アイスランドの噴火の報道を見聞きすると、条件反射的に思い出してしまう作品が、私にはある。
それは、かつてこのブログで取り上げた作品と同じだ。
それはジュール・ヴェルヌの小説「地底旅行」。
ヴェルヌといえば世界的にあまりに有名なSF作家なので、ご存知の方は多いはす。
代表作は「海底二万里」「80日間世界1周」「十五少年漂流記」などがあり、「地底旅行」もまた代表作のひとつ。
SFの父とも呼ばれてる作家だ。
私もヴェルヌの小説は子供時代から何作か読んできている、大人になってから読み返した作品もある。
「地底旅行」を読んだのは、子供時代にも読んだかもしれないが、よくは覚えてない。覚えてるのは、大人になってから改めて読んだから。
主人公が地底旅行をする冒険小説だったが、その舞台がアイスランドだった。
アイスランドに地底世界に降りてゆける穴(?)があり、主人公が旅する地底世界には、地底湖があったり、恐竜がいたり、地底世界を照らす光源もあった・・と思う。
最後に読んだのは、もう何十年も前なのて、記憶違いの箇所もあるかもしれないのは、ご容赦を。
主人公は相当地底深くまで降りていったので、地上に戻る時は大変だろうな、どうやって戻るつもりなのだろう・・と思って読み進めたのだが、最後はサプライズな戻り方だったので、印象に残っている。
終盤、主人公がいた地底世界で噴火が起こり、主人公がいた岩盤を噴火のマグマが押し上げ、その結果主人公は自身のいる岩盤ごとエレベーターのように上に上がっていき、そのまま地上世界に戻った。
まあ、この結末には、私もちょっと苦笑してしまった覚えがある。
いくらなんでも、そう都合良くはいかないでしょう・・と思って。
そんな事態になったら、主人公のいる岩盤はドロドロに溶けてしまうのでは?そしてそうなったら、その岩盤の上にいる主人公も溶岩の1部となって溶けてしまうのでは?
とまあ、最後がちよっと漫画的な結末に思えた。
最近ニュースで、アイスランドの噴火のことを知り、その溶岩があたりの地上を流れる映像を見て、小説「地底世界」を思い出してしまった。
そんなわけで、私の中ではアイスランドには地底世界と噴火のイメージがある。
もちろん、現実には、アイスランドの地下に、小説で描かれたような地底世界があるとは思えない。
地底世界は、あくまでもヴェルヌの空想であったろう。
とはいえ、空想小説としては面白かった。
とりあえず、火山噴火で非常事態宣言が出されたアイスランド。
日本も火山は多いし、他人事ではないと思う。
天変地異のニュースを見ると、つくづく思う。
地震といい、噴火といい、天変地異には誰もかなわない。
人間の力で防げるものではない。
自然は、優しさと怖さの2面を持っている。
なお、トップ写真は、単なるイメージです。
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