時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

それをを知らなかったばっかりに・・

2021年08月14日 | 日々の、あれこれ

 

若い頃。

会社の車で、あちこち駆けずりまわっていた私。

昼飯時をまたぐ時間で移動してることは多かった。ちょうど昼飯時の時間帯が過ぎる頃に、取引先の会社に着くような感じで。

取引先の会社までけっこう距離があり、車でもけっこう時間がかかる場合も多かった。

昼飯時の時間帯が過ぎる頃に相手の会社に着くためには、ちょうど昼飯時の時間帯に私は運転をして移動しなければならなかったこともしばしば。

 

私は昼飯は基本「外食」だったので、そのためには昼飯を食べるにはどこかの飲食店に入るしかなかったのだが、車で時間に追われていたことも多く、そんな時は中々どこかの飲食店に入る時間的余裕がない場合も多かった。

昼飯の時間帯に昼飯を食べられないことはザラだった。

取引先の会社に行き、仕事や用事を済ますと、また次の取引先への移動。

そんな時は時間に追われ続けることになり、どこかの飲食店に入って昼飯を食べる時間的な余裕もない時、コンビニなどでおにぎりなどを買いこみ、どこかの公園の近くの道に一時的に車を停め、車の中でコンビニおにぎりなどを食べ、昼飯にすることもあった。

 

少しだけ車を停めておけるような、どこかの公園ぞいの道となると、決してそんなに多くはなかった。

できればあまり車通りが多くなく、トイレも近くにあるといいし、ちょっとした休憩でもあるので静かな場所がいい・・・となると、そういう場所はけっこう限られた。

 

でも、私は色んな方面に車で出かけていたので、各エリアごとに、そんな場所は見つけてあった。

 

そんな場所のひとつに某公園があった。

その公園の脇には一方通行の道があり、しかも周りは木々が立ち並び、人通りもあまり多くなかった。

その道に一時的に車を停め、コンビニで買っておいたおにぎりなどを食べていた。

我ながら良い場所を見つけたもんだ・・・と思い、その場所はたまに利用していた。臨時の昼飯で。

 

その場所は、昼飯の時だけでなく、時には夜に利用することもあった。

深夜まで仕事がある時期などは、その公園方面の取引先に行った後に、その帰りに今度は「夕飯替わり」にその場所を利用したりもしていた。

 

昼間でも割と人通りは少なめだったので、夜ともなると、ほとんど誰も通らなかった。

昼なお暗いぐらい木々に囲まれている道だったので、車の外は夜は真っ暗だった。

そんな環境だから、人によっては、あたりの環境は少し「怖い」と感じても不思議ではない場所だったのだが、私にとっては慣れている場所なので、特に怖いとは思わなかった。

むしろ、静かでいいな・・と思ってたぐらい。

おにぎりなどを食べ終わって、出発前には公園のトイレに行って用足しして。

それは昼間に行った時もそうしていたし、夜利用していた時もそうしていた。

私にとっては便利な公園であり、場所的に便利なトイレだった。

 

やがて私の仕事内容が年齢と共に変わっていき、その某公園に行くことはだんだんなくなっていった。

たまに、あの公園はどうなってるのかな・・とか、よくあの公園のぞばの道で飯休憩したなあ・・とか、少し懐かしいな・・などの思いを持つことは、たまにあった。

 

そんなある日。

ネットで心霊関係の動画を見ていたら、私がかつて利用していた某公園に関することが取り上げられていた。

「え?なんで、あの公園が心霊関係の動画で取り上げられてるのかな?」と思って、動画を見続けたら、なんと!

その某公園は心霊スポットとして割と有名な場所であることがわかった。

しかも、もっとも霊現象が頻発するのは、その公園のトイレだというではないか。

 

え??

・・おいおい・・。

あの公園って心霊スポットだったの?

しかも、公園ぞいの道に停車した時いつも私が利用していたあのトイレが最も霊現象がある場所だって??

 

なんてこった。

知らなかった。

知らないということは恐ろしい。

 

昼間も行ったし、夜もあのトイレには行ったさ。

 

だが私は何の霊現象も感じたことはなかった。

姿を見たことがなかったのはもちろん、気配も感じなかったし、声らしきものも聞かなかった。

まあ、夜などは公園には人はほぼ皆無だったし、公園ぞいの道は真っ暗だったし、それなりに夜は寂しい風景だとは思ったかもしれないが、せいぜいそれぐらい。

 

なんでもその公園は心霊マニアには割と知られている場所らしく、あわよくば霊をカメラでとらえようとして心霊目当てで出かける人もいるらしい。

事実、そういう動画もあった。

 

話によると、その公園には、心霊の噂が飛び交ってもおかしくない事件は過去にあったらしい。何件も。

まあ、だから心霊スポットと言われるようになったのかもしれない。

霊感が強い人には霊が見えたこともあったとか。

 

だが私は・・・霊感らしきものはないので、その公園でそういう現象に遭遇したことはなかった。

 

でも、それでよかった。

 

もしも、そのトイレに夜に行った時、誰もいないはずなのに、何かの気配を感じたり、見たり、聞いたりしたら、どう思っただろう。

なにぶん、そこが心霊スポットだなんて知らなかったものだから、「気のせい」ぐらいにしか思わなかったろうし、それを誰かにわざわざ吹聴することもなかったろう。

 

ただ、そこがそういう場所であるということを知った今となっては、行きたいとは思わない。

まあ、行く機会も用事もないからということもあるけど。

 

心霊スポットだとは知らないで、何の気なしに行ってたが、後になってそこが心霊スポットであることがわかった・・・というケースは、私は何度かある。

 

そのケースのうち1回は、夜の廃道の峠道だった。道を奥まで車で走っていると、それまで何も感じなかったのに、一定の深さまで来たら急に背筋がゾッとして、そこに居てはいけない・・みたいなことを直感で感じて、あわてて引き返したことはあったけど。

でもまあ、それは一定の地点でいきなり背筋がぞっとくる感覚があったから、後でそこが心霊スポットであることが分かった時に少し納得した覚えはある。

でも、この日記で取り上げた某公園では、私は昼行った時も、夜に行った時も、何もそれらしきものは感じなかった。

 

とりあえず、その公園では過去に悲惨な事件があったのは本当みたいなので、心霊スポットである噂がある以上、もう近付くことはないだろう。

行きたくもないし。

知らずに行ってた頃、何も起こらず、何も体感せず、何も見ずに済んで、よかった。

 

つくづく、知らないということは怖い。

いや、この場合、知らないままでいたほうが良かったかな・・。

 

 

あなたには、自身が何の気なしに行ってた場所が、実はそこは心霊スポットであることが後でわかった・・・などということはないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 


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