I don't wanna talk about it by Rod Stewart
これはロッドの屈指のバラード。
ロッドのアルバム「アトランティック・クロッシング」に収録されていた曲。
このアルバムはロッドのアルバムの中でも名盤の誉れ高い作品で、LP時代は、このアルバムはA面がロック曲でまとめられ、B面はアコースティックな曲でまとめられていた。
で、今回取り上げる「もう話したくない」はB面の1曲目に収められていた。
このアルバムからは何曲ものシングルヒットが生まれたが、中でも「セイリング」はロッドの看板曲として定番曲。
ロッドのバラード系の名曲では「セイリング」はよく取り上げられるが、個人的にはこの「もう話したくない」は「セイリング」に負けない名曲だと思っている。
ちなみにこの「もう話したくない」もシングルヒットした曲。
作曲したのはダニー・ウィッテンというギタリストで、ダニーはニール・ヤングのバンド「クレイジー・ホース」の初期メンバーとして活動してた人だが、1972年に29才の若さで亡くなっている。ちなみにダニーが「もう話したくない」を発表したのは亡くなる1年前の1971年らしい。
これほどの名曲を書ける才能の持ち主だったので、もし長生きしてたら、さらに多数の名曲を生み出せたであろうに。
とはいえ、この曲が世間に広く知られるようになったのは、ロッドがこの曲を取り上げて、名盤「アトランティック・クロッシング」で発表したから。そういう意味では、ダニーは報われたと言えるのかもしれない。
聴いて貰えればお分かりいただけると思うが、アコースティックサウンドがとても美しく、メロディは味わい深い。ロッドのボーカルもあいまって、聴いてて切ない気持ちにさせられる名曲だ。
ファンの中でもこの曲は人気が高く、ロッドのライブでは欠かせないレパートリーの中の1曲になっているようだ。
ロッドは元々ロックスターとして名高い存在であったが、日本で幅広くブレイクしたのは、世良公則さんの影響も大きかったのではないか。少なくても私にはそんな印象もある。
世良公則さんはヤマハのポプコンで「あんたのバラード」で登場し、大ブレイクし、その後もヒットを連発した。
その世良公則さんはリスペクトするミュージシャンとして、ロッドの名前をよく口にしていた。
当時、世良公則さんの人気は凄まじく、世良公則さんの人気と共にロッドの名前は、普段あまり洋楽を聴かないファンにも知れ渡った。
実際、世良公則さんもロッドもどちらもハスキーなボーカリストで、共通するものはあったと思う。
ロッドは、ロック雑誌などに取り上げられる時、そのプレイボーイぶりも伝えられており、ともかくモテる男というイメージがあった。
かっこよくて、スーパースターらしさに溢れていたと思う。
ロッドのように歌えればなあ・・なんて思ったアマチュアミュージシャンは多かったのではないか。
私もそんなことも思ったこともあったが、あまりに自分とはルックスがかけ離れ過ぎていて、あっさり諦めた(笑)。
ロッドのようなルックスで、ロッドのような声で、「もう話したくない」みたいな切ない曲を歌われたら、そりゃ女性はハートを直撃されるだろうね。
あまり知られてなかったミュージシャン、ダニー・ウィッテンの隠れた名曲を取り上げたロッドのアンテナ力、選曲センスには脱帽するしかない。
ともかく、ロッドのハスキーボーカル、美しいアコースティックサウンド、切ないメロディラインのラブソングに、聴き惚れるのみ。
女も泣かせりゃ、男も泣かせる珠玉の名曲。
こんなアコースティックギターのバッキングサウンド、私の夢のひとつ。
ちなみに作者ダニーのオリジナルバージョンも紹介しておこう。さすがオリジナル、こちらのバージョンもいいねえ。やはり名曲。
ダニーは早死してしまって残念です。
長生きしてたら、まだまだ名曲を作ったことでしょう。
アミィベルは、まるでシンデレラのような存在ですね。
ロッドとのこの出来事は生涯忘れられないでしょうね。
それにしても良い曲だなあとしみじみ思います。
このアルバムジャケットは有名ですね。
ハスキーボイスの歌声は威力的です。
オリジナルのダニー・ウィッテンの歌声もいいですね。
一夜限りのチャリティーライブで歌ってますね。
当時22歳のAmy Belleという全く無名な女性
https://www.youtube.com/watch?v=w46bWxS9IjY
このライヴの一週間前にスコットランドの路上で歌っている彼女をスチュワートが見かけてこのライヴに招待したそうです。