最近、マスメディアで「社会の右傾化」という言葉が躍っているが、
なんちゃって保守の安倍晋三の提灯記事を書いていりゃ、
社会が右傾化したように思えるのも当然だろう。
ただ、戦前と違い、国民の教育レベルが上がっているので、
上から下まで国粋的になる可能性は低いといえる。
まぁ、知的水準が残念で有名な安倍晋三相手だから、そのうちコケるのだろうが、
野党も野党で、敵失をまっている様ではダメだな。
最近、集団的自衛権を認めないと日本の国防が危ない、と自称保守≒ネトウヨが姦しい。
最近の中国に関する報道を見ると、そのように思えてくる。
が、【冷戦】という言葉を知っている人間からすれば、上記議論は眉唾である。
そもそも、今より安全保障環境がシビアであり、尖閣などという島嶼ではなく、北海道という本土を構成する主要な島を奪取することが可能と思われていたソ連と、西側諸国の一員たる日本が対峙していた時代、集団的自衛権に関する日本政府の見解は、日本国は集団的自衛権を行使することができないという見解だったはずである。
冷戦時代よりも安全保障環境がシビアだとは到底言えない今日において、集団的自衛権が必要云々という議論は、歴史を鑑とするならば、ほとんど説得力を有しないであろう。
集団的自衛権を行使できるようにする効果は、単にアメリカからの要望に応えやすくなるので、対米外交が楽になるというものしかないというのが実情ではないだろうか。
集団的自衛権賛成といっておけば、何となく安全保障を語った気になっている自称保守≒ネトウヨが多いが、何のことはない、バンドワゴン戦略(p21参照)をさらに深めるだけということを理解できていないだけなのである。