バンダイ 1/700スケール 宇宙戦艦ヤマト
【2023.11.07】
十数年が経過した未着手のプラモデルが有る。
『1/700スケール 宇宙戦艦ヤマト』
組み立て完成の目途は立っていない。
箱の中身
こんな感じになるらしい
<小さなプラモ屋>
私は、カミさんと古い商店街や街並みを歩くのが好きだ。
ある日、色褪せたオーニングが印象的な小さなプラモ屋に立ち寄った。
「おっ!電気がついているぞ、やっているんだ、入ってみよう」
「御免ください」とおそるおそる入った。
その直後、手ぶらでは帰りにくい不思議な空気を感じた。
「いらっしゃいませ、ゆっくり見て下さい」とご主人が出てきた。
老夫婦が営むプラモ屋で、我々の他に客はいなかった。
<プラモマニアではないが・・>
私が初めて作ったプラモデルは『ニャロメ』である。
小学生の頃だった。
漫画『もーれつア太郎』のキャラで、ピンク色の胴体は鮮明に覚えている。
ニャロメの他に「ケムンパス」や「べし」「でこっぱち」等、謎のキャラが登場した漫画である。
その後、二十歳頃までにお城や車等の十数種のプラモを組み立てたが以降は全く作っていない。
それでもプラモ屋の前を通るとワクワクするのだから、少しは興味があるということだ。
<宇宙戦艦ヤマト>
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」を見たり、LPレコード「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」を買った思い出がある。
プラモ屋の店内を見まわして、これを買おうと決めた。
箱の側面に1,575円の値札が貼られている。
消費税が5%だった時代のことだったと気付かされた。
<今のうちにブログに>
開封して作ってしまうと元には戻れない。
いつ作るのかも分からないが、作る前にブログを書こうと思い立った。
<パーツの鑑賞>
このプラモのパーツの製法は、金型に材料を流し込む「射出成型」である。
パーツに「ゲート跡」が有ることが特徴である。
ゲート跡(中央の切り取った跡)
製造工程は機械が主役だが、機械を操る人間の「匠の技」が不可欠である。
プラモパーツを眺めながら、金型や射出成型の様子を想像した。
パーツNoのプレートの一辺が約5mmで、それと比較すると金型の精度が想像できる。
パーツNo表示と部品の大きさを比較した
部品形状から金型の精度を想像した
甲板の部品の端に射出成型で起こりがちな「ウエルドライン」らしき筋が見えた。
成型後に金型から離脱させる「イジェクト跡」を見てみると感心させられた。
薄っぺらな部品では、イジェクト跡が反対面(表側)に隆起することがある。
それが全く見えない。
時間のある時に、もう少し詳しく鑑賞して見たいと思う。
甲板の部品(赤丸部分に筋を発見)
赤丸部分の拡大(ウエルドライン)
ものを作ったり、鑑賞したりすることが楽しいと感じる。
何時になるか分からないが、製作してみたい気がしてきた。
その時は、思い切り時間をかけて楽しんでみたい。