時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

へんな女  by  水原弘

2019年03月16日 | 音楽全般

今日は面白い曲を取りあげたい。

歌謡曲というジャンルがまだ全盛だった頃、こんな曲が登場したことがあった。

タイトルは「へんな女」。歌っていたのは、水原弘。

発表されたのは1970年だったらしい。

私はまだ子供だった。

 

まず、そのタイトルがインパクトがあった。

なにしろ「へんな女」だもの。

歌っていた水原弘さんに関して、当時の私はあまりよくは知らなかったが、でも、歌謡界の大物歌手というイメージは持っていた。

そんな大物が「へんな女」などというへんなタイトルの歌を歌うなんて・・・と思ったように思う。

 

で、テレビから流れたその歌を聴き始めたら、いきなりイントロでへんなコーラス(?)が入った。

♪ウパウパチンチン ウパウパチン

 ウパウパチンチン ウパウパチン

 

??? こうだもの(笑)。

ウパウパのチンチンだと??

なんじゃこりゃ?へんな歌・・。

 

と思ったら、御大水原さんがさっそうと歌い始めた。

♪ へんな女に会いました

と。

 

さらに聴き続けると、歌詞の中に「へんなもの好きな へんな大人」だの、「へんな歌うたう へんな男」だの、へんな歌詞が次々と出てきた(笑)。

 

タイトルに偽りなしの、へんな歌だった。

 

だが、あらためて最後まで聴いてみると、しっかりラブソングになっており、恋を謳歌する(?)歌になっていた。

 

 

子供は、こういう歌にはすぐ反応する(笑)。

私はウパウパチンチンだの、「へんな歌うたう へんな男」などの箇所を抜き出して、つい歌ってしまっていた覚えがある。

 

改めて調べてみたら、この歌の作詞作曲は、あの浜口庫之助さん。

当時の「泣く子も黙る」大物作詞作曲家だった。

大物作曲家が作り、大物歌手が歌った、ヘンな歌。

こんな歌を作る浜口さんの幅の広さ、そしてこういう歌を歌いこなしてしまう水原さんの器。

コミカルな曲ではあったが、これによって水原さんは、さらにファン層を広げたのではなかったろうか。

 

ちなみに、ウパウパチンチンは、改めて歌詞を調べてみたら、正式には「ウパウパティンティン」だった(笑)。

私はてっきりウパチンだと思い、そう歌ってた(笑)。

 

それにしても、どこから「ウパウパティンティン」なるフレーズは出てきたのだろう。

また、こういう歌を作ったのは、たぶん戦略的なものもあったのだと思うが、どういういきさつで作られ、水原さんが歌うことになったのだろう。

 

私がもし歌謡曲の「面白い曲のコンピレーションアルバム」を作るとしたら、この曲は確実に入れただろうと思う。

左卜全&ひまわりキティーズの歌った「老人と子供のポルカ」などと共に。

 

ニューミュージックやJポップと呼ばれるジャンルの音楽が登場する前に、日本の大衆音楽を席巻していた歌謡曲には、時々こういう面白い歌が現れヒットすることがあった。

歌謡曲というジャンルは、なんでもありの底なしジャンルだったと思う。

 

 https://www.youtube.com/watch?v=9EARi2QRDtc

 

 

 

う~む、、、いつ聴いても、この歌はウパティンしてる(笑)。

最近あなたは、ウパティンしてますか? ←おい!


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 机の引き出しに隠してた、点... | トップ | 親から漫画本を処分されるの... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鮎川愛)
2019-03-16 22:08:41
水原弘さんは、名前だけは知っていましたが、まともに歌声を聴いたのは、今回初めてでした。


このようなパワフルな歌声だったのですね。

しかし、「変な女」のようなコミックソングを、ここまで真剣に歌うなんて…(笑)

「ウパウパティンティン…」の箇所は可愛らしいだけに、水原弘さんのパワフルな歌声が余計に滑稽に聴こえます。


しかし簡単にコミックソングと片付けるには、もったいない魅力的な歌声ですね。
返信する
Unknown (捨丸)
2019-03-16 23:18:04
あ〜思い出した!ありましたね〜ウパティン!(笑)
水原弘さん、すごく魅力的な低音でしたね。
黒い花びら、君こそわが命なんて名曲は昭和歌謡の中でも輝いてました。
確か水原さんって、当地で倒れてそのまま入院し、帰らぬ人になったと記憶してます。
調べてみると42歳という若さだったとか、若すぎましたね…

