。
五輪では、その開催国は国の威信をかけて、その国を代表する人物を選ぶ。
ロンドン五輪でイギリスを代表する音楽家として、マイクは、元レッドツェッペリンのジミーペイジと、元ビートルズのポールマッカートニーと同格の存在なのだ。それほどイギリスを代表する音楽家とみなされているし、イギリスが世界に誇る人物なのだ。
そう考えると、マイクが日本ではエクソシストのイメージでみなされがちなことに、私には納得できていない。
たとえば、今回取り上げるマイクの曲「ケルト」を聴いていただければ、おわかりいただけるのではないか。
「ケルト」はマイクの中では、決して有名な曲ではないし、代表曲というほどではない。むしろ、マイクの中では小品な曲である。
曲の存在意義としては、アルバムの中の収録曲のひとつでしかないのかもしれない。
でも、たかが小品の1曲ではあっても、わたしの尊敬するマイクの魅力は詰め込まれていると思う。サウンド、メロディライン、ギターのフレーズや音色、どれもマイクらしさが出てると思う。
解説文にもあったが、あの世紀の名作アルバム「オマドーン」のクライマックス部分を彷彿させるサウンド。そう、あのクライマックス部分を抜き出して長調にして、凝縮させて短くまとめたような出来。
ゆったりとした女性ボーカルのメロディ、宙をかけめぐるような流麗なギターフレーズの音色は、ちょっと聴いただけでもすぐにマイクの音だとわかる。
そしてそのサウンドのバックには、平和なユートビアまで見える気がする。それこそマイクの音樂の真骨頂。
私の敬愛するマイクのサウンド、ここにあり!という感じの曲。
だから紹介したい。
マイクというと、チューブラベルズがそうであるように、大作曲のイメージが強い。
とはいえ、前述の通り、今回取り上げるのはマイクの中では小品的な曲。
グレイテスト・ヒッツのようなアルバムには、中々収録されない曲かもしれない。
「QE2」というアルバムに入っていた曲で、タイトルはズバリ「ケルト」という曲。
小品的な曲ではあるが、そのサウンドは、大作曲のクライマックスパートのような仕上がりの曲。
どうだろう?エクソシストのテーマソングとは、全然違う曲調ではないか?
でも、マイクファンが聴いたら、一発でマイクの曲とわかるのでは?
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