愉しい触れ合いを目指してゆとりの有る人生を歩みましょう

平凡な日常生活にまつわる拘り情報、写真、並びに体験談等を交えて皆さんとの交流を深めて参りたいと思います。

特発性正常圧水頭症の家内と7年間の闘病・介護の実態 「其の一」

2012-07-30 07:44:35 | 闘病・介護


2003年、家内が69歳の年に長年住み慣れたロスアンゼルスからラスベガスに引っ越して第二の引退生活に入った。 初めて住むラスベガスの夏の気候は暑く冬は寒かったが、常に乾燥した澄み切った気候は以外と気持が良かった。

子宝には恵まれなかった私達夫婦は可愛い愛猫と共に元気で新たなラスベガスでの生活が始まり最初の2年はあっと云う間に過ぎ去った。 ラスベガスでの生活習慣はロスアンゼルスとは全く異なった日々を過ごし新しい環境には慣れて来た。 

そうした或る日、友人と行き付けのカジノに出掛けてスロットミシンで愉しんでいた。 暫くして家内はお手洗いに立ち、其の侭30分経っても戻って来なかったので気になり始めて探しに行ったが、一向に姿が見えない。 カジノの中は凄く広くて何処を向いても同じ光景なので誰でも迷っても可笑しくない。 一時間探し始めてやっと見付けた家内は半べそを掻いていた。 今になって思えば其の頃から彼女の病気が始まり出していたのだ。 更に、良く喋っていた会話の中で同じ話を繰り返す事にも気付き始めたのだ。

2005年、健康には何ら問題は無かったが、定期健康診断の折、内科医に其の話を告げると脳精神科専門医を紹介してくれて診断を依頼した。早速色々な口頭審問や脳のMRIに拠る結果を検討して認知症状の初期の段階に来ていると初めて診断されたのだった。 その時以来認知症状の進行を抑える医薬を処方され服用し続けた。通常の生活を続ける事で特に指示された治療法などは無かったし、目立つ認知症状などは見られなかった。 其の年の5月には右足に僅かな痛みを感じる様になったので専門医の診断を受けたら股関節に支障が有るとの事で手術の必要性を勧められHip Replacementと云われる股関節の手術を受ける事となった。普通に歩行が可能となるまでには半年から一年のリハビリに拠って完全に完治すると云われていた。

リハビリは続けられたが其の頃から彼女の認知症状に拠る脳の機能が鈍り始め特に運動神経や意欲の鈍りが災いしてリハビリが順調に捗らなくなった。リハビリをする上では本人の意欲が満たされなければ筋肉の強化作用が得られず一向に快復されないのだ。 それでもリハビリは続けられてやっと如何にか歩行補助器具(Walker)や杖、車椅子などを使用しながらの毎日を過ごす事は出来た。 然し認知症状は徐々に目立つ様になり、最も独特な症状の一つとして先ず尿失禁、歩行困難、記憶喪失などの症状が酷くなって行くのを防ぐ手立ては無かったのだ。 服用していた薬の効果は何も見られなかったので後服用中止となった。

それから数年後に最初の診断を受けた脳精神科医の引退に拠り業務停止となった為新たな専門医を紹介をされた。 2008年にこの医師の判断で新たな試みとして或る可能性の治療を勧められたのだった。 其れがこの正常圧水頭症と呼ばれる症状で、この治療を施すには先ず特別な検査を行う必要が有った。

先ず正常圧水頭症と言う症状は精神活動の低下(痴呆)、歩行障害、尿失禁の三つが主な症状で、記憶症状が酷くなるアルツハイマー病の症状とは大きく異なり、集中力や意欲、自発性が低下し一日中ぼーっとしている。又呼び掛けにも応じない、表情が乏しくなると云う症状が見られる。 これは将に家内に当てはまる総てであった。リハビリで効果が得られないのも集中力や意欲の乏しいのが原因となっている。

特発性正常圧水頭症は認知症と診断される患者の5~6%を占めると云われている。原因は未だに定かではないが、脳室に脳脊髄液(髄液)が溜まり、歩行障害、認知症、尿失禁の三つの症状が進行する高齢者の病気とされている。
又、可能性の或る人は、高齢者人口(日本)の1.4%を占めているそうだ。 

水頭症とは、脳脊髄は頭蓋骨で囲まれて居るが、骨との間には脳脊髄液があり脳脊髄を保護している。脳脊髄液は側脳室で産生され循回した後静脈に吸収される。 脳脊髄液は一日に3回入れ替わり、総量で150mlも産生される。
水頭症(Hydrocephalus)とは、脳脊髄液が過剰に作られたり、吸収され難くなったり、或いは其の循環経路のどこかで髄液の流れが悪くなったりして脳室が拡大し脳が圧迫されて機能が正常に作用しなくなる病気なのだ。

次回のブログでは特発性正常圧水頭症の治療法に就いて述べますのでご覧下さい。















ハワイ カイのマリーナと海岸沖から見る風景 {其の二}

2012-07-23 14:34:01 | マリナ風景
今回はマリーナ及び海上から見る風景、其の#二と題して海上スポーツの様子もお楽しみ下さい。7月中の気候は風がやや厳しく水面には白波がたつ程度でしたが、風の無い穏かな日はまるで湖水の状態で綺麗な景色が反映し将にカヌー日和でゆったりと愉しむ事が出来ます。 マリーナの湾内での海水質は元々湿原地帯の大きい池で有った事から底は沼地の上、海流が潮の満ち干きだけに拠る為常に濁っています。生憎と其の為に水泳用には向いておらず従って水泳用のビーチは備わっていません。又、其の水質の為にボートの底に藻やフジツボが付着し易い状態となっているのです。僅か二週間くらいするとボートの底には藻が付着し始めますので、毎月一度は念入りの掃除が必要とされます。 其れを防ぐ為に「Versa Dock」を取り付ける事によりボートを常に海面から浮上させて置く装置が選ばれます。 


有名な観光地Halona Blowholeをご覧下さい。





Hanaumabay Beach

ハワイ カイでの独立記念日の花火大会

2012-07-06 16:31:48 | 文化・イベント

7月4日は独立記念日で午後8時から僅か15分間の間ですが、このハワイ カイの海岸沖にて慣例の花火大会が開催されます。 其の為に海岸沿いの駐車場には朝早くから場所を確保する為に自動車で駆け付け様々なテントが張られ夜の花火大会に備えて準備されていました。 海岸沿いでピクニック気分を満喫された一日でした。




我が家の庭に仲間入りした薔薇の花たち

2012-07-02 19:21:14 | 花、植物
昨年の2月にこのハワイに引っ越して来て先ず気付いた事は殆どの家の庭に薔薇の花が見られない事てした。 植木屋に出掛けても売られていないのには不思議な気がしました。 数少ないこのハワイカイの植木屋を訪ねて見ると、1軒だけ栽培していると聞いてやっと見付けたのです。 日系人の経営する植木屋でしたが、薔薇の栽培には特に問題は無いとの返事でしたが・・・日本のビートルスが可なり影響して害を与えていると訊きました。 早速好みの色の薔薇を見付けて我が家の仲間入りをさせました。