若い人はご存知ないとは思うが、昔新幹線の車内には冷水器と紙コップが備え付けられていた。
設置場所は、出入り口付近だったと思う。
私が新幹線に初めて乗ったのがいつだったのか、それはもうはっきりしない。
とりあえず、学生時代の修学旅行で乗ったのは覚えており、それ以前の新幹線体験は覚えてない。少なくても記憶にある新幹線体験はそれが1番古い。それ以前にもあったような気はするが、覚えてないのでは仕方ない。
修学旅行の行き先は、修学旅行の定番・京都だった。
今でこそ新幹線に乗るのは「よくあること」だが、当時は新幹線に乗るのは新鮮だった。
また、旅行に親と行くのではなく、クラスの友達と一緒に行くのも珍しかったので、道中けっこうテンションが高かった。
やがて旅行には友達と一緒に行くのは当たり前になったが、修学旅行の時は友達と一緒に旅行できるのはウキウキしてた。
新幹線が指定席だったか自由席だったかはよく覚えてないが、もしかしたら車両は貸切になってたかもしれない。
席にいたり、出入り口付近にいたり、けっこう動き回ってたかもしれない。
出入り口近くにはトイレもあったが、冷水器も設置されていた。
で、冷水器には紙コップも用意されていた。
この紙コップは、普通の日常で見かける紙コップとは少し違っていた。
薄くて小さい封筒型で、呑み口部分が少しカーブが付けられてる・・という、通常の紙コップとは少し違う形をしていた。
小さな封筒型の紙コップの両端を少し押すと、封筒は変形し、冷水器の中にたたえられてる冷水を封筒型の紙コップに入れられるようになっていた。
とはいえ、たいした量の冷水を入れられるわけではなかった気がする。普通のグラスコップに入れられるほどの量じゃなかったと思う。
わたしの記憶だと、せいぜい2〜3口くらいで飲み干せる程度だったように思う。
また、小さな封筒型の紙コップは文字通り紙製だったので、持ち方を間違えたり、紙コップを持つ指に少し力を入れると、紙コップの紙がグニャッと変形し、中に入った水がこぼれてしまう。なので、持ち方も飲み方も、ちょっとしたコツが必要だった。
とはいえ、すぐに持ち方や、指のチカラの入れぐあいは、すぐに慣れた。
とにもかくにも、小さな封筒型の紙コップの形状は面白かった。
それだけは印象に残っている。
なるほど、こんな形の紙コップもあるんだね・・と、妙に感心したのを覚えている。
この紙コップと冷水器は、いつ頃まで新幹線内に設置されていたのだろう。
今では見かけない。
撤去されてるようだ。
撤去されるようになった理由は、ペットボトルの普及が大きかったようだ。
今では新幹線に乗る人は、新幹線に乗る前にあらかじめ売店や自販機で皆それぞれペットボトル飲料を買い込んで新幹線内に持ち込んでいる。
私自身も、新幹線に乗る時は駅弁と共にペットボトルを持ち込むようにしているし、新幹線内に冷水器と独特の紙コップがなくても、不便は感じない。
要するに時代は変わったのだ。
ただ、こんな記事を書いてると、昔の新幹線内にあった冷水器と独特の形の紙コップが懐かしく思えてきたりする。
冷水器の水は無料だったからね。
当時、新幹線以外の長距離列車にも、冷水器と小形封筒型紙コップは設置されていたのだろうか。
私にはそのへんの記憶はない。
あくまでもあの紙コップは新幹線のイメージが強い。
しかも、古い新幹線のイメージ。
ある意味、私にとっては、あの紙コップは修学旅行の想い出のひとつなのだ。
あの封筒型の(?)紙コップって、今もどこかにあるのだろうか。
それとも完全に生産中止になっているのだろうか。
懐かしいですね!
こないだ何かの番組でも取り上げてました。
で、この紙コップはまだ生産されています。
サンナップという会社が「封筒型うがいカップ」として販売しています。
https://www.sunnapstore.com/products/detail/390
覚えててくださるかたがいて、書いてよかったです。
この紙コップ、まだ生産されてるのですか。
知らなかったです。
いまでは私は見かけないので。
「封筒型うがいカップ」というのが正式名称なんですね。
これまた知らなかったです。
今ではどんな所で使われてるんでしょうね。