時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

見晴らしをとるか、安全性をとるか

2018年04月28日 | 

郊外を電車や車で移動してると、山の中腹にある家や、家の裏手がすぐに山になっている家を見かけることは多い。

そういう家を見かけるたび、私はうらやましいと思ってきた。

特に山の中腹にある家などは、「きっとあの家の窓から見える風景は、いいだろうな」などと思ったもんだった。

とはいえ、地震でも来たり、土砂崩れがあったり、地滑りでもあった時は大変なことになるだろうな・・・とも、漠然と思ってはいた。それを考えると、怖くもあった。

 

テレビで、地震や土砂崩れなどによる被害のニュースを見たりすると、その危惧はさらに強く感じるようになった。

今では、一定の羨ましさはある半面、危惧などの方を強く感じるようになった。

はっきり言えば、今は危惧や心配の方が大半かもしれない。

もっとも私が心配しても、大きなお世話かもしれないが、、、。

 

たとえ隣に家が密集して見晴らしが悪くても、やはり平野にある家のほうが安全・・・というか、少なくても地すべりや土砂崩れの災害の心配は少ないから、いいかな・・・という気になっている。

 

わがままなことを言えば、山の中腹にある家や、山のすぐそばにある家というのは、客としてたまに行くほうがいいのかもしれない。

家・・というと、そういう場所に住む知り合いや親族がいないとそうそう都合よく行けるものではないので、この場合、旅館やホテルなどの宿というのが、より現実的かもしれない。

 

見晴らしが売りの、山の中腹に建っている宿は、多い。

旅先で宿に滞在する場合、湯治したり、長期間滞在して何か作品を手掛ける人などを別にすれば、多くの人は1泊から数泊ぐらいだろう。

ちょうどその宿に1泊した時に、運悪くそういう天災に遭遇してしまったら、これはもう・・運が悪かったとしか言いようがない。

だが、旅人は自分の家は別のところにあるわけだし、生還して帰宅すれば、元通りの生活に戻れる。

そういうことを考えれば、やはり「たまにそういうところに行く」というのが、無難な気はする。

 

だが、そういう場所に建つ家に住んで、普段生活している人もいる。

もしくは、そういう場所に建つ宿で働いている人もいる。

そういう人たちにとっては、たとえ山の中腹にあることで見晴らしはよくても、地震・土砂崩れ・地すべりなどの災害は、絶えず危険性は・・つきまとうことになる。

そういう場所に建つ家などで生活している人は、そういう危険に対する備えは普段しておかないといけないんだろうね。

 

また、家の裏手が山になっている・・・そんな家が土砂崩れによって家がつぶれて、土砂や家に埋まってしまった・・という被害のニュースを見たりすると、山を削ってまでどんどん住宅地を広げていくのは、やはり考えたほうがいいと思う。

家を建てる業者側は、そこに住むわけではないし、家を建てて収入を得れば、それでおしまいでもいられるのかもしれないが、そこに住む人は、実際に被害にあう可能性もあるわけだから。

となると、市町村・・もしくは県などの単位で、少しでも災害を避けるために、規制は仕方ないとも思える。

あまりに、本来の自然に、人間の都合で手を加えると・・・それによって崩れた自然バランスによるしっぺ返しが・・怖い。

 

 

とはいえ、すでにそういう環境の家に住んでる人にとっては、今更環境を変えるのは、そうおいそれとはいかないのだろう。

せめて・・・可能な備えだけはしておいてほしいと切に思うばかりだ。

 

 

もっとも、そういう災害がない時は・・・そういう環境は・・やはり魅力は感じるのも確か。

このへん、ジレンマではある・・・。

 

 

 

 

 

 


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