先日、アマチュアのライブで、バグパイプ奏者と、トンコリ奏者が出てきた。
最近あまりアマチュアのライブに行けないでいた私であったが、トンコリとバグパイプに興味あったので、行ってみた。まあ、行った理由は他にもあったが。
ともあれその日、特に予定が入っていなかったことが幸いした。
トンコリはアイヌの民族楽器である。以前から私はトンコリには興味があり、一度ネットなどで購入を考えた時期もあった。
また、北海道に旅した時に、民俗資料館みたいな場所で実物を見て、その場でほしくなったこともあった。ただ、持って買えるにはかさばりすぎるため、あきらめた覚えがある。
結局、家の中が手狭になっているため、置くスペースの問題もあって、トンコリの購入は実現しなかった。
OKIさんというトンコリ奏者のアルバムなどを聴いたり、北海道で現物を見たこともあって、いつかトンコリの生演奏は聴いてみたいと思っていた。
また、バグパイプは、昔からその存在は知っていたし、音色も想像はついていた。
ある時、私の中でバグパイプが決定的に魅力に思える曲に出会って、バグパイプへの関心はさらに高まった。
その曲とは、ポールマッカートニーの「夢の旅人」であった。それは今でも、数あるポールの名曲の中でも、特に私のお気に入りの曲。その曲でバグパイプが導入されてるのを聴き、さらにバグパイプへの私の関心は高まり、やがてはバグパイプの演奏だけを集めたアルバムなども買って聴いてた時期もあった。
以前、PCの作曲ソフトで、バンドではとうてい再現不可能な組曲みたいなものを作っていた時期、バグパイプで演奏することを前提にした曲を作ったことがあった。
譜面を入力し、音色はバグパイプの音色を選び、自動演奏させてみたのだが、どうもイメージ通りにならなかった。当時使ってた音色の限界か・・?とも思ったが、ことはどうもそれだけではなさそうだった。
そこで、改めてバグパイプのアルバムを聴きこみ、その違いを探った。すると、案外簡単にわかったことがあった。
バグパイプは、メロディを奏でながらも、同時にその曲のルート音がず~~っと鳴りっぱなしである・・ということだった。
例えメロディの進行に伴って、本来なら・・・例えば弦楽器や鍵盤楽器が伴奏する場合、コードがチェンジする個所であっても、バグパイプは元のキーをずっと慣らし続けていた。
まあ、転調したらさすがにそういうわけにはいかないかもしれないが、あの独特の音色と、ルート音が鳴りっぱなしという点に、バグパイプの特徴がある気がした。
なので、確かめがてら、一度生で聴いてみたいと思っていた。
こうしてかねてから一度生で聴いてみたいと思っていたトンコリとバグパイプの生演奏が聴けるライブがあったので、良い機会にもなった・・というわけだ。
あたりまえのことだが、両楽器とも、元々CDなどで聴いていたので、生演奏も想像通りの音色だった。
そして、音量も。
特にバグパイプの音量は相当なもので、あれは・・・とても家では練習できないだろうなと思った。
バグパイプの練習は・・どこか・・例えば屋外の河原などで練習するしかないのではないかなあ。
1人でホールで練習する・・というわけにも中々いかないだろうし。
ともあれ、トンコリもバグパイプも、ギターやピアノなどに比べたら演奏者は少ないはず。
だから、それらの楽器をあやつれたら、その演奏者は貴重な存在になるだろうなと思った。
かつて・・・作曲ソフトで、バグパイプを想定して作った自作曲に、いつか本物のバグパイプを導入して、披露してみたいものだ。
もっともその自作曲は組曲になっており、1曲の長さが10分近くあり、曲調や楽器が色々変化してゆく曲。転調も多い。
フルートやバイオリンやオルゴール、その他の楽器が出てくることを想定した曲。
アコギ、エレキ、ベース、ドラム、ストリングス、ピアノなどは標準装備(?)として必要だし、中間部ではサウンドエフェクト(小鳥の鳴き声)なども出てくる。
・・・となると、やはり、その自作曲の生演奏での再現は・・・難しいだろうなあ。
たとえバグパイプがメインの曲ではあっても。
誰か、私以外にそういう曲を作った人がいて、しかも大所帯の楽団で生演奏での再現が可能なミュージシャンがいたら、そういう人のライブを・・・見てみたいと思う。
なお、写真は、我が家にあるバグパイプ音楽のCD。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます