下記の説明は此処に示すウエブサイトからCopyしたものを参考にしました。
http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000690.html
手術で治療できる認知症!?特発性正常圧水頭症
シャント術とは、髄液の流れを良くするためのバイパス手術のこと。脳神経外科で施され、主に3つの方法がある。埋め込むチューブはシリコン製。材質がよくなって癒着などのトラブルも減ってきたため、多くの場合は一生埋め込んだままで問題ない。圧調整のためにバルブを頭皮下につけるが、バルブは圧調整と同時に髄液の脳室内への逆流を防止している。また、どれだけ髄液を流すか各人によって微妙な調節が必要だが、磁石で体の外から圧力を変えることができるバルブも登場。特に歩行障害の症状の改善でめざましい効果をあげている。
水頭症ってどんな病気?
脳は頭蓋骨の中で脳脊髄液(のうせきずいえき・以下髄液とする)という液体に浸かっている。髄液は脳内の腔(脳室)で毎日400-500ml作られ、脳や脊髄周囲を循環してから最終的に頭のてっぺんの静脈系へ吸収される。従って、1日に2、3回入れ替わることになる。水頭症とは、何かの原因でこの髄液循環がとどこおることで頭蓋内に髄液が過剰にたまり、脳室が拡大する状態を指す。
参考資料:
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/056.htm
1. はじめに
精神活動の低下(痴呆症状)、歩行障害、尿失禁を呈する高齢者のうち、著明な脳室拡大を認めるにもかかわらず、腰椎穿刺で測定した脳脊髄圧は200mmH2O以下と正常範囲であり、しかし、髄液短絡術(シャント手術)を行うと上記の症状が著明に改善する患者さんがいます。このような患者さんを、正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus、以下NPHと略す)と呼びます。
(家内の場合:正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus、以下NPHと略す)と呼ばれる病気と判断されました)
2. 発生機序
何らかの原因で髄液の循環不全が生じ、その結果NPHが発症すると考えられています。原因不明のものを特発性NPH、原因が明らかなものを続発性NPHと呼びます。続発性NPHの原因としては、くも膜下出血、頭部外傷、髄膜炎などがあげられます。
3. 頻度
NPHの正確な発生頻度は明らかではありませんが、痴呆症と診断された患者さんの5~6%が特発性NPHであると考えられています。特発性NPHの好発年齢は、50~60歳代であり、発生頻度に男女差はありません。
4. 症状
NPHでは、精神活動の低下(痴呆)、歩行障害、尿失禁の三つが主症状(三徴候)とされています。初期の段階では物忘れ、次いで自発性の低下、無関心、日常動作の緩慢化などがみられ、さらに進行すると無言無動といった状態になります。歩行障害はNPHの初発症状であることが多く、一直線上を綱渡りのように歩けなくなるのが特徴的です。症状が進行すると、立位や座位を保てなくなります。尿失禁は、三徴候のなかで最も遅くに出現する症状です。
5. 診断
上記の三徴候のいずれか一つ、あるいは複数を認め、頭部CTやMRIで脳室の拡大が確認されれば、NPHを疑うことになります。ただし、老人性痴呆でも脳萎縮にともなって脳室が拡大してくるので、NPHとの鑑別が問題になります。そこで、腰椎穿刺により約20~40mlの髄液を排除して、症状の改善がするかどうかを試す検査(髄液排除試験)を行います。髄液排除により症状が改善した患者さんでは、シャント手術の有効率が高いといえます。その他、RI脳槽造影・CT脳槽造影、頭蓋内圧測定、脳血流測定などを行うこともあります。
(家内の場合も腰椎穿刺により髄液を排除して、症状の改善がするかどうかを試す検査(髄液排除試験)を行いました。髄液排除した事により立ち上がって歩行が5,6歩出来た事でシャント手術の有効率が高いと判断されて手術に踏み切りました)
6. 治療法
NPHの治療は、シャント手術が唯一の方法になります。ただし、シャント手術が有効な患者さんであっても、発病から長期間経過してしまうと、治療効果を期待することは難しいとされています。シャント手術にはいくつかの方法がありますが、通常は脳室腹腔シャント(V-P シャント)ないしは腰椎くも膜下腔腹腔シャント(L-P シャント)が行われます。症状の改善を得るためには、ある一定量の髄液を排出させる必要がありますが、髄液の排出が過剰になると硬膜下水腫や血腫が発生します。このような合併症を防ぐために、最近では体外から磁石を使って圧を変更することができる圧可変式バブルを用いることが多くなっています。
(家内の場合もこの圧可変式バブルを用いています)
7. 予後
特発性NPHの60~70%前後の患者さんで、術後になんらかの症状改善がみられます。最も改善しやすいのは歩行障害、次いで尿失禁で、痴呆症状は三徴候のなかで最も改善しにくい症状です。
8. おわりに
シャント手術によるNPH の治療成績を向上させるためには、早期診断、早期治療が必要です。上記三徴候のいずれか一つでもあれば、NPHを疑って専門医の診察を受けることが重要です。
以上で説明された事総てが家内の症状に当てはまっていますので正常圧水頭症の病気であると信じています。 家内の場合、手術後2週間の入院中には目立つ症状の変化は見られませんでした。 1ヶ月後に新たにCT スキャンを撮りましたが以前と殆ど変化は見られなかったものの脳脊髄液を緩和させる調整をしてから2週間の間に僅かながら好ましい兆候が見られました。其れは今まで全く無関心であったテレビに注目する様になり、更には放映されている番組の内容に就いて質問までする様になりました。 又、私との会話を要求する様になり言葉がはっきりして来ました。リハビリの歩行運動には辛いと見えて嫌がって中々応じないものの、自分の意思表示をするようになった事は良い兆候だと思いました。 訪問して来る友人でさえも家内の動作や症状に活気の有る動きが気付かれています。
毎週2度介護士が家庭訪問に来てリハビリを45分してくれていますが、可なりてこずらしています。 家内は傍で見ている私に歩行運動を嫌がって何度も助けを乞うので私はその場から離れて様子を伺っています。そんな家内を見ながらせめて独りで歩行出来るまでに丈夫になってくれるだけでも良いと願っています。 先日東京に住む家内の妹と会話を交わして家内の口調がしっかりして来ていると妹は感じたと報せてくれました。 現在でも毎週1,2回は必ず外食に連れ出して人々と触れ合える機会を作るようにしています。
彼女の次回の脳のCTスキャンは12月に予定されており、その時点の様子で再び脳脊髄液の調整が行われる事になっています。 其れまでにも少しでも新たな良い兆しが見られる様に望みを掛けて頑張って参ります
http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000690.html
手術で治療できる認知症!?特発性正常圧水頭症
シャント術とは、髄液の流れを良くするためのバイパス手術のこと。脳神経外科で施され、主に3つの方法がある。埋め込むチューブはシリコン製。材質がよくなって癒着などのトラブルも減ってきたため、多くの場合は一生埋め込んだままで問題ない。圧調整のためにバルブを頭皮下につけるが、バルブは圧調整と同時に髄液の脳室内への逆流を防止している。また、どれだけ髄液を流すか各人によって微妙な調節が必要だが、磁石で体の外から圧力を変えることができるバルブも登場。特に歩行障害の症状の改善でめざましい効果をあげている。
水頭症ってどんな病気?
脳は頭蓋骨の中で脳脊髄液(のうせきずいえき・以下髄液とする)という液体に浸かっている。髄液は脳内の腔(脳室)で毎日400-500ml作られ、脳や脊髄周囲を循環してから最終的に頭のてっぺんの静脈系へ吸収される。従って、1日に2、3回入れ替わることになる。水頭症とは、何かの原因でこの髄液循環がとどこおることで頭蓋内に髄液が過剰にたまり、脳室が拡大する状態を指す。
参考資料:
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/056.htm
1. はじめに
精神活動の低下(痴呆症状)、歩行障害、尿失禁を呈する高齢者のうち、著明な脳室拡大を認めるにもかかわらず、腰椎穿刺で測定した脳脊髄圧は200mmH2O以下と正常範囲であり、しかし、髄液短絡術(シャント手術)を行うと上記の症状が著明に改善する患者さんがいます。このような患者さんを、正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus、以下NPHと略す)と呼びます。
(家内の場合:正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus、以下NPHと略す)と呼ばれる病気と判断されました)
2. 発生機序
