BEELUCK(ビーラック)店主の拙いけれど真実を語る健康小話

BEELUCK(ビーラック)の店主が自身の経験と知り得た情報を元に「真の健康」について、コツコツとお話しするブログ。

必須脂肪酸「オメガ-3」が不足する理由-1

2007-09-24 11:28:05 | Weblog

その1 食用油を造る際の製油技術の変化(1)
ひと昔前までは、食用油の製法として多くの場合手搾り的な圧搾法が用いられてきましたが、現在、同様の方法ではコールドプレス[低温圧搾法]と称する方法で造られたものだけに限られており(亜麻仁油はこの低温圧搾法により作られています)、その他のほとんどの食用油は化学溶剤で原料の中の脂肪を溶かしだし、その後に溶剤を取り除くといった方法が用いられています。

この溶剤を用いた製油方法では元の原料に含まれていたオメガ-3は、その過程で破壊されてしまい、製品は名ばかりの食用油になってしまっています。

その2 食用油を造る際の製油技術の変化(2):水素添加
昔の食用油が日持ちしなかったという記憶がある方も多くおられると思いますが、その理由はこの前の 「脂肪酸の構造ほか」にありました不飽和脂肪酸の構造式の中で炭素原子と炭素原子の結合が二重結合になっているところ、即ち炭素原子に水素原子が不飽和に(水素が付いていない)なっている部分があるために酸化されやすいからであります。

然るに近年の食用油製造におきましては多くの場合、商品としての寿命を長くするために食用油に水素を添加して(実際には、食用油の中に水素ガスと化学的な触媒を高圧下で注入するといった方法ですが)不飽和脂肪酸の二重結合即ち不飽和結合を飽和した結合にさせることにより油(脂肪酸)を酸化されにくくするといった方法がとられています。
このようにしてスーパーマーケットなどの売り場になが~~い期間変色せずに並べておけるようにしているわけです。

このようにして作られた食用油では多くの栄養素はもとより「オメガ-3」は最も早くに破壊されてなくなってしまっているのです。
これが現代の「オメガ-3」不足の最大の原因なのです。
 

その3 運送手段の発達と穀類の精白技術の高まり
今、問題にしていますオメガ-3は油分を含む農作物の中でも、比較的寒冷な気候の地域で収穫される作物に多く含まれていますが、近年の運送手段の発達により、北欧諸国に住む人人でさえも温暖な地方の作物を簡単に食べられるようになったことが「オメガ-3」不足の原因のひとつとなっています。

そしてもうひとつは、穀類の胚芽の中にはオメガ-3とオメガ-6が自然に入っていますが、見た目の良さとおいしさと食べ易さを求めての精白技術の高まりがオメガ-3不足の原因となっているのです。

現代のオメガ-3不足の原因は以上のようなことなのですが、前出の製造方法では、オメガ-3の不足とは別の問題が生じてきているのです。
この問題については、次回に続くこととします。


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