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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ソノシート「風のフジ丸」を開いて見る

2012年02月14日 | 漫画・アニメ、そして特撮

ソノシート「少年忍者 風のフジ丸」のブックに記載されていたスタッフについて記しておこう。

 

■ 朝日ソノラマ ソノシート 「少年忍者  風のフジ丸」 ■

 

● 収録  ・曲 「少年忍者 風のフジ丸主題歌」 

           「たたかう少年忍者」

              

       ・おはなし 「忍法 木の葉がくれ」

               「忍法  火炎がえしの術」

● 企画制作 東映動画 ・ 朝日ソノラマ

● 原作  白土三平

● 脚本  飯島敬  白川大作

● 音楽  服部公一(演奏 シャンブル・サンフォニエット)

● 効果  吉野実

● 作画  楠部大吉郎

● 声の出演者

      ・ フジ丸    小宮山清

      ・ 八右衛門  内山森彦

      ・ 十法斉    湯浅実

      ・ 美香     加藤みどり

      ・ ポン吉    伊東牧子

      ・ ちょろ     芳川和子

      ・ その他    立川勝利

                 水野旗之助

 

シート1(A面)収録  

        ・ うた    「少年忍者風のフジ丸主題歌」 

                     作詞 小川敬一   作曲 服部公一    

                     歌   鹿内タカシ

        ・ ドラマ 「ドラマ 忍法木の葉がくれ」

 

シート2(B面)収録

        ・ ドラマ  「忍法火炎がえしの術」  

        ・ うた   「たたかう少年忍者」  

                     作詞  小川敬一   作曲 服部公一 

                      歌   西六郷少年合唱団

 

値段  280円(当時の値段)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ソノシートブックの内容は、全ページオールカラーの絵物語になっていて、非常に見やすく綺麗である。

最終ページの見開きに、右側ページに「少年忍者風のフジ丸主題歌」の歌詞が掲載され、左側ページに「たたかう少年忍者」の歌詞が掲載されている。

 

「たたかう少年忍者」は、番組ではエンディングテーマとして使われてた曲で、個人的にはオープニング主題歌に勝るとも劣らないくらい好きな曲だった。

 

当時の東映動画のアニメの主題歌の作曲の多くを服部さんは手がけており、その格調高くて、のびやかで親しみやすく、どこかオペラチックなメロディラインは、ある意味当時の東映動画の顔ともいうべき世界観を形成していたと思う。作品の質の向上に大いに貢献していた。

たいがいワンコーラスの最後の部分は合唱団のハモりで高らかに歌われ、一方は音程が上がり、一方は音程が下がる・・そんな和音になっていたのだが、その流れが非常に心地よかった。

 

 

 物語に登場するキャラ「八右衛門」だが・・・これはもしや、この作品が忍者ものであることを考えると、山田八右衛門のことなのだろうか。

山田八右衛門は、実在されたとされる忍者で、忍者系の歴史文献にちゃんと記録されている人物。

忍者は、その役割上、基本的に記録には残されにくいのだが、それでも記録に残っているということは、それだけ能力がずば抜けていたのであろう。

 

 

 また、十法斉とは、フジ丸のいた忍者集団の頭領だったから、風魔十法斉というフルネームだったはず。

だが、この十法斉という人物は、フジ丸だけに出てくる架空の人物かと思われる。

風魔の頭領は代々「風魔小太郎」と名乗っていたのは忍者ファンにはよく知られているところだが、このフジ丸では小太郎は十法斉の息子ということになっていたようだ。まあ、それは偽りの息子ではあったのだが。

 

 

このソノシートの中身は上記のとおりだが、テレビのアニメ版「風のフジ丸」のフォーマットの中には、フジ丸アニメの他に特別な枠が用意されていた。

それは実在の忍者が出演し、忍者についての色んなことを解説してくれる、「忍術千夜一夜」というコーナーであった。

正味5分枠くらいだっただろうか。

今もご健在の、初見良昭さんが出演し、毎回実際の忍者について解説してくれた実写コーナーであった。

初見さんといえば、戸隠流忍術の34代目の宗家であり、正式な伝承者として、あまりにも有名。

今では海外でも弟子をお持ちの方。

そんな「本物の忍者」が、30分わくの「フジ丸」の番組フォーマットの中にレギュラーで1コーナーを持ち、毎回実際の忍術について解説してくれてたとは、なんて豪華な編成であったことか。

今ではとても考えられないくらいだ。

個人的には、この初見さんのコーナー「忍術千夜一夜」だけ抜き出して、まとめてDVD化してもらえたら、飛びついてしまいそうだ。

 

戸隠流忍術が今も受け継がれ、その伝承者が今もご健在であり、しかもそのお弟子さんたちが日本のみならず海外にもたくさんいる・・・という事実は、なにやら奇跡的にも思えるし、個人的にすごく嬉しいことである。

どんな流派であれ、今も忍法の流派が受け継がれていること自体が、すごく嬉しい。

かつてフジ丸に魅了された者としては。

 

 

 

 

 


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