ギブソンＪ－４５というギター

 

ギブソンのＪ－４５といえば、アコギではマーチンのＤ－２８と並ぶ、人気機種のギター。

人気も売れ行きも。

それぞれマーチン、ギブソンのアコギでは看板機種かもしれない。

使っているミュージシャンは、世界中にそれこそ星の数ほどいるだろう。

プロだけでなく、アマも。

 

私もＪ－４５は欲しいと思ったことはあった。だが、実際に入手するまではいっていない。

もちろん、余裕があれば１本持っていたい気はあったが、あるビンテージギターを入手してからは私のギターコレクション癖はストップした。

その結果、Ｊ－４５は未所持の状態で私のギター収集は終わってしまったのだった。

 

ただ、前述のビンテージギターを入手する前の段階で、Ｊ－４５を入手する寸前までいったことはあった。

それは、ギブソンのサザンジャンボというギターがかなり安い値段で中古楽器屋で売られていたことがあったからだ。

サザンジャンボといえば、Ｊ－４５のやや上位機種という感じのギターで、Ｊ－４５にやや豪華な装飾を加えた感じのモデル。なのでＪ－４５系のギター。

そう、飾りがやや豪華になったＪ－４５・・・・そう私は捉えている。

Ｊ－４５は１本持っていたい気はするが、たくさんの人が持っているし、ならば私はサザンジャンボにするのは悪くない・・・・そう思って、サザンジャンボ購入を真剣に検討した時期があった。

だが、少し迷っているうちに、売れてしまっていた。

 

売れてしまったのは残念ではあったが、反面あきらめもついた気はした。

 

というのは、私はすでにギブソンアコギはＪ－２００を早いうちに入手ずみだったからだ。

 

まあ、自分にはギブソンアコギはＪ－２００があるからいいや・・・という心境で。

実際、Ｊ－２００には、十代の頃から思い入れはあったからね。

Ｊ－２００のデザインや飾りや貫録が、十代の頃から好きだったから。

 

で、そうこうしてるうちに、やがて決定版みたいなギターを入手して、私のギター収集癖は終わってしまったのだった。

 

そんなわけで、私はＪ－４５は自分で入手したことはない。

とはいえ、弾いたことがないわけではない。

私の周りでは、Ｊ－４５を持ってる人もいたし、昔通っていたフォーク居酒屋の備え付けギターの中にもＪ－４５はあったから。

そのフォーク居酒屋に行くと、よくＪ－４５は弾かせてもらったものだ。

 

Ｊ－４５を実際に弾いて感じたことは、ともかく手によくなじみ、弾きやすいということだった。

 

正直、そのフォーク居酒屋のＪ－４5は、音量的にはやや物足りなかった。

「あれ？思ったほどには、あんまり鳴らない・・・のかな」とも思った。

少なくても私自身が所有しているマーチンのＨＤ－２８やＤ－７６などに比べると、思ったほどには音量は感じなかった。

また、これはメーカーの特徴でもあったのだろうが、マーチンのギターにあるキラキラ感はなかった。どちらかというと、ダークな音。

だが、コードを細かく刻んだ時のジャキジャキ感は魅力だった。

パーカッシブというか、ピックが弦にあたる音が歯切れ良いリズムとなって音として出ている感じだった。

また、曲によっては、あのダークな音色が似合う場合もあった。

 

よく考えれば、私の持ってるギブソンＪ－２００にも、そういうジャキジャキ感はあったし、マーチンを弾かずにギブソンＪ－２００を選んで弾く時のポイントはそこだった。

で、そういう魅力がＪ－４５にもしっかりあったというわけだ。

ギブソンアコギのサウンドの魅力は、そこなんだろう。

色々近年のギブソンアコギの新品は、質が落ちたと言われることもあるが、ピックでコードストロークした時のパーカッシブなジャキジャキ感は、ギブソンアコギの特徴なのだろう。マーチンよりも、ラフに弾き倒せる気がした。

 

とはいえ、ビンテージのギブソンＪ－４５の中には、相当な音量があったうえで、なおかつジャキジャキ感もあるギターもあるようだ。

残念ながら私はまだそういうモデルに出会っていないだけなのだろう。

 

なので、一度、ビンテージのＪ－４５で、ジャキジャキ感はそのままで、なおかつバカ鳴り（褒め言葉です）のギターに出会ってみたい気はする。

 

どなたか、そんなビンテージのＪ－４５をお持ちの方がいらっしゃったら、いつか弾かせてください（笑）。←結局、それが言いたかっただけかい？！

 

ちなみに、デザイン的には、Ｊ－４５のあの「なで肩」のボディシェイプも大好きではある。