家の向かいの雑木林にタニウツギの花が咲いている。
私の生まれたところでは、ガンザと言っていた。
小学校の頃の話だが、通っていた湯元分校の猫の額ほどのグランドの横斜面に、このガンザが一杯自生していた。
このガン藪に入って花びらをヒョと引っこ抜いて、蜜を吸っていた。
此花に蜜があり、吸うと美味しいということをたぶん上級生から教わったのだと思う。
片っ端から花を引っこ抜いては蜜を吸っていた。
子供の頃、決まったおやつなどなく、こうした花の蜜やら草や木の実などを取って、空腹を少しだけ満たしていた。
スカンポも家から塩を持ち出し食べていた。
物の無い時代だったので、子供達はみんな当たり前のように、野や山の自然の恵みを戴いていたのである。
今の子供達は見向きもしないようだ。
家に帰れば、余るほどの美味しいおやつが待っているのだから。
私の生まれたところでは、ガンザと言っていた。
小学校の頃の話だが、通っていた湯元分校の猫の額ほどのグランドの横斜面に、このガンザが一杯自生していた。
このガン藪に入って花びらをヒョと引っこ抜いて、蜜を吸っていた。
此花に蜜があり、吸うと美味しいということをたぶん上級生から教わったのだと思う。
片っ端から花を引っこ抜いては蜜を吸っていた。
子供の頃、決まったおやつなどなく、こうした花の蜜やら草や木の実などを取って、空腹を少しだけ満たしていた。
スカンポも家から塩を持ち出し食べていた。
物の無い時代だったので、子供達はみんな当たり前のように、野や山の自然の恵みを戴いていたのである。
今の子供達は見向きもしないようだ。
家に帰れば、余るほどの美味しいおやつが待っているのだから。