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私が子供の頃に通っていた駄菓子屋では、駄菓子だけでなく駄玩具も売られていた。
駄玩具・・・というぐらいだから、子供でも買えるような値段のチープなおもちゃばかりだったのだが、私が通ってた駄菓子屋の中で私にとって一番高級な駄玩具に見えたのが、今回取り上げる銀玉鉄砲であった。
私の通ってた駄菓子屋では、一番高価に思えたし、ある意味その駄菓子屋でのフラッグシップ商品のようにも思えた。
組み立て式グライダーみたいな玩具と並んで。
当時、いくらぐらいしたのだろう。
当時、駄菓子屋で一番安く買えたのは、ビンに入っていたせんべいだった。
せんべいが、一枚単位でバラ売りされていたのだ。
一枚単位で売られてるせんべいが、大きなビンに多数詰め込まれており、子供はそのせんべいを1枚単位で安いお金で買っていた。
いくらだったかな・・・5円ぐらいだったかもしれないが、私の記憶がそのへんはおぼろげだ。まさか1円だったとか??
ともあれ、5円とか10円単位が、当時の駄菓子屋での一番の売れ筋商品だったのではなかったか。
その値段なら、こづかいの少ない子供でも、お店にくれば何かしら買えたからね。
そんな中で・・銀玉鉄砲の値段は・・・100円ぐらいしたのかもしれない。
もっと高かったか、あるいはもう少し安かったかは、よく覚えていない。
一説によると、最初に販売された駄菓子屋の銀玉鉄砲は50円だったという話もあるが、私が駄菓子屋で買った銀玉鉄砲の値段はもう覚えていない。
話によると銀玉鉄砲は、普通のおもちゃ屋や、縁日などでも売られていたらしい。
私は地元の普通のおもちゃ屋にはあまり入らなかったので、そのへんのことはわからない。私が地元のおもちゃ屋に入る時は、お金を持っていて、買う意思を持ってる時だけだった。
目当てとしては、ソノシートとかね。
縁日では、見かけたことがあったような気もする。でも、駄菓子屋で買ったほうが安いような気もしてたので、縁日で銀玉鉄砲を買った覚えはない。
普通のおもちゃ屋でも売ってる玩具が駄菓子屋でも売られていたのだから、駄菓子屋で売られている商品としては、銀玉鉄砲はやはり駄菓子屋内では高級品だった・・・と言ってもいいのだろう。
駄菓子屋では銀玉鉄砲は、箱に入った状態で棚の上のほうに置かれて売られていたと思う。
お金のない子供には、そうそう日常的に買える代物ではなかったし、駄菓子屋では高価な商品であったので、簡単に子供が手にしたりできないように、そういう位置に大事そうに置かれていたのかもしれない。
普段手の届かない場所に置かれていたせいで、余計に高価に見えたものだった。
まあ、駄菓子屋の中では高価な商品ではあっても、それが普通のおもちゃ屋に並んだ場合は、さほど高価な商品ではなかったとは思う。
あくまでも駄菓子屋の中では高価な商品であった・・・ということだ。
だから、お小遣いを貯め、晴れて駄菓子屋で銀玉鉄砲を買った時は、ドキドキしたものだった。
駄菓子屋の客層の中でスターにでもなれたような気分になった。「今日の僕は、いつもの僕とは違うぞ」みたいな気持で。
銀玉鉄砲は今現在も入手することができるようだ。
ざっと調べてみたところ、1000円以内で買えるものもあれば、1000円以上するものもある。私の感覚では1000円前後という感じ。
500円ちょいで買えるものもあれば、2000円近くするものもある。それ以上の高級モデルもあるようだけど。
で、今の子供が銀玉鉄砲を手にして楽しいと思うかどうかはわからない。
都心では、昔ほど「外で遊ぶ」という場所や環境があるとは思えないし。
私が銀玉鉄砲でよく遊んでいたのは神社の境内だったと思う。
道端で遊んだこともあった気はするが、回数はあまり多くなかったと思う。
やはり神社の境内のほうが広かったし、高い木などに隠れることもできたし。
当時の銀玉鉄砲で一番有名だったのは、セキデンオートマチックという銀玉鉄砲だったようだ。
その名前、なんとなく記憶にあるような、ないような・・。
正式名称はよく確かめずに、単に私は「銀玉鉄砲」と読んでいたはずだから。
ただ、この商品が50円で売られていたのだとしたら、私が持ってたのもこれだった可能性はある。
50円なら、当時の私でも何日かおやつをがまんすれば買えたと思うので。
ただ、駄菓子屋で私が1回の買い物で使う値段相場は、毎日行った場合は1回10円くらいで、数日あけて行った場合は30円ぐらいだったような気はする。
ということは、更に数日日をあけて行けば、50円なら買えたと思う。
当時の銀玉鉄砲の玉の射程は、ぜいぜい数メートル程度だったと思う。
玉はウィキによると・・