何らかの原因で髄液の循環不全が生じ、その結果NPHが発症すると考えられています。原因不明のものを特発性NPH、原因が明らかなものを続発性NPHと呼びます。続発性NPHの原因としては、くも膜下出血、頭部外傷、髄膜炎などがあげられます。
3. 頻度
NPHの正確な発生頻度は明らかではありませんが、痴呆症と診断された患者さんの5~6%が特発性NPHであると考えられています。特発性NPHの好発年齢は、50~60歳代であり、発生頻度に男女差はありません。
4. 症状
NPHでは、精神活動の低下(痴呆)、歩行障害、尿失禁の三つが主症状(三徴候)とされています。初期の段階では物忘れ、次いで自発性の低下、無関心、日常動作の緩慢化などがみられ、さらに進行すると無言無動といった状態になります。歩行障害はNPHの初発症状であることが多く、一直線上を綱渡りのように歩けなくなるのが特徴的です。症状が進行すると、立位や座位を保てなくなります。尿失禁は、三徴候のなかで最も遅くに出現する症状です。
5. 診断
上記の三徴候のいずれか一つ、あるいは複数を認め、頭部CTやMRIで脳室の拡大が確認されれば、NPHを疑うことになります。ただし、老人性痴呆でも脳萎縮にともなって脳室が拡大してくるので、NPHとの鑑別が問題になります。そこで、腰椎穿刺により約20~40mlの髄液を排除して、症状の改善がするかどうかを試す検査(髄液排除試験)を行います。髄液排除により症状が改善した患者さんでは、シャント手術の有効率が高いといえます。その他、RI脳槽造影・CT脳槽造影、頭蓋内圧測定、脳血流測定などを行うこともあります。
(家内の場合も腰椎穿刺により髄液を排除して、症状の改善がするかどうかを試す検査(髄液排除試験)を行いました。髄液排除した事により立ち上がって歩行が5,6歩出来た事でシャント手術の有効率が高いと判断されて手術に踏み切りました)
6. 治療法
NPHの治療は、シャント手術が唯一の方法になります。ただし、シャント手術が有効な患者さんであっても、発病から長期間経過してしまうと、治療効果を期待することは難しいとされています。シャント手術にはいくつかの方法がありますが、通常は脳室腹腔シャント(V-P シャント)ないしは腰椎くも膜下腔腹腔シャント(L-P シャント)が行われます。症状の改善を得るためには、ある一定量の髄液を排出させる必要がありますが、髄液の排出が過剰になると硬膜下水腫や血腫が発生します。このような合併症を防ぐために、最近では体外から磁石を使って圧を変更することができる圧可変式バブルを用いることが多くなっています。
(家内の場合もこの圧可変式バブルを用いています)
7. 予後
特発性NPHの60~70%前後の患者さんで、術後になんらかの症状改善がみられます。最も改善しやすいのは歩行障害、次いで尿失禁で、痴呆症状は三徴候のなかで最も改善しにくい症状です。
8. おわりに
シャント手術によるNPH の治療成績を向上させるためには、早期診断、早期治療が必要です。上記三徴候のいずれか一つでもあれば、NPHを疑って専門医の診察を受けることが重要です。
以上で説明された事総てが家内の症状に当てはまっていますので正常圧水頭症の病気であると信じています。 家内の場合、手術後2週間の入院中には目立つ症状の変化は見られませんでした。 1ヶ月後に新たにCT スキャンを撮りましたが以前と殆ど変化は見られなかったものの脳脊髄液を緩和させる調整をしてから2週間の間に僅かながら好ましい兆候が見られました。其れは今まで全く無関心であったテレビに注目する様になり、更には放映されている番組の内容に就いて質問までする様になりました。 又、私との会話を要求する様になり言葉がはっきりして来ました。リハビリの歩行運動には辛いと見えて嫌がって中々応じないものの、自分の意思表示をするようになった事は良い兆候だと思いました。 訪問して来る友人でさえも家内の動作や症状に活気の有る動きが気付かれています。
毎週2度介護士が家庭訪問に来てリハビリを45分してくれていますが、可なりてこずらしています。 家内は傍で見ている私に歩行運動を嫌がって何度も助けを乞うので私はその場から離れて様子を伺っています。そんな家内を見ながらせめて独りで歩行出来るまでに丈夫になってくれるだけでも良いと願っています。 先日東京に住む家内の妹と会話を交わして家内の口調がしっかりして来ていると妹は感じたと報せてくれました。 現在でも毎週1,2回は必ず外食に連れ出して人々と触れ合える機会を作るようにしています。
彼女の次回の脳のCTスキャンは12月に予定されており、その時点の様子で再び脳脊髄液の調整が行われる事になっています。 其れまでにも少しでも新たな良い兆しが見られる様に望みを掛けて頑張って参ります