昭和歌謡って時に妙な歌が大ヒットしてました。
この「変な女」もそうですし、「ケメ子の歌」なんてのもありました。
♪デュワパーパーポジウバスティダムダム〜昨日ケメ子に会いました♪ってやつ。
確か何人かの歌手の競作になってましたね。なんとこの曲も浜口庫之助の作でした。

私が密かに好きな1曲があります。だって誰に聞いても知らないって言うんだもん。
それは…バーブ佐竹さんが歌った「青いゴムぞうり」と言う曲。
確か高校時代にとある深夜放送で流されて、一発で気に入ってしまいました。
♪青い、青いゴムゾーリ、色もまばらにハゲたけど〜♪こんな歌詞の歌です。

youtubeでお聴きいただけると思いますよ。
返信する
Unknown (だんぞう)
2019-03-17 09:42:10
鮎川さん、水原弘さんは本来はコミックシンガーではなく、正統派の大物歌謡歌手だったと思います。

それがあるとき、こんなコミカルな歌を歌ったもんだから、インパクトがあったと思います。

あの水原さんがこういう歌を歌うなんて!

本来の水原節を味わうなら、彼の他の曲も聴いてみるとよいでしょう。
この曲1曲だけだと、彼の魅力を誤解してしまうかも。
返信する
Unknown (だんぞう)
2019-03-17 10:00:36
捨丸さん、え?!
水原さんが亡くなったのは、42才の時だったんですか?
わ、若すぎる、、、。まだまだやりたいことがたくさんあったでしょうに、、、。
もったいない。

ケメ子の歌、覚えてます。
帰ってきたよっぱらいみたいな歌声の加工が
施されていた箇所がある歌だったような。

青いゴムゾーリ、この歌は知りませんでした。
検索して聴いてみました!
いやあ、参りました(笑)。
ゴムゾーリにまつわる恋の思い出を歌った歌かど思いきや、ゴムゾーリそのものへの愛を歌ってるのがすごい(笑)。
しかもコミックソングとしてではなく、大まじめだから余計に可笑しい(笑)。
返信する
Unknown (捨丸)
2019-03-18 15:23:14
そうなんですよ、とにかくあの低音で真面目に歌ってるので余計におかしいんです。

もう1曲思い出しました。
いわゆる昭和歌謡ではありません、どちらかと言えば初期の和製フォークソングですね。
タイトルは「水虫の歌」

歌っていたのは、どこかの離島出身でビートルズのコピーバンドだったという触れ込みの
ザ・ズートルビーというバンドでした。

まあ声を聴けばバレバレなんですが、フォーククルセイダースの変名です。
Vo.が加藤さんで、途中のセリフが北山さんでした。

調べてみると元々は関西のアマチュアバンドの持ち歌だったらしのですが、
それを気に入って自分たちのアルバムに収録したそうです。

この曲それなりにヒットしたそうですが、
1年後には深夜放送オールナイトニッポンで人気だったカメ&アンコーも同曲をリリース。
ただセリフの部分が全く違うミックソングになっています。

あ、あとこれも昭和歌謡とゆうかワイルドワンズ系の湘南ソング。
ザ・リガニーズの「海は恋してる」!この歌も大好きで、私のipodにはマストで入れてます。
「ケメ子の歌」と「青いゴミゾーリ」もラインナップに加えようかな(笑)

あ、あああ!も1曲!(しつこい)
「オー・チン・チン」です。だんぞうさんはもちろんご存知ですよね。

私はずっとロシア民謡に日本語の歌詞を乗っけてるんだと思ってましたが、
調べてみると作曲は小林亞星さんでした。
それに歌詞の一部が問題視されて3番と4番が放送禁止に指定されてるそうです。

そう言えば私も覚えているのは1番だけかな〜今度探してみよ〜っと(笑)
返信する
Unknown (だんぞう)
2019-03-18 17:53:55
水虫の歌、確かCDで持ってると思います。
カラオケ屋で歌ったこともあります(笑)。
歌詞はコミックソングなんですが、メロディーはポップでメロディアスなんですよね。

海は恋してる、、これも何かのコンピレーションアルバムで持ってると思います。

途中のセリフがユーモラスですよね。


オーチンチンは、かつてこのブログで取り上げたこともありましたよ。
まさに珍曲でした(笑)。
返信する

コメントを投稿

音楽全般」カテゴリの最新記事