「銀玉は、石膏や土(粘土)のようなものを丸めて直径7ミリ程度にして、表面を銀に着色してある。」とのこと。
そうか、あれは着色して、ああいう色になってたんだね。
なにぶんもう古い記憶なので、私の中でもそのへんの事情はおぼろげ。
玉があたればどれぐらい痛かったかはもう覚えてないが、さすがに致命的な威力ではなかったのは覚えている。
まあ、粘土を固めて作った玉なら、当たってもさほど痛くはなかったはずだ。
で、銀玉鉄砲を互いに持ってる同士が、神社の境内などで撃ち合いをしていたのだが、それによって大けがした子供はいなかった。
まあ、威力がかなりあったら、問題になってたであろうし。
なにぶん、子供のおもちゃだったしね。
だが、銀玉鉄砲を持ってるということは、子供内ではちょっとしたステータスだった気はする。
おもちゃとは言え、一応「武器」ではあるので、これを持ってるとなにやら急に強くなれた気がする。
今のヒーローは、アクロバティックな体術や、光線技みたいなものが多い気がするが、当時のヒーローは武器として拳銃を持ってるのが多かった。
それは人間がヒーローだったからかもしれない。
私はリアルタイムでは見れてなかった「月光仮面」がそうだったし、アニメ「鉄人28号」に出てきた金田正太郎も持っていた。
だがその後、ヒーローは普通の人間を越えた種族である場合が増えていった。
サイボーグしかり、宇宙人しかり。
そうなってくると、手にする武器も単なる拳銃以上のものを持つようになっていった。
サイボーグはレイガンを持ってたり、宇宙人は特殊な光線技を頭や腕から発するようになったり、宙を飛んで特殊な体術を繰り出したり・・・など。
さすがにそれをおもちゃで再現させるのは難しい。
でも、当時は人間がヒーローで、武器が拳銃という時代だったからこそ、銀玉鉄砲が流行ったのかもしれない。
銀玉鉄砲を持ち、背中には風呂敷みたいなマントをはおり、目には仮面をつければ・・はい、インスタントヒーローに変身完了というわけだ(笑)。
ただ私は・・・仮面をつけたり、マントをはおったりしたうえで銀玉鉄砲を持った覚えは・・・なかったような。
仮面は自作で作ったことはあった。
でもあまりに出来がカッコ悪くて、みそぼらしくて、それをつけて外に出るのは・・・恥ずかしかったのだと思う。
幼心に。
そんな私でも、銀玉鉄砲だけは好きだった。
マントや仮面はファッションだったけど、銀玉鉄砲はれっきとした(?)「武器」だったからね。
マントや仮面をつけても急に強くなれたような裏付けはなかったが、銀玉鉄砲は武器だったから、少なくても「持ってない」よりは強くなれたような実感を持てた。
これが大きかったのだと思う。
銀玉鉄砲が復刻されたことがあるのは、かつてそれで遊んだ子供たちが大人になってからも銀玉鉄砲が心の中に残り続けていたからであろう。
写真は、当時の代表的な拳銃ヒーロー、怪傑ハリマオ。
拳銃ヒーローは他にも何人もいて、有名どころでは月光仮面、七色仮面、ほか。
どれも私はリアルタイムでは見れなかった世代だが・・。
とりあえず私は、ハリマオと月光仮面は廉価版のDVDで復刻された時に、「安いし、せっかくだから一度通してみておこうか」と思って入手。なので、通してみたのはオジサンになってからだ。
これを子供時代にリアルタイムで見てた世代の人にとっては、銀玉鉄砲を持てば気分は怪傑ハリマオ、もしくは気分は月光仮面であったろう。
当時、ボクも買って友人たちと遊んだものです。
でも、屋外で撃ちあっていると、あっという間に
タマがなくなるし、顔に当たると危ないので
部屋の中でマッチ箱や、将棋の駒を的にして
遊んでいました。(部屋の中だとタマが回収できる)
銀玉鉄砲に限らず、男の本能を刺激する武器というモノは
魅力的なモノです。
月光仮面や金田正太郎が、使ってた自動拳銃も懐かしいですが
当時の外国テレビドラマの「コンバット」や「アンタッチャブル」では
機関銃によるドライな銃撃戦が展開し、日本製のウェットな刑事モノとは
異なり、ボクもかなり影響を受けました。
テレビの特撮ヒーロー物の怪獣たちは、科学特捜隊のジェットビートルの
レーザー砲の攻撃を受けても全んど無傷なのが、子供ながらに不自然に感じました。
銀河系外の宇宙人や怪獣でも、生物が進化したモノならば、
脳や心臓があるはずだし、暖かい血液が流れているなら
人間の武器で倒せるはずだと、子供の頃は思ったものです(笑)
だから、何人もの友達が持ってたと思います。
で、神社の境内で撃ち合いました。
神社の境内は屋内よりも広かったですし。
顔をめがけて撃った記憶はないです。
目に当たったらヤバイという自制心はあったと思いますし、それによって何かケガをしたら、学校で問題になりそうな気もしましたし、それによって禁止にされてしまうのがイヤだったのだと思います。
そう、武器というものへの憧れはありましたね。
刀や手裏剣なども好きでした。
まあ、子供用の玩具てすから、柔らかいものでしたけど。
刀や手裏剣は、修練が必要そうに思えましたが、拳銃は持つといきなり強くなれた気がしました。
そんな点が魅力でした。
特撮ドラマの宇宙怪獣や宇宙人は、地球人の常識とはまったく違った体内構造なのだと私は思ってました。
心臓も脳も環境も、地球人の常識が通じない相手のように思えてました。
あの感触、未だに覚えてますもの。
私にとってスカイヤーズ5というと、武器はトランプカードというイメージがあったのですが、そうですか、拳銃も持ってたんですね。
今のヒーローものでは、拳銃の撃ち合いというシーンはあまり見ない気がしますね。
あくまでも、そのヒーローの体術や光線技などのイメージがあります。
日本では一般人は拳銃は法律で持てないことになってますので、拳銃の撃ち合いのシーンがなくなっていったのは、そのへんのお国事情もあるのかもしれませんね。
金田正太郎なんて、子供のくせに車は乗り回すわ、拳銃は持ってるわ・・で、今の少年ヒーローにはそんなシーンは描けないでしょうね。
荒野の少年イサムは、舞台設定がアメリカの西部劇でしたから、違和感はなかったですね。
そうだ!銀玉鉄砲と双璧をなしてたのが巻き火薬を使うブリキ製の鉄砲。真っ黒い本体にトリガーとハンマーが銀色のヤツ。別に銃口から火花なんて出ないんですが、その音と火薬の匂いが子供心を妙にくすぐったのであります。
そのせいか私は中学生になるとすぐ雑誌Gunを愛読し、モデルガンにハマっていくのでした。もちろん当時も高額な商品だったので年に1丁買えるかどうかでした。
そうそうアメリカのドラマ見始めると日本のそれがどうも野暮ったく見えたものでした。
マッチ箱くらいのケースに入ってたような。
で、鉄砲本体に何個くらい入ったのかは、よく覚えてませんが、20個くらいだったかもですね。
私は玉は濡らしたことないので、よく覚えてません(笑)。
ただ、作りはもろかったように思います。
ブリキ製の鉄砲、あったように思いますが、私は使ったことがなかったような。
銀玉鉄砲と、どちらが高かったんでしょうね。
モデルガンの趣味に走った人の中には銀玉鉄砲体験が大きかった人は多いでしょうね。
ただ中学生の子供の私にとってはモデルガン同様お高い遊びだったので、やっぱり年に1回か2回しか行けませませんでした。高校に入りバイトなんぞ始めた頃には、すでにボウリング場もろとも消えてなくなってしまいました。
当時よくまんがの本にモデルガンの通販の広告が出てました。何人かの友人はそれに手を出しましたが、送られて来たのは何とも言えない代物が多かったですね。コルトじゃなくて「コラット」だったり、スミス&ウェッソン(通称S&W)ではなく、スミス&ウェストだったり、もちろん銃そのものも「なんか違う!」って感じでしたね。値段も確かに有名メーカーの半値位でしたから、私も何度か考えましたが、その頃から現物見ないとダメな質だったのでパチモンに手を出さずに済みました。
そのメンバーたちは、きっと子供時代には銀玉鉄砲にハマった人たちだったかもしれませんね。
むかしの通販にあったモデルガンには、バチモンは多かったんでしょうね(笑)。
ただ、本物はさすがに高いので、バチモンであっても手をだす人は多かったんでしょうね。
銃口塞ぐのはまだしも、色まで塗られた日には、もう・・・
まあそれでも高校2年位までは買おうと思って探せば買えたものです。その当時十挺位所有していたのですが、親からも早く始末してしまえと随分言われました。でも、自分としては愛着もあり、なかなか踏み切る事ができませんでした。
結局、処分したのは働き始めてから。取材で行ったとある方とモデルガンの話で盛り上がってしまいました。「規制前の持ってますよ」と言うと、欲しい!とおっしゃるのでお譲りする事にしました。あ、もちろん怪しい人ではありません。お名前は出せませんが、とある著名人です(笑)
後日、カッコよく額装された銃が飾られたお部屋の写真が送られて来ましたが、今思えば私もそんな風にディスプレイすれば良かったな〜なんて思いましたね。
今も時々その手の店を覗くのですが、どんなにリアルに見えてもやっぱり樹脂製なんですよね。当時のようなわくわく感は感じられません。あ、これは歳のせいか・・・な(笑)
買ったものは多分処分はしてないと思うので、今でも持ってることでしょう。規制前のものも。
モデルガンマニアは、本当は本物が欲しいのでしょうね。
まあ、日本では無理ですが。
でも、銃が合法な国に行ったら、本物を撃ってみたいのでしょうね。